2020年7月3日金曜日

「頭が良い」と「地頭が良い」はどう違うのか


どちらかといえば「地頭が良い」と言われたい

人から「頭が良い」などと言われたら、恥ずかしい気がするだけでなく、その後の付き合いで荷が重くなります。

でも「地頭が良い」だったらどうでしょう。「頭が良い」のときのような照れや荷の重さは感じません。

これは何故なのでしょうか。そもそも「頭の良さ」と「地頭の良さ」の違いはどこにあるのでしょうか。


地頭が良い」とは

頭が良いはともかく、地頭が良いと言われると、もう一つ意味がわかりにくい、と思っている方は少なくないかもしれません。頭に地がついて地頭、いったい頭とどう違うのでしょうか。

地頭についてコトババンクではこう解説しています。

地頭とは大学などで受けた教育によるものではなく、その人が持ち合わせている本来の頭の良さで、一般的には知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力が優れていることをいう.

これでわかるように、一般的な頭の良さが、計算が早かったり、漢字をよく知っているなど学習上の成績の優秀さに関連するのに対して

地頭の方は学習とは別に、その人に潜在的に備わっている、例えば人間性や判断力、あるいはコミュニケーション能力などの良さを言うのです。更に付け加えると、

「地頭が良い」という表現は単に頭が良いというのではなく、人間性や潜在的能力に優れていることを特徴づけて言い表す言葉なのです。

この項参考:Mayonez


「地頭が良い」には人間味が感じられる

「頭が良い」という言葉にはどことなくクールな冷徹さが感じられます。それに対して「地頭が良い」には、なんとなく温かい人間性が感じられませんか。

冒頭で「頭が良い」と言われるより、「地頭が良い」と言われたいと書いたのは、人間性が評価されているように感じるからです。

昨今は人間の頭脳がAIと比較される時代ですから、頭が良いには機械的な響きがあって人間味が欠けるのです。それ故に後天的に培った人間味のある地頭を評価されるのが嬉しいのです。


頭の良い人は「物事をよく知っている」、地頭の良い人は「物事がよく分かる」

「わたしが好きなのは物事をよく知っている人より、物事がよく分かる人の方だ」

これは作家の(故)吉行淳之介のエッセイの一文ですが、座右の銘にしたいと思っているぐらい好きな言葉です。

おそらく彼は、「物事をよく知っている人は知識ばかりひけらかしているが、物事の本質はよくわかっていない。

一方、発表ごとでは出しゃばらずに後方に控えているような人にこそ物事がよくわかっている人が多い」と言っているのに違いありません。

ましてやネット全盛時の今は、パソコンやスマホさえあればどんな情報でも即座に手に入れることができます。

それ故ネット社会以前のように、物知りだからといって尊重されることもありませんし、それだけでは尊敬の対象にはなることもありません。

でも物事がよく分かる人はどうでしょう。こういう人は人の気持もよくわかりますから相談ごとでも相手の立場に立って考えてくれて非常に頼りがいがあり、こういう人こそ尊敬の対象になるです。


地頭の良い人が持っている特徴はこの4つだ

 

応用力が優れている

地頭がいい人には優れた応用力が備わっています。応用力は物事の発展に欠かせません。 地頭がいい人は、決められたルールや方法を応用して、新しいやり方や見解を見つけ出す能力に長けています。 決められたルールややり方の中で、最大限に効果が発揮できる方法や効率的な方法を見つけ出し、現状を改善していく能力に長じているのです。

ミュニケーション技術が優れている 

「頭がいい」と「地頭がいい」の違いの1つとして学問的な考察では、コミュニケーション能力の有無が挙げられます。一般的なの良さは、数学や科学などの分野で天才的な発見・発明ができる人を連想する方が多いと思います。 しかし、数学や科学で天才的な発見や発明をすることと、人付き合いが上手なことは結びつきません。れれゆえに、天才だからといって他人に気の利いた発言や振る舞いができる保証はありません。でも地頭がいい人は、他人への気遣いや心配りが上手い人が多く、 相手の発言を聞いて瞬時に相手が喜びそうな返事をしたり、相手の言動に合わせて立ち振る舞いを変えたりといった、コミュニケーション能力の高さを備えています。コミュニケーション能力の高さは、地頭がいい人の象徴的な特徴の象徴とも言えるのです。

 

判断行動が臨機応変

また、地頭がいい人は柔軟な思考の持ち主であることが多く、状況に合わせて臨機応変な判断や行動をすることができると言われています。 「地頭がいい」ということは、頭の回転が速いということです。柔軟な思考を持ち合わせていなければ、常識やルール、規則などにとらわれ過ぎてしまい、なかなか臨機応変な対応や言動をすることは難しいもの。 臨機応変な行動などをすることができないと、頭の回転が速いとは言えないですよね。 地頭がいい人は、上記の反対で、頭の回転が速いので、状況判断を無意識のうちに正確且つスピーディーにできます。その為、状況に合わせた行動を臨機応変に取ることができ、トラブルを回避したり成功へのきっかけを掴んだりすることができるというわけです。

 

・みなぎる好奇心

地頭がいい人は、好奇心旺盛であることが多く、さまざまな物事に興味を持ちます。 「どうしてこれはこうなるんだろう」「あれは面白そうだからやってみよう」といった思考を持つことが多く、さまざまな物事に関心を示したり挑戦したりするので、経験豊富な人も多いようです。さまざまな経験により、更に視野が広がったり知識を得られたりするので、地頭がいい人は年齢に関係なく、どんどん成長していくことができる可能性もあります。たくさんの物事に興味を持ったり挑戦したりすることが、人間的な成長に繋がることを、地頭がいい人は本能的に知っているのかもしれませんね。

この項出典:Mayonez



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