
16年前の私のブログ 初日の記事は「読書を趣味と言っていいのだろうか」だった
今から16年前にスタートした私のブログ「生涯現役!!日記」の記念すべき最初の記事は「読書を趣味と言っていいのだろうか」がテーマでした。16年経過して、季節はちょうど「読書の秋」を迎えていますが、この問題についていま一度考えてみたいと思います。
履歴書に趣味「読書」と書く人は21%もいる
博報堂生活総研の調査によると、履歴書の趣味欄に「読書」を第一に挙げる人の割合は約21%ということです。 21%、つまり5人に一人強ということになります。ちなみによく上げられるものをランキングで表すと以下のようになります。
1位:読書
2位:旅行(国内・海外)
3位:スポーツ全般(ランニング・テニスなど)
4位:料理・お菓子作り
5位:映画鑑賞・音楽鑑賞
趣味を読書という人の読書量は少ない
文芸評論家の三宅香帆さんは私にとって読書は戦いだと言っていますが、これは読書を趣味という人たちとは真逆の表現ではないでしょうか。
で、読書を趣味という人の話に戻しますが、私は40代から50代後半にかけて小さいながら事業を経営していました。それゆえに経営者の立場で従業員募集に際しての面接に多く立ちあいました。
いうまでもありませんが面接に際してはまず当事者の履歴書を閲覧しますが、それに関して注目すべきは記載される内容で、中でも気になったのは「趣味・読書」と記入されたものです。
それで思い出すのは、ある30代の男性を面接したときのことです。
その履歴書には趣味「読書」と書いてあったが
その男性の履歴書の趣味欄には読書と映画鑑賞と書いてあったので、まず読書に関して質問することにしました。
ご趣味が読書とありますが、最近どんな本をお読みになりましたか、できたら2〜3冊教えてください。
すると男性はおもむろに答えました。最近はあまり読めなくてこの半年ぐらいに読んだのは1冊だけです。タイトルは忘れましたが、中年男性の生き方がテーマだったと思います。
この返事を聞いて私は驚いてしまいました。履歴書に趣味読書と書いているからには半年間では相当の読書量だろうと予想していて、少なくても2〜3冊ぐらいは挙げるのは容易なことだろうと思っていたからです。
いや、私だけでなく誰だってそう思うに違いありません。にもかかわらずその男性は半年間に読んだのは1冊だけだと言うではありませんか。これっていったいどう理解すればいいのでしょうか。
男性は本当は読書が趣味でないのに、偽って趣味読書と書いたのでしょうか。
趣味を読書という人の読書量は少ない
上で挙げた男性のように趣味読書としながら、半年間に1冊しか読んでいないような人もいたりして、その読書量は全くあてにできません。
こんな人がいるように、趣味読書とする人の読書量は概して少ないように感じます。
なぜそうなのかを考えてみますと、理由として次のような事が浮かんできます。
趣味だと気の向いたときにやればいいと思い、義務感が働かず継続しにくい
上でも書きましたが、文芸評論家の三宅香帆さんは「私にとって読書は戦いだ」と言っています。つまり読書を趣味のように気楽にやっているのではなく、厳しい戦いのような気持ちで臨んでいるのです。
一方、履歴書の趣味欄に読書と書く人たちは、気が向いたらやればいいものと気楽に考えているのではないでしょうか。
つまり、いつも必ずやらなければならないものではなく、気が向いたときだけやればいいと思っているのです。
趣味は気楽で楽しいものと考えられるが、読書は必ずしもそうでない
たいていの人は趣味といえば楽しいものと考えているのではないでしょうか。でもはたして読書が楽しいものと言えるでしょうか。
もちろんエンタメものを読む時ならそう言えるかもしれません。でも読み物はそれだけではありません。
いやむしろ娯楽とは程遠い学習(教養)要素の強い方が多いかもしれません。学習とはいわば勉学ですから、やっていて決して楽しいものではなく、継続には少なからず苦痛を伴うのではないでしょうか。
それ故に三宅香帆さんのように「読書は戦い」というような強い気概で臨まないと長続きしないのです。
趣味は三日坊主で終わってもいいが、読書はそれではいけない
読書を趣味とするとタスク感がともなわず、やってもやらなくてもいいという気持ちが働き、それが継続の邪魔をするのです。でも勉学や学習としてとらえると「やらねばならぬ」というタスク(義務)感が伴うので、それが継続につながるのではないでしょうか。



