2026年8月2日日曜日

「生涯現役!!日記」をまだご存じない方々へ・生涯現役!!日記 は「おもしろくてためになる」ブログですよ

 


ブログはインターネットを通じた読み物です。読み物といえば紙の本が代表的ですが、その本でよく読まれるのは「おもしろくてためになるもの」です。本を出すのは出版社ですが、その代表的な会社のひとつに講談社があります。実はこの会社のスローガンが「おもろくてためになる」であることをみなさんはご存じでしょうか。人々に本という読み物を提供する代表的な出版社がスローガンにするほど、読み物にはこの要素が大事なのです。ブログはインターネットを通じた読み物です。したがって本と同じ条件が求められます。「生涯現役!!日記」はまさにその求めにピッタリの「おもしろくてためになるブログ」なのです。


人気ブログゆえ「サイトリンク」が3つもついている

「おもしろくてためになる」と言っても、これまで「生涯現役!!日記」を読んだことがない方には、本当かどうかわかりません。でもご安心ください。それを証明するのがサイトリンクです。サイトリンクは検索サイト(google,Yahoo!.Bingなど)がこれは読者の役に立つと認めたものだけにつくものです。検索をかけるとサイトタイトルのしたに目次のような項目がズラッと並ぶのです。サイトによって異なりますが、たいていは6~8ぐらい大項目が並びます。これらの項目はブログに核とも言っていい中心をなす人気記事を紹介するものです。


サイトリンクを見ると「面白くて役に立つ」情報が同時にみつかる

したがってブログの内容をよく知らない人でもサイトリンクから入ると間違いなく「おもしろくてためになる」コンテンツに達することが出来るのです。「生涯現役!!日記」には、こうしたサイトリンクが、google,Yahoo!,Bingの3つのサイトについているのです。googleとYahoo!は同系列ですから内容が似通っていますが、Bingはマイクロソフトが独自に選択したもので、また別の味わいがあります。いずれにしても、サイトリンクからブログに入れば「おもしろくてためになる」記事にたやすく到達できること請け合いです。


「生涯現役!!日記」へのアクセスはサイトリンク経由が便利

ブログを見る目的は人それぞれでしょうが、たいていは「面白い読み物に出会いたい」や「役に立つ記事を探したい」などが多いのではないでしょうか。ではそうしたとき人はどのようにターゲットを探すかというと、多くの人は検索サイトに頼るのではないかと思います。つまりgoogle、Yahoo!、Bingなどの検索枠に「ブログランキング」とか「お悩み事(頼み事)に関するキーワード」を入力して答えを探すのです。


サイトリンクとは

サイトリンクは、ユーザーの役に立つと Google が判断した場合にのみ検索結果に表示されます。サイトの構造が原因で Google のアルゴリズムが適切なサイトリンクを見つけられない場合や、サイトリンクとユーザーのクエリとの間に関連性がないと思われる場合、サイトリンクは表示されません。 

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2026年7月30日木曜日

T.Ohhira エンタメワールド〈7〉進次と和子の青春グラフィティ(3)

 

                     adobe stock


                                      3

 二人はそれからすぐ横手にあったコインロッカーに荷物を入れ、まだ幾分のよそよそしい雰囲気を漂わせながら夜の三宮の街へと出て行った。

 外へ出るとすぐ正面にタクシー乗場があって、その前の長蛇の列を尻目に、二人は左手に広がる繁華街へと向かっていった。


 「よかったですね、あの列に並ばずに。五〜六十メートルはありましたよ。あれだとたとえ中ほどでも三~四十分はかかるだろうし、ぼくなんかとても耐えられそうもありませんよ」 歩きながら女のほうへ少し間隔を詰めてから進次が言った。

 「ほんとうに凄いわ。タクシー待ちのあんな長い行列見たのは始めてだわ」

 「ぼくもですよ。でももう二~三時間もすれば空きますよ。今度行ったらすぐ乗れたりして」

そう言った後で、もう二~三時間もすれば、というセリフに対して女がどう反応するかが気になった。

別に意識してわざと言ったわけではなかったが、駅構内で誘ったとき、女は「もう遅いですし、少しだけなら」と応えたはずで、それだとこの二~三時間というのにも当然なんらかの拒否反応を示すはずだと思えたからだ。


 でも進次のそうした思惑をよそに、女はそのことに何の警戒心も見せることなく、「だといいのですけど」と答えただけだった。

歩きながら進次に胸は次第に高鳴ってきた。

 それはこうした場合、たいていの男が思い描く「あわよくば」とでもいう微かな期待感からに違いなかった。


 駅前の横断歩道を渡り、正面の私鉄の駅の玄関前を右へ曲がると前方に繁華街が広がっている。進次は以前何度か足を運んでいて、この辺りが終電の発った後でもかなりの賑わいを見せるのをよく知っていた。

特に金曜と土曜の夜ともなると終夜営業の店も珍しくなく、行く場所に事欠くことはないと思っていた。しかし土曜とは言え、まだ正月三日のこの夜の様子は普段とはすっかり違っていて、人の数もネオンサインの輝きも普段と比べうんとまがらで、およそ大都会の夜の盛り場という趣はなかった。


 「人少ないですねえ、まだ開いている喫茶店あるかしら」

 以前は入ったことのある駅寄りの二軒の店が立て続けに閉まっており、三軒目を探して歩いているとき、女が少し不安そうな声で言った。

そう言われるまでもなく、進次にしても最初の二軒の店の閉店は大きな誤算で、この先開いている店があるという確証など少しもなく、女以上に不安な気持ちを募らせていた。


こんな様子だと女が今にも「わたしやっぱ帰ります」とでも言い出しかねないと思ったからだ。

 「ねえ、ラーメン食べませんか? 少し寒くなってきたようだし、あったまりますよ」

 前方十メートルくらい先にかろうじて明かりがついているラーメン屋の看板をふと目にした進次が不意に女に言った。

一月にしては随分暖かい夜であったが、電車のスチームに長い間暖められた身体も先ほどから夜風に当たって少しずつ冷えてきていて、女も寒がっているのではないかと思い、とっさに思いついて出た言葉であった。

 

「ラーメンですか。ああ、あそこのお店ね。そうねえ暖かそうだし行きましょうか。喫茶店も見つからないようだし」

女が応じてくれてホッとしたが、進次としては静かなムード音楽でも聴きながら、ゆっくりと語り合いたいのがいちばんの望みであった。でもあてもなく喫茶店を探して歩くより、この際どこでもいいからひとまず腰を落ち着けて、時間を稼げばいいではないか、その後のことはラーメンでも食べながら考えればいいのだから、というふうに思ったのだ


その店の前まで来て、湯気で少し曇ったガラス戸を開け、「どうぞ」と女を先に入らせた。カウンターだけの住人ぐらいしか入れない小さな店であったが、客は1人もなく、五十がらみの店主と思しき男の人が隅の方で所在なさげにテレビを観ていた。 


 「はいいらっしゃい、何にしましょう?」 二人が腰を下ろすや否や、男の人は立ち上がり壁のメニューに手を掲げながら、せっかちに注文を聞いた

 醤油に味噌、それにワカメとキムチ。四品しかないメニューのうち、進次は味噌ラーメン女はワカメラーメンを注文した。

 頼んだ品が出てくるまでのしばしの間、何から話そうかと考えていた進次だが、まだ女の名前を聞いていないことに改めて気がついた。

 「電車の中でも言いましたね、ぼくの名前は、でももう一度言います。山中進次、二十一歳です」

「ゴメンナサイ。わたし言うのを忘れてて、中谷和子、十九歳です」

 「ふーん、やっぱり十九ですか。多分それくらいだと電車の中でも思っていたんです。それで今は学生ですか?」


つづく

次回 8月6日(木)


2026年7月29日水曜日

今月読んだ本2冊のご紹介

 

男のリズム」池波正太郎 角川書店



エッセイとしては珍しく、記録調(日記風)で書かれている。したがって読んでいて、これまで読んできたこの著者のエッセイ集(10冊程度)のような楽しさ、面白さは感じないが、内容には味があり印象に残ることが多々記されている。

小学校を卒業して上の学校には進まず、早くして社会に出たこの作者にとって、世の中がすべて学びの対象になったことがよく書かれており、中でも十代半ばから頻繁に映画館に通い、その頃上映された映画を見漁ったことで、脚本書きに目覚めたことがよく理解できる。

また同じ頃ロシアの文豪、ドストエフスキーやトルストイの難解な作品も読み下しているところはさすがである。こうした文学の経験を積んで読売新聞主催の脚本コンテストに応募して佳作になったのをきっかけに脚本家の道を目指したのが、作家池波正太郎の原点なのだ。


(内容説明)

東京の下町に生まれ育ち、仕事に旅に、衣食に遊びに、生きてゆくことの喜びを求めてやまぬ池波正太郎の名エッセイ。友人、知人、思い出の人々、生起するさまざまな出来事を温かく、生き生きと描いて興趣つきない滋味たっぷりの一冊!人は変わり、世は移るとも、これだけは絶対に変わらぬ男の生き方を綴った必読の十二章。

(目 次)

劇場

食べる
着る
散歩
映画
最後の目標
26年前のノート
家族
私の一日

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年東京浅草生まれ。下谷西町小学校卒業後、株式仲買店に勤め、海軍入隊。戦後、都職員から長谷川伸門下生となり新国劇の脚本と小説を発表。60年「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の三シリーズで時代小説の第一人者となる。吉川英治文学賞受賞。90年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出典:紀伊国屋ウェブ



「愛と忘却の日々」 燃え殻 新潮社




先月読んだ「夢に迷ってタクシー呼んだ」と「これはいつかのあなたと私」に続いて3冊目である。

なにかクセなったようにこの著者の作品を読み続けているが、正直言っていまだにこの作家のことをよく理解できていない。

前にも書いたが、読み始めたきっかけは「ベストエッセイ2024」で紹介された「おっぱい足りてる?」を好印象を持ったからだ。でもあの作品の印象が強烈だっただけに、その後読んだエッセイ集の作品は、2〜3点を除いて、いずれをとってもそれほどすぐれた作品は見当たらない。それどころか、この作家の先行き不安を感じる点が多いのだ。その多くは次の点についてである。


今売れている人気作家だが、今後長続きできる力量はあるのかは、はなはだ疑問である。

こう感じるのはエッセイのテーマに日常で身辺に起った細かいこと(例えば行った店(飲食店)で働く人たちこと、そこで会った人(客)たちの、どうでもいいような細々したことなど、他の作家なら無視するような微細なことまでネタとして取り上げているからだ。

こうした様子から、テーマ探しに相当苦労していることがよくわかるのだ。

にもかかわらず、人気をいいことに安請け合いで次々と仕事を引き受けており、そのため絶えず〆切に苦しめられている。

この作家はいま「編集者におだてられたり、責められたりしながら、無理やりに作品を書かされているのではないか」ということを痛いほど感じる。

この調子では疲弊するのがはやく、人気作家として長続きすることは無理なのではないだろうか。



というふうに思うのだが、もし方向性が間違っているとすれば、新人としての自分の力量を顧みず、安請け合いでひたすら仕事量を増やし続けていることに問題があることが明らかだ。



出版社内容情報

「ロマンチックなことが少なすぎるんだよ」 中毒者、ますます増殖中。六本木の路上で「おっぱい、足りてる?」とキャッチに声をかけられ、「足りてないけど、余裕がないんです」とテンパっていた夜。小学生の頃、ひどいイジメに遭い、「死にたい」と母に泣きつき、包丁を畳みに突き刺して言われたひと言。「ベスト・エッセイ」(日本文藝家協会編)選出作を収録、読者渇望の大人気エッセイ集。

内容説明

「ベスト・エッセイ2024(日本文藝家協会編纂)」収録。週刊新潮、大人気エッセイ集。

目次

余裕がないのだ。夢中なのだ。
頑なに働かない友人
結局、彼女は畳に告白した
「おっぱい、足りてる?」
いやらしくて美しい瞬間
「ラムちゃん、ひと筋でいく」
渋谷路上飲み狂騒曲
「寝るときは、これじゃないと」
「無駄太郎」の時代は終った
「おい、まだ帰らないのか?」
「ああ、帰りたい」
「ねー、もう寝た?」
特殊な経験をしているわたし
「エッチ妄想の交換日記をしませんか?」
相談相手は主にジョン
増し増しな人
「お客さま、ピットイ~ン!!」
「お客さん、TBSの『ラヴィット!』に出てますよね?」
「俺のファンはどう思うかな?」
はにかみながら「ほら、盗聴器!」〔ほか〕

著者等紹介

燃え殻[モエガラ]
1973年生まれ。2017年『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビュー。同作はNetflixで映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出典:紀伊国屋ウェブ










2026年7月25日土曜日

小説のようなエッセイ・シリーズ No.5


「”サイズ感”がいまいち合わなかったみたい」

翌朝、彼女が発した意味深なセリフを聞いて愕然!



彼女を初めて見たのは私が勤めていたホテルのフロントだった


大阪とニューヨークで通算20年間ホテルマンとして働いた私が、その間強く印象に残っていることの一つに、外国人相手のコールガールとしてホテルへ出入りしていたひとりの女性との出会いがあります。

確かイニシャルにH.Eがつく人でした。彼女を最初に見たのは当時商都大阪で高級ホテルとして名を馳せていた大阪グランドホテル(2010年廃業)で、そのフロントオフィスに勤務していた22歳の頃でした。

彼女が強く印象に残ったのは、その垢抜けした都会的な容姿です。後で知ったのですが、スリーサイズが上から90,60、90ということで、滅多に見ることのないような日本人離れした見事なプロポーションの持ち主でした。



彼女は高級ホテルを根城にするハイクラスなコールガール


これも後で知ったのですが、その美しい女性はこのホテルに宿泊する外国人相手のコールガールだったのです

私のブログ「高級ホテルにたむろする怪しい人たち」にも書きましたが、コールガールにもランクがあり、高級ホテルに宿泊する外国人の相手をするのは、いうまでもなく料金の高いハイクラスな最上級に属する女性たちです。

客になるのはスイートルームなど室料の高い高級な部屋に宿泊するお金持ちの外国人たちが主で、よほどのことがない限り日本人は相手にしません。

それだけに彼女たちは語学が堪能で、特に英語となるとほとんどが流ちょうにこなせるようでした。

そんな彼女たちの中には一流大学を卒業した高学歴の女性も少なくなかったようです。今のように高学歴の女性にふさわしい職場が少なく、それ故にコールガールは語学を生かしてお金を稼げる有望な職業とみなされたのかもしれません


彼女と親密な関係に慣れたきっかけとは


ホテルの一介のフロントスタッフとして働いていた私には、彼女たちは正直言って高嶺の花でした。要するに対等に付き合えるような相手ではなかったのです。

でも偶然に起こったあることをきっかけにその高嶺の花の存在である女性と親しくなることが出来たのです。

それは彼女を初めて見た頃から5年程過ぎてのことでした。


なんと、彼女とは住んでいた町が同じだった


そのころ私は、それまで務めていた大阪グランドホテルから、同じ系列のRホテルに転属になっていました。

このホテルは同じ住友系列だとは言え、規模も格式も大阪グランドホテルを遥かに凌いでおり、文字通り当時の大阪ナンバーワンの高級ホテルでした。

彼女のほうも根城をこの新しいホテルのほうへ移していたようで、フロントで勤務する私は以前より頻繁にその姿を目にするようになっていました。

親しくなったきっかけはよく会うようになったからだけではありません。ある日のこと、帰宅する電車で偶然に彼女と会ったのです。

なんと同じ電車にあの彼女が乗っていたのです。私と彼女の自宅はJRの片町線という同じ沿線にあったのです。


これを機に彼女とのステキな交友が始まった


電車での突然のふれあいがあったとはいえ、彼女もそれまでホテルカウンターでの私との出会いをよく覚えてくれていたせいか、その後二人の仲は急速に親密度を増し、気がつけば週に一度はデートを重ねるようになっていました。

確か親しくなってから2か月ほど過ぎた5~6度目の夕方のデートだったと思います。

この日は大阪北新地で人気だったサパークラブ「キングスランド」という店に向かいました。

このクラブは上手なフィリピンのバンド演奏が評判の、当時としては夜のデートにピッタリのナイトスポットでした。

二人は素晴らしいバンド演奏に乗り、夜が更けるのも忘れるように、ゴーゴーダンスに酔いしれました。

そして翌朝気がついたとき、二人はホテルのベッドの中でした。


彼女は ”サイズ感”  もインターナショナルだった


楽しかった前夜が過ぎ、翌朝二人でホテルにいたのは良かったのですが、「好事魔多し」とはまさにこのことです。

朝になって、私は思いがけない衝撃を受けたのです。

それは彼女が何気なしに発した

「”サイズ感”がいまいち合わなかったみたい」というセリフを聴いたからです

「サイズ感が合わなかった」とは実に意味深な言葉ではありませんか。耳にしたときは衝撃だけでなく同時に屈辱感も感じました。

でもあっけらかんと言い放った彼女のこの言葉にはなんとなく真実味がこもっていました。

それもそうかもしれません。なにしろ彼女は長年外国人相手のコールガールとして過ごしてきているのです。

そんな彼女が久しぶりに普通の日本人を相手にして、「サイズ感が合わない」と感じるのは当然のことだと思ったからです。

私自身は人並みのサイズと自認していたのですが、でもそれは日本男性として考えた場合です。

しかし彼女のサイズの基準は日本人ではなく外国人男性だったのです。要は基準対象が違っていただけで、別に彼女が間違っているとか悪いとかではないのです。

いうなれば、彼女は「あのサイズ感」もインターナショナルだったのです。


おわり