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寛容性
読み方: かんようせい
英語: tolerance
反対語: 狭量、厳格
ある物事について、排斥することなく、おおらかに受け入れることができる気質や性質。または、そうした性質がどの程度あるかという度合い。
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日本人は何故<寛容性>を大事と考えていないのか
上のデータでお分かりのように欧米のことごとくの国が、子どもに教えておきたいことのトップに<寛容性>を挙げています。
それに比べてわが国をはじめとするアジア諸国でこれを3位までに挙げている国ははありません。
因みにわが国が挙げているベストスリーは責任感、決断力と忍耐力、自主性です。
これに関して分からないことが一つあります。
それは、これら三つが日本人にとって最も大切だから挙げているのか、それとも日本人に欠けているからなのか、がよく分からないのです。
でもよく考えてみると日本人が責任感、決断力・忍耐力、自主性などの点で優れているとは思えませんから、理由として挙げるとすれば後者なのではないでしょうか。
まず責任感ですが、このところに幼児虐待や育児放棄などで義務を放棄する親が多くなっていることを見ても、日本人が責任感が強いとは思えません。
次に決断力・忍耐力ですが、日本人にこれが欠けているのは明らかです。
なぜなら、Noをはっきり言えず、いつもYesばかり言っているからです。
つまり<はい>、<いいえ>、の決断をつけることができずに、Yesと言ってお茶を濁していることが多いのです。
では忍耐力はどうでしょう。これについては、日本人は粘り強いとも言われていますから、案外良い線をいっているのではないでしょうか。
日本人は忍耐を美徳としている節がありますから、それで第2位に挙げているのだとも考えられます。
では3位の自主性はどうでしょうか。
これについては日本人はまったく弱いと言えるのではないでしょうか。
でしゃばらない、目立たない、ことを美徳と考える国民性にとって、自主性は最も苦手な分野であるに違いありません。
でも、寛容性を挙げてない理由は何なのでしょうか。
寛容性とは、上でも説明しているように<物事をおおらかに受け入れる気質や性質>のことです。
これは島国の単一民族である日本人には特に不足している資質ではないでしょうか。
寛容の反対語は狭量や厳格ですが日本人が資質として備えているのは、むしろこちらの方ではないのかとも思えます。
図表は「社会実状データ図録」から
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