1日の外来患者 ・ なんと3,665人!
高齢化社会真っ只中の今、その影響をもろに受けているのは、何といっても病院が最たるところではないでしょうか。
なぜなら高齢者と病院は切っても切れない関係にあるからです。
それもそうかもしれません。いかに高齢化社会で平均寿命が伸びたとはいえ、一般的に健康でいられるのは70歳ぐらいまでで、それを過ぎると体に何らかの変調をきたし病院通いを余儀なくされる人は少なくないからです。
これが平均寿命が80才を超えた今でも健康寿命に限っては70歳そこそこと言われる所以なのです。
これから考えても、人が70歳を超えれば体が不調になることは明らかです。
かくして病院通いが始まるわけですが、高齢化社会の今は、そうした人が過去に例を見ないほど多くなり、そのため病院通いの人が急増しているのです。
1ヶ月ほど前になりますが、新幹線で25分あまりの岡山市にある岡山大学病院へ入院していた時のことです。
3週間ほど入院した退院前の日でしたから日付もよく覚えており、11月16日のことでした。
午後2時半ごろ、買物のために病棟から出て1階のコンビニに向かっている際、ふと玄関近く立てかけてあるボードが目に入りました。
見ると3,665という数字が並んでおり、何の数字だろうと、さらによく見ると、その上には「本日の外来患者数」とありました。
あまりの数字の大きさに最初はピンとこなかったのですが、それは当日の外来患者の数を書き記すボードだったのです。
1病院に医師が552人、看護師が1,015人
しかし3,665人とはどうでしょう。,いかに評判が良い大学病院だとはいえ、1日の1病院の外来患者数がこれほど多いとは驚きです。
外来患者が病院を訪れるのは9時ろから15時ぐらいの6時間あまりですから、1時間当たりでは600人を超すことになります。
1時間に600人の外来患者!
これだといったい医者や看護師はどれくらい必要なのでしょうか。おそらく両方とも二けたの数では足らないはずで三桁に達するの間違いないでしょう。
これだといったい医者や看護師はどれくらい必要なのでしょうか。おそらく両方とも二けたの数では足らないはずで三桁に達するの間違いないでしょう。
ちなみに同病院の医師数を看護師数は調べてみると、あんのじょう、医師数が552人で、看護師数は1,015人になっていました。
岡山大学病院は大学病院の中でも規模が大きい方で、それゆえに外来患者が多いのです。
ついでに全国の大学病院の平均外来患者数を調べてみると、1,800人強となっていましたから、ちょうどその倍にあたり、いかにこの病院の外来患者が多いかがよく分かり、人気ぶりがうかがえます。
それにしても、今がこれくらいの数だと、空前の数に達すると言われている団塊の世代層が70歳を超える数年先には、いったいどれくらいまで増えていくのでしょうか。
待合室にも入りきれない人が、病院の外まであふれて、高齢者の長蛇の行列ができることだけは避けてほしいと思うのですが。
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