2026年2月23日月曜日

note のSNSによる拡散は諸悪の根源?《noteの真実》シリーズ5



私はnoteに2026/2/3 から約20日間に5記事投稿しました。

テーマは「小説新人賞応募」に関してのモノばかりです。

すべて私の実体験に基づいたもので、エビデンスの確かな記事だと自負しています。

で、現在までの反応はというと、”スキ”が全部で20ぐらい付いただけです。

これは結果としては明らかに「良くない部類」に入るでしょう。


その原因を考えてみますと


・noteが推奨するSNS連携機能をまったく使っていない


・”スキ返し”をまったくやらなかった


・投稿はコピペで簡単にすませた


・画像は文字だけの単純なもの


などではないでしょうか。


要するにnoteの投稿指針には全く従っていないのです。


こうした方法をとったのも、ブログのコンテンツは「おもしろくてためになる」が最も大切と考え、私が他のブログサイトで行動指針として15年間貫き


結果的に好成績を残してきたという自負があるからです。


でもこれがnoteにはまったく通用しないとすれば


その理由は sns拡散機能を無視したことや”スキ返し”をまったくやらなかったことなどにあるのではないでしょうか


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AI による概要

noteとSNS(特にX/Twitter)の連携による情報拡散は、有用な情報を瞬時に広める一方で、ネガティブな情報や誤解、誹謗中傷を爆発的に増幅させる要因として、現代における「諸悪の根源」とも言える側面を持っています。

検索結果から得られた主な要因と現状は以下の通りです。


noteとSNS拡散が諸悪の根源と言われる理由

  • ネガティブな情報の高速拡散
    憎悪、嫉妬、被害者意識に基づく情報は、冷静な情報よりも6倍の速さで拡散する傾向があると報告されています。これらがSNSのアルゴリズムにより増幅され、炎上や分断を生み出しています。

  • 炎上しやすい構造(「RとVの狭間」)
    noteは個人の深い知見を共有できる一方、SNSで共有された瞬間に「誰でも見られるパブリックな場」となります。この認識のズレ(R:リアルとV:バーチャルの狭間)が、モラルなき諍いを生む要因になっています。

  • 誹謗中傷の温床と社会的影響
    匿名性の高いSNSでは、加害者が罪悪感を持たずに攻撃しやすく、特に日本では誹謗中傷が多い傾向にあります。企業のサービスや個人のnote記事に対する不適切な内容の拡散は、現実的な経済的損害やメンタルヘルスへの悪影響を引き起こします。

  • 「おすすめ」アルゴリズムの弊害
    Xなどの「おすすめ」欄は、現在盛り上がっている(=炎上している)話題を優先的に表示するため、有害な情報が多くの人の目に触れやすい構造になっています。 

noteの特性とリスク

  • 「隠れた本音」の急拡散: noteはブログ的な性質を持ち、個人の本音が書きやすいため、それが一度SNSで注目されると、文脈を離れて一気に炎上するリスクを秘めています。

  • 有料記事と炎上: 有料記事(有料の有料記事)であっても、内容の一部がSNS上で炎上し、批判が集中的に行われるケースがあります。 

  • noteヘルプセンター

  • noteヘルプセンター +1


まとめ

SNSによる情報拡散は、情報の非対称性を解消する一方で、「負の感情」「誤解」「悪意」を爆発的に増幅させる強力なツールとして機能しています。この構造は、炎上や誹謗中傷を生み出す原因として、現代のネット社会における大きな課題となっています。

※ noteヘルプセンターでは、著作権侵害や名誉毀損など、不適切なコンテンツに対する報告・削除機能を提供しています。


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SNS上では、拡散機能がもたらす「炎上・分断・情報の劣化」を「諸悪の根源」と捉える議論が根強く存在します。特に、文章プラットフォームである note との対比で語られることが多いです。

SNS拡散が「諸悪の根源」とされる主な理由

  • 「おすすめ」アルゴリズムによる分断: X(旧Twitter)などの「おすすめ」欄は、感情を刺激する投稿や炎上案件を優先的に表示する傾向があり、ユーザーの対立を煽りやすいと分析されています。

  • 匿名性と手軽さによる攻撃性: SNSは匿名性が高く、リポスト(拡散)が数タップで可能なため、加害者が罪悪感を持たずに誹謗中傷や悪意を増幅させる「刃」になり得ます。

  • 情報の質の低下: 拡散を狙うあまり、正確性よりも「バズり」が優先され、フェイクニュースや誤情報の温床となるリスクがあります。 

noteの立ち位置と「炎上よけ」の仕組み

noteは他のSNSとは異なる設計思想を持っており、拡散の弊害を抑える工夫が見られます。

  • ストック型の特性: SNSが「いまこの瞬間」のつながりを重視するのに対し、noteは検索やプロフィール経由でじっくり読まれる「未来の誰か」に向けた発信を特徴としています。

  • 有料設定によるバリア: 記事をわずか100円でも有料に設定することで、冷やかしや悪意を持つ層を排除し、炎上リスクを下げる効果があるとされています。

  • クローズドな空間: noteには足跡機能がなく、誰が読んだか分からない匿名的な閲覧環境が保たれており、SNS疲れを避ける「駆け込み寺」のような役割も果たしています。 



2026年2月22日日曜日

世界の大学・退学率ランキング《NotebookLM 記事分析シリーズ》No.1

 

《 生涯現役!!日記「世界で最も低い日本の大学退学率:はたしてこれが意味するものは?」を NotebookLMで分析してみた》



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日本の大学は「卒業」がゴール?データで読み解く世界との教育構造の違い


1. はじめに:日本の大学が抱える「構造的敗北」


「日本の大学は退学率が世界で最も低い」――。この一見すると成功物語のように聞こえる統計データこそが、実は日本の高等教育における最大の「構造的敗北」を象徴しているのかもしれません。


一般的に退学率の低さは、教育体制の充実や学生の適応力の高さとしてポジティブに捉えられがちです。しかし、教育動向アナリストの視点からこの数字を解剖すると、そこには「学位の質保証(Degree Quality Assurance)」の欠如と、学習意欲を削ぐ歪んだ構造が浮かび上がってきます。卒業率が高いことは、必ずしも教育の質が高いことを意味しません。むしろ、学生が何を学び、どのような「学習成果(Learning Outcomes)」を得たのかという本質的な問いを、この低い数字が隠蔽している可能性があるのです。


本稿では、統計データをもとに日本が置かれた特異な立ち位置を分析し、なぜ日本の大学生が「勉強しなくなってしまうのか」という構造的背景を明らかにします。

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2. 世界の退学率ランキング:日本は「絶対的な特異点」

2005年の統計データ(OECD等)を紐解くと、日本の大学退学率がいかに突出して低いかが明確になります。以下の比較表をご覧ください。


順位・区分

国名

退学率 (%)

最も高い

イタリア

55%

第2位

米国

53%

OECD平均

-

31%

下位(比較的低水準)

ベルギー

18%

下位(比較的低水準)

デンマーク

15%

最も低い

日本

10%


OECD諸国の平均退学率が31%であるのに対し、日本はわずか10%です。イタリアや米国では入学者の半数以上が卒業に至らずに振り落とされる中、日本と同様に低水準とされるデンマーク(15%)やベルギー(18%)と比較しても、日本の「10%」という数字は世界の教育現場において「絶対的な特異点」と言わざるを得ません。


この異常とも言える低さは、個々の学生の努力の結果というよりも、日本の大学が持つ特有の「仕組み」によって作り出されています。

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3. 「入り口」と「出口」の逆転現象:学位の質保証をめぐる歪み


この極端な数値を生んでいるのは、日本と諸外国における「選抜と評価」の構造的違いです。


• 日本の構造:入り口(入試)重視の選抜 日本は入学試験のハードルが非常に高く設定されている一方で、卒業のハードルは驚くほど低く設定されています。一度門をくぐれば「学位は時間の経過とともに保証される」という「入りにくく、出やすい」構造です。


• 欧米の構造:出口(卒業)重視の質保証 対照的に諸外国、特に欧米では、入学(入り口)は比較的容易ですが、在学中の学習評価が極めて厳格です。「学習成果」が基準に達しなければ容赦なく中途退学を余儀なくされるため、「入りやすく、出にくい」構造となっています。


日本では「卒業が保証されている」という安心感が、教育の質を担保するための「出口管理」を形骸化させているのです。

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4. なぜ日本の大学生は勉強しないのか:カリキュラム設計の不全


「日本の大学生は授業外の勉強時間が極端に少ない」という指摘は、学生の資質の問題ではありません。これは、学習に対する緊張感を創出できない「カリキュラム設計」および「評価システム」の機能不全によるものです。


専門家の視点でこの因果関係を整理すると、以下のステップで負の連鎖が発生していることがわかります。


1. 学位授与基準の形骸化:厳格な学力評価による「振り落とし」が機能せず、卒業ハードルが極めて低い。


2. 学習に対する緊張感の喪失:必死に研鑽を積まなくても単位取得と卒業が可能であるという「全入・全卒業」の空気感。


3. 教育の質保証の放棄:評価システムが機能しないため、学生は「最小の努力で最大の余暇(アルバイトや遊興)」を追求する。


4. リソースの浪費:本来、知的能力の向上に充てられるべき膨大なエネルギーが、教育とは無関係な領域に霧散する。

つまり、日本の大学が「出口」を甘く設定し続けていること自体が、学生を学業から遠ざける最大の要因となっているのです。

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5. まとめ:退学率の低さは「誇り」か「課題」か


「世界一低い退学率」は、決して誇るべき実績ではありません。むしろそれは、大学教育が「高い学費と4年間という貴重な時間の浪費」に陥っている可能性を告発する数字です。

今後の日本の高等教育に求められるのは、以下の2点に集約される「厳格な姿勢」への転換です。


【So What? 日本の大学が直面する本質的課題】


• 「学位の質保証」の徹底:学習成果が基準に満たない学生の退学や留年を容認する、本来の評価システムの回復。


• 出口ハードルの引き上げ:大学を「レジャーランド」から、知識の習得と能力の証明を行う「教育機関」へと再構築すること。


退学率がある程度高いということは、その教育機関が学位の質を厳格に管理している証左でもあります。


もしあなたが今、大学という場に身を置いているのなら、改めて自問してください。あなたの手にするその学位は、真の専門性を証明する「実力の証」ですか? それとも、ただ4年分の授業料を払ったことと引き換えに受け取る「領収書」に過ぎませんか?


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(使用した元記事)

世界で最も低い日本の大学退学率・はたしてこの数字が意味するものは?


2026年2月20日金曜日

noteでは ”スキ” のやり取りが普通のこと これって気持ち悪くないか!《noteの真実》シリーズ4

 


AI による概要


noteにおける「スキのやり取り集団」 とか「スキ返し」の文化は、一部のユーザーから「気持ち悪い」「違和感がある」といった否定的な意見を持たれている実態があります。 

これは、純粋な共感や評価ではなく、見返りを目的とした機械的なスキの押し合い(相互フォロー・スキ)が、プラットフォームの本来の目的から逸脱していると感じられるためです。 

実態と背景

  • 不自然なスキの連発:投稿やプロフィールがない「顔無し」のアカウントから、短時間で大量にスキがつくケースが報告されている。

  • 見返り目的の「スキ返し」:スキをされたら返すという「悪習」が、一部で常習化している。

  • AI・マーケティング目的:フォロワーやスキ数を増やす目的で、相互フォローやスキの自動化(あるいはそれに近い運用)を行っているグループが存在する。

  • 不自然な高数値:通常、スキ率は3%〜10%が平均と言われるが、こうした相互行為によって極端に高いスキ率が記録される場合がある。 

「気持ち悪い」「違和感」の要因

  • 「共感」の形骸化:内容を読まずにスキを押すという行為は、記事を真剣に読んでいる読者や投稿者にとって不誠実に映る。

  • コミュニティの汚染:純粋な記事の良し悪しが評価されにくくなり、スパムのような相互支援が目立ってしまう。

  • 違和感のあるアカウント名:アルファベットや女性名の女性アカウントが複数で一気にスキを連発するなどの挙動が、不気味さを感じさせることがある。 

対策・考え方

  • スキの通知を無視する:不自然なスキは無視するのが一番の対応です。

  • 「スキ」の評価基準を見直す:noteのAIアシスタント機能導入などにより、プラットフォーム全体の評価軸が変わってきており、単なる「スキの数」だけを見る人は減る傾向にあります。

  • ブロック・通報:もしスパム行為が明らかであれば、noteのブロック機能や通報機能を利用することが推奨されます。 

この問題は、noteで純粋に創作活動をしたい人々と、SNS的なマーケティング効果だけを狙う人々の間の「目的の対立」構造であると言えます。 

noteにおける「スキ」の送り合い集団(いわゆる互助会)に対して「気持ち悪い」と感じる人がいるのは、主に以下のような「数の水増し」や「打算的な行動」が透けて見えるためです。


1. 営業・勧誘目的の「スキ」

内容を読まずに、機械的に「スキ」を送りまくるアカウントが存在します。 

  • 違和感: 投稿後すぐに、内容とは無関係な「副業」「コンサル」系アカウントから大量にスキが届く現象です。

  • 目的: 返報性の原理(お返しをしなければという心理)を利用し、自分のプロフィールや販売コンテンツへ誘導しようとしています。 

2. 承認欲求の「互助会」

特定のグループ内で、お互いにスキを押し合う行為です。

  • 不自然なエンゲージメント: フォロワー数に対してスキの数が異常に多い、あるいは常に同じメンバーしか反応していない状態が「内輪ノリ」に見えてしまいます。

  • 形骸化: 記事の質ではなく「付き合い」でスキが押されているため、純粋にコンテンツを楽しみたい層からは敬遠されます。 

3. 「スキ返し」の強制感

「スキをもらったら返さなければならない」という暗黙のルールが重荷になることがあります。

  • モヤモヤの原因: 読みたくもない記事を読み、興味のない相手にスキを返す作業が、創作本来の楽しさを損なわせます。 


2026年2月19日木曜日

T.Ohhira エンタメワールド〈5〉下津さんの失敗・ナイトボーイの愉楽②(4)

 

                 

                  adobe stock 


          4


二宮竜一郎に最初に出会ったのは確か一年ぐらい前だった。


その日ずいぶん遅い深夜二時ごろのチェックインで、赤ら顔をしてすこしお酒に酔っていた。


八階のシングルルームに案内する途中で、酔いで気分がいいせいか、楽しげにしきりに話しかけてきた。 


「僕は東京では珍しい阪神ファンだ」とか 「僕は夏が好きだ。人間が開放的になるから」だとか、こちらが相づちを打つひまもないくらい、次から次へとしゃべり続けていた。


部屋へ入ってからは僕にバスルームのお湯を出させ「これ明日の晩までに」とカッターシャツのクリーニングを頼み「君名前なんていうの? 僕は二~三ヶ月に一度はここへ泊まっているから、今度来た時もよろしくね」と言って千円札一枚くれたんだった。


そのときのことはそれっきり忘れていて、その数ヶ月後、二度目にあった時「どうだ明朝一緒に食事でも」と誘われて 「ええ学校がありますので、少しの時間でしたら」と応じて、朝の九時ごろから四十分くらい食事をしながらとりとめのない話をしたんだった。


「今回はテレビの仕事でね」と言った彼は、脇役専門ではあったが、映画の俳優でもあったのだ。出演する映画は文芸モノが多いらしく、ほとんど活劇モノしか見ない道夫はスクリーンでこれまで彼にお目にかかったことはなかった。


 その日チェックアウトした彼とはその時はそこまでで、三度目に会って、彼が脇役で出演しているコマ劇場の特等席に招待されたのが二ヶ月前の六月であった。


五月の終りにホテルへやってきて 「今度の芝居は一ヶ月のロングランだ」と言い、このときは六月の終りまで三十日間も滞在した。


道夫が招待されたのは、その中日あたりの土曜日の公演だった。

その二日前の夜のロビーで会ったとき 「ひまができたらちょっと僕の部屋へこないかい。渡したいものがあるし」と彼が言い、その後すぐ道夫が答えた。

「ええいいですよ。一時過ぎになるとひまになりますから、その頃でよろしかったら」


二宮は「うん」とうなずいてゆっくりエレベーターの方へ歩いて行った。

その後ろ姿を見送ったあと、反対にロビーの方に向かいながら道夫は思った。


 渡したいものって、いったいなんだろう。今ごろチップを貰ういわれもないし、なんだろう? 何かプレゼントだろうか。そうだ、この前会ったとき、七月に二十一歳の誕生日を迎えると話したんだ。

でも悪いな。もしそうだとしたら。あの人にはこのところ食事だとかお茶だとか、もう数回もごちそうになっている。たいしてお役に立ってもいないのに、そう何回も甘えられないな。


でもさっきの後ろ姿でふと思ったけど、あの人俳優にしては地味だなあ。長年脇役ひとすじっていうのが彼をそうさせたのだろうか。見たところ銀幕の俳優らしい華やかさというものがまったく感じられないし、それにこの僕なんかに親しげに話しかけてきたりして、なぜああも庶民的に振舞えるんだろう。住む世界も年齢もすごくかけ離れているというのに。


そうだ。渡したいもの、それについて考えているんだった。どうしよう。でもまあいいか、別にこちらから何かを要求するような態度をとった訳ではないんだから。とにかく一時になったら彼の部屋へ行ってみよう。


そんなことを考えながら、それから数回チェックインをこなし、十二時からのエレベーター当番の小山が急に腹痛を起したため、代理で三十分間エレベーターを動かし、ようやく治まったと、少し青い顔をして戻ってきた小山に当番をもどし、時計を見て、もう少しだな、と思いながらまたロビーに立ってチェックインを待っていた。


週の中日はビジネス客もピークに達し、この木曜日も例外ではなく、すでに一時をまわろうとしているというのに、まだ断続的にチェックイン客が続いており、それから三回もシングル客のチェックインにあたった。


それでも一時を少しまわったころになると、ピタッと各足は途切れて、その時までに到着していない予約客はあと四名になっていた。


一時を十分ほどまわって、そろそろだなと思い、すぐ横に立っていた小山に 「ちょっと二宮さんの部屋まで」と言おうとしたが、なぜだか言いそびれてしまい、かわりに「ちょっとトイレに」と口に出してしまった。


歩き始めたものの、そう言った手前、エレベーター前を通過して、突当たりのドアを押して社員通路へ出て、少し行ったところにある従業員専用エレベーターに乗った。                                 


十一のボタンを押すと、おそろしくゆっくりとドアが閉まり、やがてガタンという音とともに動き始めた。それにしてもなんたる違い、この照明の暗さ、スピードののろさ。


裏方と違ってロビー中心の客用スペースで働く道夫には、あらゆる面で従業員スペースとの違いがよく目についた。その最たるものがこのエレベーターで、スピードときたら客用のものの半分もないのだ。


つづく


次回 2月26日(木)