神戸市はなぜ規制に踏み切ったのか
神戸市がパチンコ・スロット・マージャンなどをメニューに取り込んだ介護施設の「擬似カジノ型デイサービス」を規制の動きに出たことがいま大きな話題になっています。
テレビでも報道されたこともあって、ネットでも視聴者の様々な意見が飛び交っているようです。
このニュースに最初に接したとき、おそらく多くの人は、福祉目的のデイサービスにギャンブルを採りいれるとはなんたることだ!と、大いに驚くと同時に、少なからず憤りを感じたに違いありません。
それもそうでしょう。高齢者が介護目的で利用するデイサービスでギャンブルが行われるなど考えられないことだからです。
それ故に、これを聞いた時は多くの人が「まさか!」と、耳を疑ったに違いありません。
しかし、よく調べてみると、これは本物のゲームではなく、すべてが「擬似通貨」を使った「お遊び」であることが分かりました。
つまりゲーム場へ足を運んで本物のギャンブルを行うのではなく、施設内で行うお遊びのギャンブルで、いうなれば「ギャンブルごっこ」であり、本物ではないのです。
介護事業者がこれを採りいれた目的は
・楽しみの少ない高齢者に「楽しんで行うことができる遊び」を提供する
・賭け事をして頭を使うことによって痴呆をが防げる
などと言われています。
これに対して神戸市などの反対者側の意見は
・倫理的に言って、カジノを売りにするデイサービスのあり方が問題
・擬似ゲームに飽き足らず本物のギャンブルにはまる危険性を秘めている
・福祉目的の本来のデイサービスの精神に背いている
など様々な意見が出ています。
個人的にはこうしたサービスに反対ではない
こうした賛否両論があるのを踏まえた上で、筆者としては次の理由で賛成側に回ることにします。
○ 高齢者は行動力が乏しいため、自らエンターテイメントの場に参加しにくい
○ 高齢者は興味を示す対象が少ない。したがって射幸心を煽ってでも、楽しい遊びを提供してあげたい
○ 擬似通貨を使うゲームは頭を使うので、ボケ防止の効果が高い
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