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2024年8月13日火曜日

詐欺関連のニュースで、アナが言う「自分はだまされないと思うのは危険」はどうなのか?

 


誰だって「詐欺師なんかに騙されたくない」と思っている。でもいつの世でも騙される人は騙される。

ごく最近報道されたマッチングアプリを使った詐欺では主にターゲットにされたのは大学生である。

詐欺に関するメディアのニュースで、キャスターが「自分はだまされないと思うのは危険」と言っているのをよく聴く。

でも過去に詐欺被害に2度遭ったことがある私は必ずしもそうとは思わない。

というのも一、二度騙されることで免疫を得て騙されない体質になり、以後騙されないからだ。

要は何の根拠もなく単なる強がりで「自分はだまされない」というのではなく、「自分は詐欺に対する免疫がついているから騙されることはない」という裏付けのある自信が大事なのだ。


詐欺師は騙しにくい人は狙わず騙しやすい相手だけを狙う

詐欺師も仕事であるいじょう、効率を考えるのは当然だ。それにはまずターゲットを考える際には成功の確率を重視をするに違いない。

つまり効率をよくするには、騙しにくい相手を狙わず、なるべく騙しやすい相手をターゲットにするのだ。

これでこそ、仕事の効率が上がり生産性が高まるのだ。


詐欺に対する免疫がついていない人は騙しやすい

ではどんな人が騙しやすいかというと、詐欺に対して免疫がついていない人である。

人は何事においても経験によって成長する。詐欺も同じで、だまされないためには実際に詐欺にあって経験することが大事なのだ。一度や二度、自ら詐欺に遭って体験することが必要なのだ。

別に詐欺の被害にあうことを奨励しているのではなく、そうした経験をしないと、いつまでたっても騙される危険が避けられないことを言っているのだ。

要は病気と同じで、かからないためには免疫をつけることがなにより大事なのである。

 

1,2度騙されると免疫がつき騙されない体質になる

個人的なことを言うと、20代半ばと40代前半に併せて2度詐欺にあった。

最初は夜の街で知り合った女性に、その日貰ったばかりのボーナスを持ち逃げされたこと、2度目は競馬場での「コーチ屋」(注)による詐欺である。

最初の出来事は、盛り場での遊びが楽しくてたまらなかった20代前半の出来事である。

6月の中旬のある日の夜、街角で出会った女性とデートに成功し、首尾よくホテルへ行き目的を果たしたまでは良かったのだが、翌朝、いい気になって一人で風呂へ入ったのがいけなかった。

出てみると女がいないではないか。女だけでなく、昨日貰った夏のボーナス(40万円)の袋も消えていたのだ。俗にいう「枕探し」に似た手口だが、まんまとこれに引っかかってしまったのだ。

競馬場の方は実に演技のうまいコーチ屋(注)にひっかかり、あっという間に所持金10万のうち、9万円を騙し取られてしまった。


(注)コーチ屋

コーチ屋とは、公営競技の施行場内外や場外投票券発売所で、投票券に関する自分の予想を教えたり買い目を指示するなどの行為を装い、客から金を詐取することを行う者を指す。 場内にいる場立ちの予想屋はその場の主催者が公認しているが、コーチ屋は非公認であり、詐欺罪で検挙された例もあるという。 ウィキペディア



この2件以後、詐欺師にはいっさい騙されていない

上で書いた2件の詐欺被害の金額は、合計50万円ぐらいだ。つまり詐欺の免疫をつけるため、代償としtて私は50万円を支払ったのだ。

金額の多寡はともかく、それ以後、詐欺にはいっさい引っかかっていない。


2021年7月20日火曜日

日本とはスケールが違う・今どき海外の振り込め詐欺


本当なの? 香港の詐欺で奪われた莫大な金額に目を疑った

まず下の記事をご覧ください。これは最近香港起こった振り込め詐欺事件のものですが、驚くべきは35億円という被害金額の凄さです。

これはこれまで日本国内で起こった振り込め詐欺の被害額に比べると一桁異なりその金額はは6倍にも及ぶのです。

これでわかるるのは日本と海外では詐欺金額以前に金持ちのスケールが違うということです。

 

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90歳女性、35億円奪われる 公安装い振り込め詐欺 香港

4/23(金)jijicom 

【香港AFP時事】香港に暮らす90歳の資産家の女性が昨年夏から5カ月間にわたり、中国公安当局者を装った詐欺グループに総額25000万香港ドル(約35億円)をだまし取られる事件があった。  

地元警察が20日明らかにした。被害額は香港で起きたこの種の事件としては過去最高だという。 

 被害者は香港屈指の高級住宅街にある豪邸住まい。地元英字紙によると、詐欺グループは中国本土で起きた重大事件で女性の個人情報が利用されたと説明。資産保全のため、捜査チームの銀行口座に金を振り込む必要があると伝えた。  

女性は11回にわたり送金に応じ、様子がおかしいと感じた家政婦が女性の娘に連絡。娘が警察に通報して事件が発覚した。  

裕福な高齢者が多く住む香港は中国本土からの電話詐欺の格好の標的になっており、昨年警察が扱った電話詐欺事件は1193件に達し、計57400万香港ドル(約80億円)がだまし取られた。 

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日本国内の振り込め詐欺被害額は?

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80代女性、5.7億円詐取被害 特殊詐欺で国内最高額

朝日新聞デジタル 2016年5月31日

 

 大阪府警は31日、府内で会社を経営する80代の女性が「財産を守るため」などと偽られ、計約5億7千万円をだまし取られたと発表した。警察庁によると、電話などで面識のない不特定多数をだます、オレオレ詐欺や架空請求詐欺など「特殊詐欺」での個人の被害額としては国内最高という。


 府警捜査2課によると1月、女性宅に証券会社社員を名乗る男から電話があった。代理で株式を購入し、「あなた名義で製薬会社にお金を振り込んだ」とする趣旨だった。数日後、今度はその製薬会社の社員をかたる男が「あなたは名義を他人に貸しましたね。犯罪です」と電話。さらに数日後、金融庁職員と称する男が電話で「名義貸しがわかれば財産を没収される。管財人に預ければ財産は保護される」と話したという。


 女性は男らの指示に従い、段ボール箱に入れるなどして宅配便で2月から今月上旬までに二十数回に分け、現金700万~4千万円を東京都など計十数カ所の集合住宅の個人あてに送った。女性は最近になって自分の会社の会計士に促され、府警に被害届を提出。「家族に迷惑がかかると思い現金を送ってしまった」と説明しているという。


 警察庁によると、特殊詐欺ではこれまで、2011年に社債購入を持ちかけられた岩手県の70代男性(当時)が4億数千万円を詐取された事件が過去最高の被害額だった。昨年の全国の被害総額は約476億8千万円。6年ぶりに減少したが、捜査側の態勢強化で逮捕、書類送検した容疑者は前年比3割増の2552人で過去最多だった。

 

出典:朝日新聞電子版

 

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2021年6月27日日曜日

国際ロマンス詐欺ってなに?  振り込め詐欺よりバカバカしい、引っかかるのはどんな人


国際ロマンス詐欺って、いったい何なのだ!
 

世の中のいろいろな詐欺の中で、この国際ロマンス詐欺ほど、わかりにくいものもめずらしい。

まず第一はその名前だ。国際ロマンス、すなわち外国人男性との恋愛、したがって登場するのは外国人であるだけでなく、セレブのお金持ちに限られる。

そうした人が日本人女性のパートナーを探しているという設定。いかにも婚期を逸した外国かぶれの日本人女性が飛びつきそうな話ではないか。

しかし、これは決して甘いロマンスではなく、こわい国際的な結婚詐欺のお話なのである。

 

登場するのは外国人医師やパイロット


国際ロマンス詐欺に決まったように登場するのが外国人医師やパイロットたちです。言うまでもなく前者はお知識人で金持ち、後者はかっこいい職業の代名詞だからである。


こうした魅力ある外国人男性が伴侶を求めていると身近で聞けば、大抵のシングル女性は心を揺らす。


加えて少しでも外国語をかじり、外国人かぶれ気味の女性となればなおさられで、おまけに婚期を逸しているとなれば「ひょっとして私でも候補になれるのでは」という邪心が芽生えるのだ。 

 

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国際ロマンス詐欺とは

ロマンス詐欺(ロマンスさぎ)は、主にインターネット上の交流サイトなどで知り合った海外の相手を言葉巧みに騙して、恋人や結婚相手になったかのように振る舞い、金銭を送金させる振り込め詐欺の一種[1]。国際ロマンス詐欺、国際恋愛詐欺、ナイジェリア詐欺などとも呼ばれる。送金した場合、現状では事後に金銭を取り戻せる対策はほとんどない。

単独犯に限らず、詐欺団を結成している場合も多く、被害者を信じ込ませ、送金させるため、共謀して、友人や弁護士、空港係官などの役を演じて騙す。知り合ってから一年以上をかけて信用させて騙す場合もある[3]。送金には、無休で国際送金できるウエスタンユニオンが使われることが多い.

出典:ウィキペディア

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(最近の事件から)

国際ロマンス詐欺」指示役か 英語講師のカメルーン人を逮捕

06月14日 08時39分NHK NEWS WEB

 

SNSで知り合った日本人女性らに恋愛感情を抱かせて金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」を繰り返していた外国人らのグループの指示役とみられるカメルーン人が逮捕されたことが捜査関係者への取材でわかりました。容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、兵庫県内の小学校で英語講師をしている30代のカメルーン人です。
捜査関係者によりますと、ことしに入って外国籍の医師を装ってSNSで知り合った関東の60代の女性から、およそ400万円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。
外国人らの犯罪グループが日本人女性らに恋愛感情を抱かせ金をだまし取る手口は「国際ロマンス詐欺」と呼ばれ、このところ被害が相次いでいます。


兵庫県警などはこれまでに、神戸市に住むカメルーン人の会社員ら10人以上を検挙し、このグループが管理する20余りの口座にだまし取ったとみられる金が1億円以上、振り込まれていたのを確認したということです。


その後の捜査で今回、新たに逮捕した英語講師がメッセージアプリでグループのメンバーに口座の金を引き出して渡すよう指示していたことがわかったということで、警察はグループの指示役とみて詳しく調べています。


捜査関係者によりますと、英語講師は容疑を否認しているということです。

 

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2020年11月27日金曜日

性善説が人を犯罪者にする!

 


給付金詐欺多発はなぜ起こった

それにしても日本は詐欺天国なのだろうか、振り込め詐欺のニュースがいくぶん減ってきたと思っていたら、それに変わってこのところ連日のように報道されるようになったのがコロナ給付金詐欺である。

なにしろ件数が恐ろしく多い。しかも一個人が数十件にも及ぶケースもあり、よくもこれが見過ごされてきたものだ、と驚くばかりだ。

これだと審査が甘いどころかまるで無審査と同様ではないか。

そうなのだ。今回の詐欺多発はすべて「審査なんかありません」とでも言うような甘い審査が元凶なのだ。しかも性善説に則ってというのがいかにも滑稽ではないか。

 

コロナ給付金の審査は性善説に則って行っているというが

コロナ給付金詐欺がなぜこれほど多発するのか、とその原因を考えていると、すぐに思いつくのはその審査の甘さである。

一般的に審査と聞けば厳しいと考えるのが普通だが、このコロ給付金では、そのイメージは限りなく甘いのである。

その甘さは度を越したものであり、まるで審査なんかありませんよ、と言っているのと同じぐらいの激甘なのであり、これでは詐欺が起こるのが当然で、まるで詐欺を誘発しているようなのだ。

こうした審査が何故生まれたかというと、それはコロナ困窮者を救うためにはスピード支給が必要であり、そのため審査は性善説に則って行われたからである。

 

なぜ一流大学生までが手を染めるのか

振り込め詐欺でもそうだが、これに手を染める犯人は裏社会に生きる人とか、低所得層などの人が多く、当然のごとく高所得高学歴層の人は少ないというのが一般的な考えである。

ところがである。いま多発しているコロナ給付金詐欺では大学という最高学府に属している者が非常に多いのだ。しかも偏差値の高い一流と名がつく大学の学生が多く含まれているのだ。

でもなぜなのだろうか。要するに今回のコロナ給付金は審査があまりにも甘く、イメージとして、誰でも簡単に審査が通ると考えられたため,普段は犯罪とは縁遠い一流大学生でさえその強い誘惑に負けてしまったのではないだろうか。 


この世にポリスと灯りがなければ人は誰でも盗人になる

性悪説の考えに従えば人は元来悪人なのである。その悪人が悪に染まらないのは監視があるからだ。

監視とは端的に言えばポリスとか夜の灯りである。これがあるからやりたくてもやれないのだ。

ということは、この世にボリスと灯りがなければ人は誰でも盗人になると言えるのだ。

つまり今回のサギ多発は、審査が甘く、不正に対してポリスの目は光っていないと人々が考えてのことなのである。

 

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不正受給で相談、1600件 47人検挙、持続化給付金―警察庁

JIJICom.2020年10月15日

 新型コロナウイルスの影響を受けた事業者

に支給される「持続化給付金」をめぐり、対

象でないのに不正に受給した人から「軽い気

持ちで不正をしてしまった」と自首する相談

などが、全国の警察に約1600件寄せられ

ていることが15日、分かった。警察庁の松

本光弘長官が同日の記者会見で明らかにし

た。


不正受給、自主返還呼び掛け 持続化給付金

で経産省

 事件性が判然としないものもあるといい、

警察は内容を精査した上で立件を検討する。

本人だけでなく、親族からや匿名での相談も

あるという。


 松本長官は、警察が14日までに詐欺容疑

(未遂を含む)で47人を検挙したことも明

らかにした。立件総額は2800万円に上

る。


 警察などは「友人などから不正受給を持ち

掛けられても断るべきだ」と呼び掛けてい

る。 

 

犯罪意識なく不正受給 コロナ給付金、申請簡素化を悪用

朝日新聞電子版 2020年10月4日 9時30分


 新型コロナウイルスの影響で収入が減った事業者などを支援するため、国が設けた持続化給付金の不正受給が相次いで見つかっている。迅速な給付のために申請や審査が簡素化されたが、その仕組みが逆手にとられ、悪用されていた。

 「私がやったことは犯罪になってしまうのでしょうか」。持続化給付金を不正受給した人から警察への自首同行の依頼を受け付けている上原幹男弁護士(第二東京弁護士会)には、こうした相談が相次いでいる。8月中旬以降、約30件の問い合わせがあった。

自首決める人、多数

 相談の大半は学生かフリーターLINEや友人を通じて不正の手口を教える「指南役」とつながり、犯罪という認識がないまま不正に手を染めていたケースが多いという。「個人事業者」と偽って申請し、100万円の給付を受けて指南役に10万~60万円の「手数料」を請求されていたとされる。

 山梨県警7月下旬、給付金を不正受給した疑いで大学生を逮捕した事件をきっかけで自首を決めた人が多く、上原弁護士は「自分も逮捕されるのはないかと恐怖を感じたようだ」と話す。全額に手を付けずに相談に来た人もいたという。

 自首すれば立件されないという保証はない。それでも上原弁護士は「依頼者は罪を背負っていくんだと決心したように見えた」と話す。

· マッチングアプリで出会った女性 給付金の話が始まって

· 給付金不正の甘い誘い、「副収入で申告」LINEで拡散

 持続化給付金の不正受給について、警察は国から給付金をだまし取ったとする詐欺容疑で摘発を続けている。警察庁のまとめでは、7月下旬以降、不正受給にかかわったとして8都府県警が32人を逮捕、2人を書類送検した。

 34人がかかわった申請は21件で、うち20件は個人事業者向けの給付金100万円をだまし取った詐欺容疑で、詐取額は計2千万円。申請したが書類の不備で受理されなかった詐欺未遂容疑が1件ある


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2019年2月8日金曜日

特殊詐欺をなくすために最も必要な条件とは


詐欺師たちの犯罪正当化の論理を崩すことが先決問題

メディアが撲滅のためにいくら啓蒙活動を繰り広げようが、警察がいくら取り締まりを強化しようが、一向に減る気配をみせないどころか、逆に増加している振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺ですが、いったいこれはなぜなのでしょうか。
 
啓蒙活動が盛んで、警察の取り締まりが強化されればたいていの犯罪者は恐れをなして手を引くのが自然の姿であるはずなのに特殊詐欺に限ってはむしろその逆の方向に動いているのです。
 
要するに特殊詐欺にはこれまでの犯罪防止に対する発想は通用しないのです。これはいったいどうしてなのでしょうか。
 
それを考えるためには、まずこの犯罪者たちの心理に着目しななければいけません。つまり犯罪者たちのこの犯罪に対する認識や行動に対する動機づけについてです。
 
いったい彼らは犯罪をどのようなものだと考え、どんな動機のもとに実行しようとしているのか、という点です。物事を成功に導くためには、何事であれ強い動機づけが必要だからです。



特殊詐欺の詐欺師たちには強い動機づけができている

特殊詐欺という犯罪が取り締まり強化をもろともせず一向に減る気配を見せないのは、詐欺師集団の犯罪行為に対する動機づけが強いからです。その強さが、警察の取り締まり力やメディアなどの啓蒙活動の力を上回っているのです。
 
つまり警察の取り締まりやメディアの啓蒙活動の力より詐欺師集団のこの犯罪に対する動機づけの力の方が強いのです。
 
要するに警察やメディアは力関係で負けているのです。力が弱い方が強い方に負けるのは当然のことです。では警察やメディアを負かすほどの詐欺師集団の強い動機づけはいったいどんなものなのでしょうか。


詐欺師たちは犯罪に対してどんな動機付けをしているのか

詐欺師集団はトップダウン方式で成り立っています。組織の最上部には業務の資金を提供する金主が君臨し、ここから業務を運営する組織のに資金が流れます。
 
この組織のトップは詐欺業務に関しての企画案を策定、立案します。つまり詐欺業務のテーマを決め、その推進方法を決めていくのです。

この中には達成目標金額や末端のかけ子(電話業務担当)への仕事の動機づけ方法の策定など、極めて重要な要素が含まれています。
 
これらができたら実際の業務に携わる実働隊の統率責任者を決めます。責任者がれ決まれば、トップが策定した達成目標金額やかけ子に対する動機づけ方法などが丁寧に伝達されます。
 
それが終われば統率責任者はかけ子を統率するリーダーを指導します。この指導業務は極めて重要で、業務の成功のカギを握っているといっても過言ではありません。
 
つまり上部から伝達された金額目標と、それを達成するために仕事(詐欺業務)に対するかけ子に対して強い動機づけを醸成しなければいけないからです。
 
これが成功してこそ、警察やメディアの厳しい監視の目をかいくぐって、詐欺業務を成功へと導いていくことができるのです。



「世の中に金を回してやっている」という詐欺行為正当化のための強力な論理


トップが組織下部へ伝えることで最も大事なのが、この仕事を遂行するための動機づけです。
 
何しろ詐欺という反社会的な犯罪行為を推進していくために人を動かすのですから、厳しさは並大抵のことではありません。
 
かけ子たちは最初こそ時給数千円(万単位もある)という高い報酬に魅せられて動くでしょう。しかし反社会的な行為であるだけに世間の反発は強く、それに耐えきれず中途で挫折する可能性は他のどの仕事より高いはずです。
 
継続できるかどうかはリーダーを含むトップの強い指導力にかかっているのです。
 
では上層部は下部のかけ子に対して、どのようにしてやる気(動機づけ)を生み出していくのでしょうか。
 
それは「世の中に金を回してやっている」という、この仕事に対する正当化の論理を徹底的に埋め込み、かけ子たちの洗脳をはかるのです。


「世の中に金を回してやっている」は詐欺師たちの金科玉条

詐欺集団は「世の中に金を回してやっている」ということを、まるで金科玉条のように強い動機づけとして使っています。これは詐欺行為を正当化するための詐欺師たちの思い込みから生まれているのです。
 
この思い込みが強いからこそ、いかに社会の抵抗が強くても業務を推進、継続していくだけの力が生まれるのです。
 
どんな仕事でも動機づけがしっかりしていれば、仕事は継続でき、成功へ近づけるものです。詐欺師たちにとっては「世の中に金を回してやっている」ということこそ、何にも変え難い強い動機づけになり、1日数百件の及ぶ電話かけという厳しい仕事を継続することができるのです。
 
では「世の中に金を回してやっている」というのは、いったいどのような意味なのでしょうか。
 
これは高齢者が持っているお金は、ただ銀行口座やタンスの中で眠っているだけで何ら社会の役に立っていない。お金は世の中に流通させてこそ役に立つものであり、銀行預金やタンス預金として眠らせているお金は何の意味もない。
 
それどころが高齢者の死後には、身寄りがなければすべて国家に没収されてしまうだけで、こうなる前に我々がそのお金を回収して世の中に回してやっているのだ。というものです。
 
詐欺集団はこの論理を金科玉条のように大事にして、実際に詐欺行為を行うするかけ子の洗脳に利用しているのです。



詐欺師たちの正当化の論理を崩さなければ特殊詐欺は撲滅できない

しかし、冷静に考えてみると、詐欺師たちが「眠っている高齢者のお金を世の中に金を回してやっている」と高らかに宣言しているのはあながち間違った論理だとは思えないところもあります。
 
つまり考えようではもっともらしくも思えるのです。確かにお金を眠らせているだけでは価値を発揮することはできません。
 
それに死んで国に没収されれば何の意味もありません。そうなる前にお金を日の目を見させて世の中に流通させて役立たせようというのです。
 
人をだますことは悪くても、死に金を生き金に変えることは意味のあることと考えられるからです。
 
これが詐欺師たちの目の付け所なのです。指導者は「悪いことではなくむしろ社会に役立つ行為だと」と力説して、かけ子たちを信じ込ませ、これによって動機づけを測っているのです。
 
これでお分かりのように、詐欺集団は詐欺行為を正当化するための強い論理をもっており、それを金科玉条として強く信じ込んでいます。
 
したがって、特殊詐欺を撲滅しようと思えば、まずこれの切り崩しを図ることが先決なのです




2018年6月18日月曜日

嘘つきは泥棒の始まり・でも嘘はなくならない




人間社会には嘘はつきもの


・嘘から出た実
・嘘つきは泥棒のはじまり
・嘘八百
・嘘も方便
・嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる


上に並べたのは嘘がつくことわざの代表的なものですが、これらの他にも、格言や名言などまで範囲を広げれば、嘘がつくものは数限りなくあります。

それほど嘘は人間社会と密接に結びついているのです。

嘘が世の中の多くの話題をつくっている


最近の世の中は嘘が蔓延しています。森友問題、加計問題、日大アメフト問題、それに海を隔てたトランプ問題など、いずれも渦中にある人たちによるウソの発言が波紋を呼んでいます。

これらに加えて、大きな社会問題となっている振り込め詐欺。これこそ嘘が生み出す大きな犯罪です。


嘘と詐欺の関係


犯罪の一種にサギがあります。振り込め詐欺、寸借詐欺、結婚詐欺など、その種類は多様ですが、これらすべてが悪質な犯罪行為です。

こうした詐欺のもとになるのがウソです。つまりこれらのサギは嘘をついて人を騙すことによって成り立ちます。

ということは嘘がなければこれらの犯罪は成立しないことになります。

これで分かるように人がつく嘘こそ、多くの犯罪を生む原因になるのです。


詐欺は小説、映画の格好のネタになる


上述のように、いま世の中を騒がしている森友、加計問題、日大アメフト問題などは、いずれも関係者のウソが問題の発端になっています。

いずれもがマスコミに大きく報道され、人々の関心の的になっています。

人々がこうした問題に大きな関心を抱くのは、いずれも嘘が根底にあるからです。

要するに嘘は人々の興味を誘う格好の対象なのです。言い換えれば面白いこと、とも言えるのです。

面白いがゆえに、嘘はよく小説や映画のテーマに取り上げられます。

最近の映画でも大竹しのぶ主演の「後妻業の女」がありました。これは老人を騙す結婚詐欺の話ですが、とても面白い作品でした。

では小説では、どんな作品があるでしょうか。数々ある中で、特に忘れがたいのはシドニーシェルダンの「明日があるなら」です。


シドニーシェルダンの小説「明日があるなら」に出てくる詐欺の話


ベストセラーになった小説「明日があるなら」には名詐欺師が登場します。

その手口は見事なもので、これだったら誰でも騙されてしまうのでは、と思うほどの凄い手口です。

ここでは作中で使われた二つの詐欺の手口をご紹介します。

なお、この話は以前にもこのブログで取り上げたことがあります。



詐欺の手口(その1) ・みごとに騙された宝石店

ある宝石店にすごく珍しい高価な宝石が陳列されていました。その宝石は世界にひとつしかないという貴重なものです。

主人公の詐欺師はある企みをもって数万ドルもするその宝石を買うことにしました。

詐欺師はそれを購入してしばらくたって再び宝石店に出向き、無いことをを承知の上で、店主に「同じものをもう一つ欲しい」と伝えまいた。

当然のごとく「あれ一つだけで同じ物はありません」と店主が応えました。

先刻そのことは承知しており、詐欺師は店主に対してある提案をしました。

「どうしてもあれと同じものがほしいので、新聞に広告でも出して探して欲しい。値段はいくら高くてもいいから何としても探して欲しい」

値段はいくら高くてもいいと言うセリフに店主は食指を動かされ、早速広告を出して探すことにしました。

広告に提示された買取価格は驚くほど高価格であった。

その広告を確認した詐欺師は、今度は入念に変装をして先日その店で購入した宝石を携えて、別人になりすましてまた宝石店へて向かいました。

そして宝石をまんまと二倍の値段で売却したのです。

そしてホテルへ戻り、急いで身支度をするとチェックアウトして空港へ向かいその街を去ってしまったのです。



詐欺の手口(その2)・ ニセ札印刷機


主人公のところにある男が訪れてきました。

部屋には印刷機らしいものと、その機械の上には濡れた100ドル紙幣が何枚もべたべた張られていました。

男が不思議そうに訊ねました

「あれはいったい何ですか?」

「あああれねえ、先ほどあの印刷機で作ったばかりの100ドル札ですよ。まだ乾いてなくてねえ。ああして干しているんですよ」

「へえ、あの機械でつくった100ドル札・・。」

男はそう言いながら印刷機のそばへ近づいていき、100ドル札と機械を交互に眺めていました。

席に戻ってくると男はこう言いました。。

「それにしてもいいできですな。本物とまったく区別がつかない」

「気にいってくれましたか。どうですか。あれが乾いたら1枚進呈しますから、外で使ってみたらいかがかですか」

しばらくして男は乾いた100ドル札を手にして早速タバコを買いに外へ出ました。そして満面に笑みを浮かべて戻ってきました。

「タバコ店でもまったく疑われませんでしたよ。ほらこれタバコのおつり」男はそう言って釣銭をテーブルに広げて見せました。そして店主にこう言ったのです。

どうですか。私にあの印刷機を譲ってくれませんか。値段はお望みの金額で構いませんから。

主人公は男の言い分を飲んで100万ドルでその印刷機は売却しました。

そしてすぐさま事務所をたたみ姿を消してしまいました。

その機械というのは今はもう出回っていない古い複写機で、上に張っていた100ドル札は本物を水で濡らしただけだったのです。