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サムスン本社 |
韓国大企業社員の平均給与が月42万5000円にも!
日本はアメリカより10年遅れており、韓国は日本より10年遅れている。
これは今から10年ぐらい前まではよく言われていたことです。
では現在もこれは当てはまるでしょうか。
この問いに対しては半分は当たっていて、もう半分は外れている、というのが正解です。
つまり日本がアメリカに10年遅れているのは、今もそのままですが、韓国が日本より10年遅れている、という点は今では当てはまらなくなっているからです。
日本はこれまで長い間、日米韓3国の経済や科学技術などを比較して、米国よりは負けていても韓国よりは進んでいる、と韓国に対して優越感を抱いていました。
ところがどうでしょう。2016年のいま同じように比較してみますと、米国に対する遅れは依然として続いており、10年遅れはそのままどころか、ITをはじめ、分野によっては遅れ幅は10年以上に広がっているのではないでしょうか。
一方以前は10年遅れと言われていた韓国はどうでしょうか。
米国に対する日本のように、依然として10年遅れは続いているのでしょうか。
これに対してははっきりノーと答えることができます。
韓国は2000年代に入って目覚ましく進歩しており、こと経済面においては日本との差を急速に縮めてきました。
韓国には世界一のIT企業がある
それは次のことにもよく現れています。今ではサムスンの名前を知らない人はないと思いますが、なんとこの企業はIT分野ではアメリカのヒューレットパッカード社を抜いて今や世界一の企業になっているのです。
今では日本が長い間世界に誇っていたIT企業のソニーやパナソニックなどをあっという間に抜き去ってしまったのです。
サムスンだけでなく、韓国産業が日本を上回っている分野は他にも多くあります。
これで分かるように、最近における企業の成長性では韓国企業は日本企業を上回っているのです。
先ごろシャープが台湾の会社に吸収されましたが、近い将来、韓国の会社が日本の会社を吸収することも十分考えられます。
でも本日ここで取り上げるのは、そのことではなく、韓国が経済の面で日本に追いついたことを証明する身近で具体的な話題です。
おそらく日本の多くの人は、今でも韓国のサラリーマンの給料は日本よりはるかに低いと思っているのではないでしょうか。
その額を具体的に言いますと、多くても日本の3分の2くらいというのが、ほとんどの人の考えであるに違いありません。
ところがどうでしょう。
昨日の朝鮮日報に記事によりますと、韓国の大企業の平均給与は、なんと42万5千円にも達しているではないですか。
これは驚きです。これだと日本の3分の2どころか、ほぼ日本並みと言ってもいい水準に達しています。
これが本当だとすると、圧倒的多数を占める日本の中小企業のサラリーマンのほとんどが、この給料以下ということになるのです。
これで分かる通り、韓国が日本より遅れているというのはすでに過去のことなのです。
韓国は、こと経済面に関しては、もはや日本に遅れてはいないのです。
私たち日本人はこのことに早く気付かなければいけません。
でないと近い将来、韓国に抜き去られてしまうかもしれません。
以下の記事は韓国大企業社員の給料について、韓国の代表的な新聞・朝鮮日報に載せられたものです。
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韓国大企業社員の6月平均月給42万5000円、7年ぶりにマイナス
韓国雇用労働部(省に相当)が30日発表した「月別事業体労働力調査」の結果によると、従業員300人以上の大企業の6月の1人当たり平均賃金総額が462万6000ウォン(約42万5000円)となり、前年同月(465万7000ウォン)を3万1000ウォン(0.7%)下回った。
世界的な金融危機で韓国も不況に陥った2009以来7年ぶりの減少で、不況が賃金に直接影響を与え始めた格好だ。
減少は電子部品・コンピューター・映像音響・通信設備製造業(11.4%減)、その他輸送設備製造業(8.1%減)が主導した。その他業種は1-2%のマイナスだった。
両業種は最近の半導体不況、造船業の構造調整などによる受注不足で従業員の労働時間が減り、時間外手当などの支給額が減少した。
雇用労働部関係者は「09年以降、労使による賃金交渉遅延などで賃上げ分が別の月に繰り越されたことによる減少は1-2回あったが、今年6月のように景気悪化で賃金総額が減るのは初めてだ」と指摘した。
朝鮮日報 2016年8月31日