日本では詐欺にあうのは高齢者ばかりだが、外国はどうなのか?
ネットをはじめメディアのニュースでは毎日のように詐欺の被害にあった人たちのことが報道されていますが、振り込め詐欺に見るように、その被害者は圧倒的に高齢者が多いようです。
ネットを使った詐欺などでは、20代の学生な
どを含めて若年層も時々出てきますが被害者
は高齢者に比べてうんと少ないようです。
それゆえでしょうか。メディアの報じるニュー
スなどではいつも「詐欺にかかるのは高齢者
ばかり」というふうに謳った記事がいかにも
多いのが気になって仕方がありません。
こうした記事の内容から「高齢者は判断力が
乏しくなっており、だまされやすくて当然」
というような先入観があることが伺えます。
それともう一つ、原因になっているもっと大き
な理由があります。
それは詐欺師たちがだましのターゲットに定
めるのが、若年層に比べて圧倒的に高齢者層
が多いからです。
の理由は
上の最後で書いたように、高齢者に詐欺被害
が多い最大の理由は、日本では詐欺師がその
ターゲットを圧倒的に高齢者に多く定めるか
らなのではないでしょうか。
つまり詐欺師たちに「だます相手を高齢者に
かぎる」と考えている輩が多いのです。なぜな
ら高齢者こそ、だましやすいターゲットだと
思いこんでいるからです。
その結果高齢者ばかり狙い撃ちにしますか
ら、当然のごとく被害者も高齢者ばかりとい
う結果になるのです。
アメリカの詐欺被害者は高齢者より若年層の
方が多い
ネットの媒体資料ポータルサイト「メディア
レーダー」がアメリカの詐欺被害者について
書いている興味ぶかい記事が載っていまし
た。
それによりますとアメリカでは詐欺にある被
害者は高齢者よりむしろ若者のほうが多いと
いうことです。ただ、被害金額は高齢者のほう
が若者を上回っているとも書いています。
読んでいてなかなか示唆に富んだ記事だと思
いました。つまり、アメリカの詐欺師は日本
の詐欺師のように高齢者ばかりを狙おうとは
せず、成人全体をターゲットにしているので
す。
その結果被害者の年齢構成は70~79歳が20%
で、20~29歳が44%となっています。
被害金額が高齢者の方が多いのですが、その
理由は説明しなくてもお分かりだと思います。
言うまでもなく高齢者層の方が若年者層より
圧倒的に資産が多いからです。
高齢者はだましやすいというのは詐欺師の間
違った思い込み
賢明な高齢者は注意深いので詐欺師にはだま
されない
上でも書いたように、日本で詐欺の被害にあ
う高齢者が多いのは、高齢者ばかりをターゲ
ットにする詐欺師が多いからです。
つまり、例えば詐欺のターゲットが100人
だとすると、その大半の90%にあたる90
人ぐらいが高齢者になるのです。
残るのはわずか10%でしかなく、これが高
齢者以外の若年層に当てられても、被害者はわ
ずかなものです、
その結果、詐欺被害が目立つのは高齢者ばか
りということになるのです。
アメリカでは若年層と比べて高齢者の詐欺被
害が多くありませんが、日本の高齢者も決し
てだまされやすくはありません。
というより、認知症でもない限り、たいていの
高齢者の注意深さは若年層以上で、決して詐
欺師にたやすくだまされるようなことはない
のです。