土日や祝日は街のあちこちに行列が
最近では土日など休みの日に繁華街へ出ると必ずと言っていいほど目にするのが人々の行列です。
ウィークデイはそれ程でもありませんが、土日や祝日ともなれば街のあちこちで行列に出会います。
先週の日曜日もそうでした。
まず最初に目にしたのは、街の中心にある商店街の中ほどにある鯛焼き屋前の20名ほどの列でした。
この店はこの界隈で行列のできる店として名が通っており、「カスタード」という鯛焼きが抜群に美味しいと、評判の店なのです。
その行列を通り過ごして次は行きつけの駅前のカフェに向かったのですが、ここでもいつものごとく注文カウンターの前には10人ほどの列がありました。
この店は平日でも決まって何人かの行列ができるのですが、日曜日ともなると格別です。
この店は平日でも決まって何人かの行列ができるのですが、日曜日ともなると格別です。
仕方なく10名余の最後尾について順番を待つことにしましたが、紅茶とクッキーを注文するまでに10分以上かかりました。
お茶がすむと、今度向かったのいつも行く駅構内にあるショッピングセンター内の本屋です。
本を買う予定はなかったのですが、店の中に設けられているベンチで読書するのが目的です。
でもその場所に達するためには入り口を入ってすぐ右手にある販売カウンターの前を通らなければなりません。
そこにはたいてい注文待ちの客の列ができているのですが、日曜日のこの日は格別長くて10メートル以上に及ぶほどで、人数にすると優に30名は超えていました。
こうした光景を目の当たりにすると、世間で言われている、「本離れ」とか、「出版不況」などが嘘のように感じます。
人はなぜ行列に並ぶのか?
ひと昔前の日本人は行列は嫌いな人が多かったはずです。なぜなら、日本人はせっかちで、何事も”素早くやるのを良し”とする人種だからです。
それをよく示しているのは歩くスピードです。ひと昔前までは日本人の歩行のスピードは世界的に見ても速い方でした。
でも下の表にあるように、今では、どちらかと言えば遅い方に変わってきたのです。
歩くスピードが速いのは目的地に早く達したいからで、せっかち度をあらわす良い指標と考えられます。
したがってひと昔のように歩行の速い日本人なら、目的達成に時間がかかる行列が嫌いなはずです。
でも、いたるところに行列ができる今はそんな風には見えません。
いったいこれはどうしたことなのでしょうか。日本人はもはやせっかちでなくなり、目的を早く達成しようとは思わないようになったのでしょうか?
日本人はせっかちでなくなったのか?
それにしてもいくら日曜日だとはいえ、行く先々でこれほど行列に遭遇するのは、いったいどうしたことなのでしょうか。
行列に並べば、自分の順番が来るまで待たなければなりません。
待つとなれば時間がかかります。それを時間の無駄と思わないのでしょうか。
待つとなれば時間がかかります。それを時間の無駄と思わないのでしょうか。
でもどの顔をみても不満そうにしている人はいないようで、反対に行列を楽しんでいるかのようにも見えます。
そうなのです、今や日本人は今では行列を楽しむようになったのです。人の列の中に加わること自体に楽しみを見出しているのです。
ひと昔前の日本人は行列は嫌いな人が多かったはずです。せっかちで、何事も素早くやるのを良しとする人種だったからです。
歩行が速いのも目的地に早く達したいからで、せっかち度をあらわす良い指標と考えられます。
そんな日本人なら、目的達成に時間がかかる行列が嫌いなはずです。
でも今では平気で時間のかかる行列に並ぶようになったのはなぜでしょうか?
それは歩くスピードの世界ランキングにも現れているように、今や日本人はせっかちでなくなったからなのではないしょうか?
それ故に評判の良い物やサービスを手に入れるためには多少は時間を犠牲にしても良いと考えるようになったのに違いありません。
下の表にあるように、今や日本人の歩くスピードは、どちらかと言えば世界の中でも遅い方に属しているのです。
歩くのが遅い国の世界ランキング
1位:マラウイ:2.05km/時
2位:バーレーン:3.66km/時
3位:スイス:3.73km/時
14位:日本:5.05km/時
0 件のコメント:
コメントを投稿