きれいすぎる地下街に人は集まるだろうか?
まず上に写真2枚を見てください。皆さんはこれがどこの写真かお分かりでしょうか。
おそらくどなたもが「ずいぶんきれいな場所だけど、いったいどこだろう」と首をかしげるだけで、その場所を当てることはできないのではないでしょうか。
それだけでなく、これが地下にある場所だとは想像だにできないはずです。
そうなのです。これは紛れもなく地下街にある場所の写真なのです。その場所とは大阪梅田地下の阪急三番街です。
それにしてもなんときれいな場所なのでしょう。見る通り2枚写真にはどちらにも川が流れています。
地下街だというのに、決して水量が少ないといえな小川が流れているではないですか。
せせらぎと言ってもいのような小川の澄んだ水の流れは人々になんともいえない安らぎの気持ちを与えてくれます。まるでストレス解消の特効薬のような効果を与えてくれるのです。
でもこんなにきれいな場所なのになぜかあまり人が集まっていません。
大阪キタの中心地梅田の地下街、しかも時間は夕方アフターファイブのゴールデンタイム。どこの繁華街も人があふれているはずなのに、ここは人が少ないのです。
いったいなぜ?こう思って首をかしげていると、ふと次のような格言が脳裏に浮かんできました。
《水きよけらば魚すまず》
多少にごりのある水に暮らすとこから、あまりに清廉すぎると
かえって人に親しまれないことのたとえ。
きれいな水に魚は寄ってこないが、きれいすぎる場所に人は
集まるだろうか?
上の格言にあるように、水にすむ魚さえ、清くきれいな水には集まっては来ません。なぜならそうした水はおいしそうなニオイがしないからです。
そうなのです。生き物はおいしそうなニオイを求めているのです。当然のこと人間だってそうです。
探しているのはおいしそうで面白そうな物事です。
ではそうしたターゲットがどこにあるかといえば、決してきれいな場所ではありません。
むしろその対局の混沌として雑多で、多少汚れの混じった場所に存在することが多いのです。
例えば同じ大阪でいえば、JR天満駅からアクセスできる天神橋筋商店街のようなところではないだろうか。
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