買い物難民とか買い物弱者という言葉を聴いたことがあるでしょうか。
足腰の弱くなった高齢者や障害者などで歩行が困難なため買い物に行けない人たち、
あるいは近所にスーパーや市場などがなく、日常生活の買い物ができる場所がない人たちのことを言います。
この買い物難民が、このところ次第に増えつつあり、それが社会問題になってきました。
でもなぜこうした人たちがいま増加しているのでしょうか。
第一の理由は日本が人口減少社会に入ったからです。人口減少で団地などの住民が次第に減ってきて、それに伴いスーパーや市場などが撤退しているからなのです。
つまり、この先人口が次第に先細りになり、売り上げが減少していくことを予想して、赤字になる前に店舗を撤退してしまうのです。
この現象は高度急性長期に栄えた全国のニュータウンや大規模団地でどんどん進んでいます。
この傾向はこの先ずっと続きますから、おそらくスーパーは新規開店より撤退する店の方が多い状態がしばらく続くことが予想されます。
その結果、今後買い物難民がますます増えることが予想されているのです。
したがってこれから引越しを予定されている方は引っ越し先のスーパーの状況をよく確認しておくことが必要です。
つまり、引越し先のスーパーが、今後撤退する可能性があるかないかを調べておくのです。
チェックポイントは
●引越し先の近くに築年数の古い大規模団地はないか。
●子供の数が少なく、高齢者が多くないか。
などではないでしょうか。古い団地がなく、子供が少なくなく、高齢者の数も普通だと、とりあえず撤退の可能性は少ないのではないでしょうか。
ネットスーパーの出現で買い物難民になる心配がなくなった
スーパーの撤退や市場の閉鎖で買い物に不便を感じる人たち増えている反面、逆に日常の買い物に利便性を感じる人たちも増えてきています。
それはなぜかと言いますと、このところネットスーパーが続々登場しているからです。
ネットスーパーとは、文字通りネット上のスーパーマーケットです。
一度インターネットで<ネットスーパー>として検索してみてください。おそらくその数の多さに驚かされるのではないでしょうか。
いったい、いつの間にこんなにたくさんできたのかと、目を見張るに違いありません。
そうなのです。いまスーパー各社は競って、このネットスーパーに進出してきているのです。
ネットショッピングを経験をしたことがある人は多くても、ネットスーパーは、できて間がないだけに、経験のない人も多いはずです。
したがって、
●食品や日常品は配達してもらうと店頭より値段が高いのでは
●欲しいときにすぐ間に合わないのでは
●生鮮食料品の鮮度が心配
などについて首をかしげる人もいるかもしれません。
でも上の問題はすべてとりこし苦労です。
まず値段ですが、店頭とまったく変わりませんし、注文して最短3時間程度で配達されますから、その日のうちに間に合います。
鮮度も冷蔵庫つきの車で配送されますから何の心配もありません。
配達手数料は108円ですが、5000円以上の注文だと無料になります。
どうですか、ネットスーパーこそ、忙しい現代人にぴったりではないですか。
それに買い物難民と言われる高齢者も障害者も、これからは家にいながら楽々ショッピングができるのです。