2026年9月27日日曜日

AIに「自分について」訊いてみた


ネット検索で調べる対象で多いのが「人」に関してではないでしょうか。私個人としても、少なくても1日に2〜3人は行っているでしょう。

では他人の検索はさておいて、自分のことはどうなのでしょうか。インターネットを通してもう15年以上ブログを書き続けているのですから、少しは私のことに関して調べる人もいるかもしれません。

そうして検索にかけられたとき、果たして自分に関する情報は出てくるのでしょうか。もし出てくるとしたら、どのような内容なっているか気になります。

で、今回初めて「自分について」AIで調べてみました。



〈大平庸夫さんについて教えて〉


AI による概要(1)

大平庸夫(おおひら つねお)さんは、兵庫県姫路市在住の日本のブロガー、ネットライター、翻訳者、そしてエッセイ・小説の執筆者です。 

主に以下のような活動や特徴で知られています。

  • ブログ「生涯現役!!日記」の運営: 2010年6月から、Google Blogger上で生涯現役!!日記というブログを長年執筆・運営しています。幅広い年代層に支持されるようなバランス感覚のあるテーマ(エッセイ、サブカルチャー、エンタメ、時事、AIの分析など)を、写真入りで精力的に発信し続けています。 

  • 別名(ペンネーム): ネット上や一部の執筆活動においては、「江菱えいご(e.ebisi)」というペンネームも使用しています。 

  • 翻訳・執筆活動: 海外の文学作品(例:ローリー・コルウィンなどの短編小説)の翻訳を手がけ、自身のブログで紹介・解説する活動も行っています。 

「心身ともにいつまでも若々しく、いつも前向きなスタンス」をモットーに掲げ、文字通り“生涯現役”としてインターネットを通じて活発に発信を続けている人物です。 

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AI による概要(2)


大平庸夫(おおひら つねお)さんは、「生涯現役!!日記」というブログを運営しているブロガーです。 

大平さんに関する主なプロフィールや特徴は以下の通りです。


経歴と人物像

  • 元ホテルマン: 約20年間にわたり、日本とアメリカの双方でホテルマン(主にフロントマン)として勤務していた経歴を持っています。その経験から、国際的な視点や鋭い人間観察眼を持っています。

  • ペンネーム: 主に「江菱(えびし)」や「江菱えいご」という名義で活動・発信しています。 

運営ブログ「生涯現役!!日記」について

  • 開設: 2010年6月23日からGoogleのBloggerプラットフォームにて長年執筆を続けています。

  • スローガン: 「幅広い年代層に支持されるようなバランス感覚を保った意見が発表できたらいいなと思っています」を掲げています。

  • 発信内容: 日米の小学校の時間割比較や教育問題、読んだ本の書評、自身のホテルマン時代の経験談、翻訳読み物など、多岐にわたるテーマを独自の視点で綴っています。 




感想とまとめ


簡略で短い説明ながら、一応私に関する情報がネットで見つかりました。


で、内容はどうかというと、総じて特に間違ったことは記述されていません。


でも、ややオーバーな表現があって、このままだと私の能力が過大評価されかねませんので、その部分について正しい説明を加えておくことにします。


それは冒頭の「経歴と人物像」の部分の「大平庸夫(おおひら つねお)さんは、兵庫県姫路市在住の日本のブロガー、ネットライター、翻訳者、そしてエッセイ・小説の執筆者です」 のなかにある「翻訳者」という記述です。


たしかに私自身が翻訳した作品をブログに載せてはいますが、はっきり言って3作品と少量です。内訳は高校英語教科書の短編小説「My piano teacher」および「いそしぎ」それに講談社英語文庫のなかの「ビートルズ余聞」という3つの作品だけなのです。


おまけにすべて短編ですから、これだけで翻訳者と呼ばれるのはおこがましい気がして恥ずかしく思います。


この他は概ね正しい記述で修正すべき個所はありません。その中で「よくぞ書いてくれた」と、好ましくかつ有難いと思ったのは「 約20年間にわたり、日本とアメリカの双方でホテルマン(主にフロントマン)として勤務していた経歴を持っています。その経験から、国際的な視点や鋭い人間観察眼を持っています」という記述です。


なにしろこのことが「私の職業人生の核」となっているのですから。


2026年9月24日木曜日

T.Ohhira エンタメワールド〈7〉進次と和子の青春グラフィティ(11)

 

                        adobe stock  


                                         11

 結局その店には三時間ぐらい居ただろうか。進次がチューハイのおかわりを三回して、和子も同じ物を二杯飲んで、彼女が頼んでいたポパイなる料理を二人前注文し、二人ともすっかり赤い顔になり、こうこれで充分というほど出来上がってきた。

 時計を見るとまだ八時半で、明日のことを考えてもまだ余裕はあった。


 「ねえねえ進次さん。今度また来て、あのポパイっていうのを注文しようよ。美味しかったわ、あれ」 外へ出るなり和子が言った。

彼女の言うとおりポパイという料理はうまかったのだ。木枠の付いた鉄板のお皿の上にベーコンを下に敷き、その上がホウレンソウ、そして一番上に半熟の目玉焼きを乗せており、あれだと栄養も満点で、まさにポパイそのものだ。

 「うんしよう。また近いうちに」 二人はまた手を繋いできた道を戻っていった。


 通りの入口近くにあった洒落た感じの喫茶店で残りの時間を過ごせばいいと進次は歩きながら考えていた。

あと五〜六歩歩けばその喫茶店だという地点まで来たところで、和子が不意に立ち止まった。

 「ごめんなさい。なんだかわたし少し気分が悪いみたい」


 居酒屋を出るときはすっかり赤く染まっていた和子の顔が、僅かの間に赤みはすっかり消えて、むしろ白っぽく見えるほどに変わっていた。

 ―悪酔いしたんだ彼女― 顔色を見るなり進次は思った。


すぐ目の先にあの喫茶店があって、入って座らせることはできたのだが、彼女の吐き気のことが気になったので、すぐにはそうしなかった。

 「悪酔いしたんだよ。飲んだ後で急に動いたから。吐き気がするんだろう? それじゃトイレに行かなくちゃ。地下に行こう。そしたらすぐトイレがあるから」


 前方二十メートルくらいのところにある地下街の入口を指差しながら、進次はそう言って和子の腕を深く抱えた。肩先にふわっとした乳房の感触が伝わってきたが、それを楽しんでいるときではなかった。


苦しさで身体の力が抜けるのか、進次の腕に次第に和子の体重がかかってきて、地下への階段に差し掛かるときは、もう身体全体を抱えるような状態であった。さいわい地下街へ入るとすぐトイレはみつかった。


 「ぼくここで待ってるから」 

前まで来て、少し気がかりだったが、そう言って腕を離した。

その後、降りてきた階段の手前まで戻って、そこで待つことにした。


 和子はなかなか出てこなかった。 ―和子さん、きっと苦しいんだ。とても― 


 進次としても悪酔いの苦しさは何度も経験していてよく分かっていた。ひどい時には、トイレに入ったまま便座にへたり込んで一時間以上立ち上がれないこともあった。そんなことがあった後は、二度とお酒なんか飲みたくない、と思ったものだが。


 三十分近くも待っていただろうか。ハンカチで口を押さえながら、少し足をふらつかせながら、やっと和子が出てきた。顔色はさっきより白みを増していて、いかにも苦しそうな表情だった。


 「送るよぼく。芦屋まで」和子のフラフラする足どりと、白みを増した苦しそうな表情を見て進次はとっさにそう言った。

いや言ったというより、気がついたら言っていたというか、自然に口に出たというほうが適切かもしれない。


 「ありがとう。でも大丈夫だわ。休みながら帰りますから。ごめんね進次さん。せっかくの日だったのに」

 和子は苦しさも相まってか、泣き声にも似た細い声で言った。


 「そんなこといいよ。ぼくだって何度も経験あるんだから。送るよ。送っていくよ絶対に」

 今度はきっぱりそう言うと、進次はまた和子の腕を取ってゆっくり歩き始めた。

この先ずっと地下街を進めば、確か阪急電車の改札口へ通じるエスカレーターがあるはずで、それだと階段を上がらずにすむ。そう思ってずっと地下道沿いに進むことにした。


 和子は時々苦しそうな息をつきながら、何も言わず進次に腕を預け、うつむきかげんに歩いていた。

 普段より倍ぐらい時間がかかって、やっと駅のホームまでやってきて、少し休んでから電車に乗ったほうが良いと思い、進次は和子を促して近くのベンチに腰掛けた。


 「芦屋川まで何分ぐらい?」

「急行だと二十分ぐらいかしら」

「二十分か。電車は揺れるし、また吐き気が戻ってくるかもしれないから、ここでもう一度トイレに行ってきたら?」


 「もう大丈夫みたい。さっき思いっきり吐いたし、でももったいなかったわ。せっかくおいしかったポパイだったのに」

和子はジョークともつかないそんなことを言って、弱った表情の中に微かな笑顔を見せていた。

 そんな和子を見て進次も少し安心して「今度あそこへ行ったら、あれ二人前ずつ注文しようよ」と、答え返しながら人差し指でそっと和子の額を押した。


つづく

次回10月1日(木)


2026年9月20日日曜日

〈T.Ohhira エンタメワールド〉の作品「ナイトボーイの愉楽」がAIで紹介されている

 

ブログ「生涯現役!!日記」で目下連載中の〈T.Ohhira エンタメワールド〉ですが、この第3作目に登場した「ナイトボーイの愉楽が」AIで紹介されています。


「ナイトボーイの愉楽とは」でgoogle検索するだけで以下の内容が表示されます。


なお、この小説へは下の目録から簡単にアクセスできます。



AI による概要(1)


『ナイトボーイの愉楽』は、ブログ「生涯現役!!日記」などで公開されている小説・文芸応募作品(400字原稿用紙100枚相当)のタイトルです。 

昭和37年頃の大阪を舞台に、当時20歳だった主人公・道夫の物語が描かれています。 

作品の概要・冒頭の特徴

  • 舞台設定: 昭和37年(1962年)頃の商都大阪。まだ街に路面電車(チンチン電車)やトロリーバスが走り、高層ビルも少なく現代よりも「のどけさ」が残っていた時代の夜が描かれます。 

  • 冒頭のあらすじ: 主人公の道夫は、いつもなら梅田のガード下から職場のある中島まで歩くところ、始業時間に間に合わないため阪神百貨店前から路面電車に乗り、大江橋の停留所へと向かいます。 

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AI による概要(2)


ナイトボーイの愉楽」は、ある個人ブログ(小説投稿・エッセイ関連)にて公開されているアマチュア応募向けの小説作品、またはその連載コンテンツのタイトルです。 [1]

一般的な商業小説や映画、アニメなどの著名な作品ではなく、主に以下の内容が確認されています。

  • 作品の概要:原稿用紙100枚程度のボリュームで執筆された作品です。 [1]

  • 舞台・設定:昭和37年(1962年)頃の大阪が舞台となっています。主人公の「道夫」という青年(当時20歳)が、梅田から路面電車に乗って夜の職場へと向かう場面などから物語が始まります。 [1]

  • 公開場所:「生涯現役!!日記」という個人ブログ内などで、冒頭部分や「エンタメワールド」といった連載形式のコンテンツとして一部が投稿・紹介されています。

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この小説へのアクセスは







2026年9月19日土曜日

麻生さんの「2000万なければ老後生きて行けない」発言で 貯金に苦労している日本人だが


アメリカでは、「全国民の60%が緊急支出用の1000ドル(約15万円)の貯金が無い」というのは本当か!



日本では数年前に麻生なんとかいう人が「老後は2000万なければ死ぬ・・・」などと恐ろしいことを公言したせいで、国民の危機意識が高まり、貯金や投資に対して敏感になったせいか、このところのネットニュースには何千万円も貯まったというようなにわか金満家の話がうるさいほど目につきます。


で、上の見出しのアメリカでは60%の人が15万円の貯金がない、との話ですが、いったいこれって本当なのでしょうか。


150万円ならいざ知らず、15万円といえば、アメリカでは週給の額より少ないと思しき金額です。


にわかには信じがたい話ですが、はたしてAIはどう言っているのでしょうか。


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AI による概要

「全国民の60%」という数字は正確な全数調査によるものではありませんが、複数の大手調査結果とほぼ一致しており、「アメリカ人の約6割が、突然の1,000ドル(約15万円)の出費を(借金などをせずに)貯金だけで即座に賄うことはできない」という意味において、この言説は「ほぼ事実」と言えます。 

長年にわたり米国の個人財務データを調査している金融情報サイト Bankrate などのデータをもとに、詳細を解説します。

📊 根拠となる調査データ

この「60%」という数字の背景には、主に以下のような米国の世論調査があります。

  • Bankrateの年次調査(2025年〜2026年)
    「車の修理や医療費などで急に1,000ドル(約15万円)が必要になった場合、どう支払うか」という問いに対し、「自分の貯金(セービングス)から支払う」と答えた人は約30%〜41%に留まっています。残りの約60%近くの人々は、クレジットカードの分割払い、家族・友人からの借金、生活費の切り詰め、パーソナルローンの利用などで対処すると回答しています。 

  • Bankrate +2

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の調査
    FRBが毎年行う「アメリカの家庭の経済状況に関する調査」でも、より少額な「400ドルの緊急支出」に対してさえ、約4割近くの人が現金や貯金だけでは即座に対応できないと回答する年が多く、米国籍世帯の貯蓄の脆弱性が一貫して指摘されています。 

  • Facebook·Tampa Bay 28 - WFTS

⚠️ 「貯金が全くない」わけではない

注意が必要なのは、「口座の残高が1,000ドル未満である人が60%いる」という意味ではない点です。 

Econofact

  1. 流動性の問題: 貯蓄(投資信託やリタイアメント口座など)はあっても、すぐに引き出せる「緊急用の現金」として1,000ドルを確保していない人が含まれます。 

  2. ABA Banking Journal +1


  3. 心理的なハードル: 貯金自体はあるものの、「生活防衛費を切り崩したくない」という心理から、まずはクレジットカードでの支払いや翌月の給与(キャッシュフロー)での相殺を選ぶ層も一定数存在します。 

  4. Bankrate +1

📉 なぜ貯蓄ができないのか?

近年の調査では、アメリカ人が緊急資金を蓄えられない主な原因として以下の要素が挙げられています。

  • インフレの長期化: 多くの米国民が「物価高(食品、家賃、医療費など)のせいで、貯蓄に回す余裕がなくなった」と回答しています。 

LinkedIn·Mark Hamrick +1

  • 給料日前の自転車操業(Paycheck to Paycheck): アメリカ社会はクレジットカード社会であり、低失業率で景気が良いとされる時期であっても、入ってきた給与をその月の支払いで使い切ってしまう世帯の割合が非常に高い構造にあります。 

  • NASCUS +1

2026年9月18日金曜日

これはうれしい!〈 T.Ohhira エンタメワールド〉がAIでも紹介された

 


私のブログ「生涯現役!!日記」では昨年の2025年より、私自身がこれまで書きためてきた小説の連載を始めています。


掲載作品は全部で8作ですが、そのうち6作は連載を終えており、現在は7作目の「進次と和子の青春グラフィティ」を連載中です。


この作品は11月までつづき、次には「編む女」を予定しています。


おかげさまでのこれまでの作品は好評を博しており、PVも順調に伸びています。


それを応援してくれるように検索サイトはもちろんのこと、最近ではAIでも紹介されるようになってきました。


以下は代表的なAIであるChatGPTとGEMINIの解説(紹介文)です。


  • ChatGPTの解説


  • 「T.Ohhira エンタメワールド」は、ブログ「生涯現役!!日記」で連載されている創作シリーズのようです。検索すると、2025年〜2026年にかけて複数の作品が掲載されています。TTuneoo+1


  • 主な連載には、


    • 〈2〉「うわさ・台風・そして青空」

    • 〈3〉「ナイトボーイの愉楽」

    • 〈4〉「直線コースは長かった」

    • 〈6〉「紳士と編集長」


  • などがあります。TTuneoo+2


  • 特に最新の検索結果では、**〈6〉「紳士と編集長」**が2026年4月〜5月に連載されており、駅前で知り合った「紳士」と主人公の青年との交流を軸にした物語です。TTuneoo+1

  • 「T.Ohhira エンタメワールド」の掲載元「生涯現役!!日記」
    もし「T.Ohhira エンタメワールドの全作品を一覧にしてほしい」「作者T.Ohhiraについて調べたい」「最新話を読みたい」という意味でしたら、その方向で整理できます。


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GEMINIの解説


T.Ohhira エンタメワールドは、ブログ「生涯現役!!日記」などのウェブ上で連載されている、大平庸夫(T.Ohhira)氏によるオリジナルのエンターテインメント小説・エッセイシリーズの作品群(またはそのカテゴリー・見出し)です。

主な特徴や構成は以下の通りです。


  • 作品の形式:エピソードごとに章立て・話数が振られた連載形式(例:『直線コースは長かった』『紳士と編集長』『進次と和子の青春グラフィティ』など)で展開されています。


  • 作風・内容:昭和〜平成の人間模様やドラマ、世相を反映したストーリー、青春群像劇、事件簿風のエピソードなど、幅広いエンターテインメント性を備えた物語・創作文章が綴られています。


  • 著者:Webライターとしても活動する大平庸夫(Tuneo Ohhira)氏の執筆作品です。


個人のブログ等で長年にわたり投稿・蓄積されている創作エンタメコンテンツの総称として使われています。


2026年9月17日木曜日

T.Ohhira エンタメワールド〈7〉進次と和子の青春グラフィティ(10)

 

                        adobe stock  


                                      10

 「あの、今日のことだけど、外寒いし、どうだろう、これからおいしい食べ物がいっぱいある居酒屋なんかへ行くっていうのは」

 この前の夜のようにうろうろするのはもうゴメンだとでも言うように、いきなり進次が尋ねた。


「居酒屋さんねえ、わたしまだ行ったことないのだけど、先輩の人とかはよく行ってるみたい。神戸のほうだけど。わたしも一度行ってみたいわ。いいわ。そこにしましょうよ」

 進次もそうだったが、和子にしても言葉づかいがこの前に比べてずいぶん砕けてきていて、どことなく親密感も漂っており、やはり最初のとき十時間以上も一緒に過ごしたことは無駄ではなかったのだ。


 大通りへ出て、阪急百貨店の手前で左折して、二人はこの界隈の繁華街の一つである阪急東通りへと入っていった。この通りだと居酒屋も多いだろうと、進次が目星をつけていた所なのだ。

すでに五時を過ぎていて通りは活気に満ちており、店々の前に立つ呼び込みの人も、「さあこれからだ」と言わんばかりに威勢のいい掛け声を辺りの人々に向かって投げかけていた。

二人は喧騒に満ちた人混みの中を、しっかり手を繋ぎあってゆっくりと歩いて行った。


 「すごい人ねえ。わたしこんな人混みって初めてだわ」 辺りをキョロキョロ見渡しながら、和子が目を大きく見開いて言った。

 「土曜日だし、それに新年会のシーズンだしね」

 「そうなんだ。だと居酒屋さんも混んでるかもね」

 「うーん、そうかもしれない。でもいいよ。居酒屋って少し賑やかなほうが雰囲気があって」 


その通りへ入って百メートルほど歩いただろうか。すぐ前を歩いていた二人と同年輩の三人連れの若者が左手の大きな赤提灯が吊ってある居酒屋らしき店へ入ったのを見て進次が言った。

「あそこ居酒屋みたいだね。今の男の人たちも入ったようだし、行ってみようか、あそこへ」 

「そうね、大きそうだし、良さそうだわ」


 入口のこのドアは開いていて、すぐ横に進次よりもっと若そうなハッピ姿の店員が立っており、二人に向かって「いらっしゃい」と威勢よく言った。 

 間口に比べ中は思ったより奥行きがあり、かなりのスペースがある店内は、このところはやっている剥き出し丸太を基調にしたログハウス風の造りであった。


 「わー、素敵な感じ! なんだかペンションみたいで」  

 店員に案内され席へ向かって歩きながら、和子がややオクターブを上げて言った。


 でもこれまでペンションと名のつくところへは一度も行ったことのない進次としては返事に詰まってしまい、「そうだね、なんとなく田舎風で落ちつくね」と答えるのが精一杯だった。 

中ほどに位置する壁際の席に案内され、二人は顔を向き合わせてテーブルに付いた。

 辺りを見渡しても二人連れというのはあまりなく、あちこちからグループ客と思しき人たちの談笑の声が聞こえてきた。]


 「進次さんの言ったとおりだわ。やっぱり新年会多いみたい」

 「そうだねえ、でもいいじゃない活気があって。何かこちらまで元気が出そうで」

 「さて、何にしようか」 進次はテーブルの端に立てかけてあるメニューを手にとって和子に見せた。

「わたしよく分からないわ。初めてだし。進次さんにおまかせするわ」

 「そう。じゃあまずは飲物からと、ぼくはレモンチューハイにするけど、君は口当たりのいいライムがいいかな。それに食べ物は、ええっと、君きらいなものある?」

 「そうねえ、ええっと、納豆とナマコぐらいかな。それ以外だったら何でもOKよ」


 間もなく店員が注文を取りにやってきて、進次は頭の中で今日の予算と相談しながら、飲物二つと食べ物五品を注文した。


 「ねえねえ進次さん。ここにあるポパイと言うの何かしら?」

 店員が去った後、和子がメニューをしげしげと眺めながら聞いてきた。

 「ポパイねえ、ポパイと言えば思い出すのは強いこと、それにホウレンソウの缶詰ぐらいか。たぶんそれホウレンソウ関係の料理じゃないかな」

 「ふーん、そういえばそうかもね。でもおもしろいわ、ポパイだなんて」

 そう言いながら和子はクスクスと声を出して笑った。


 和子のそんな様子を見ながら進次は思った。 ―この人は素直で素朴で、その上とても純真だ。育ちのせいだろうか、それにあどけなさもまだ残っており、何より好感が持てるのは全体にみなぎる初々しさだ。この様子だと、たぶんまだ処女だろう ― 


つづく

次回 9月24日(木)