2023年6月8日木曜日

ホームレスにとっての「炊き出し」と「図書館」とは

 


youtube新宿を根城にする高齢のホームレスをインタビューする番組があった

内容は決して興味本位の面白半分のものではなく、70代半ばのホームレス歴数十年という高齢ホームレスの本質に迫るまじめなものであった

インタビューではホームレスになったいきさつホームレス年数寝床や食事の実態、1日の生活様子などについて、QAが丁寧に繰り返されたが

さてこのインタビューでホームレスが語った炊き出し図書館とは


居酒屋に招待されたホームレス何十年ぶりの体験に感激

インタビュアーはまずホームレスになったいきさつホームレ

スになってからの年数普段の生活ぶりなどを簡潔に質問し

た後なんとも粋な計らいをしたではないか

それは二人一緒に居酒屋へ行き飲んで食べて楽しむことを持

ち出したのだ

おそらくこのホームレスにとって居酒屋など無縁の存在で高

嶺の花であることをインタビュアーは承知のうえでだからこ

そ喜んでもらえると思って持ち出した提案なのだ

 

炊き出し図書館は ホームレスになくてはならない

もの

居酒屋への招待を提案されたホームレスは思いもよらない

ことでさすがに最初は意味がよく呑み込めず少しためらい

を見せていたが

しばらく考えてようやく理解したのか首を縦に振ってインタ

ビュアーの後についていったのだ

居酒屋についた二人はさっそくジョッキのチューハイをたの

あてには大量の焼き鳥を注文した

思いもよらない居酒屋での接待を受けたホームレスはこの上

なく気分を良くしインタビュアーの問いに対して心を開いて

話していった

いろいろ語った中で特に印象に残ったのはホームレスにと

ってなくてはならないものは炊き出し図書館であ

と語ったことだ

 

炊き出しと図書館があればホームレスは生きていける

そのホームレスは語った、「炊き出しと図書館はホームレスに

はなくてはならないもの

まず炊き出しだがよくあるのは代木公園などのキリスト

教が行うものだという

月の決まった曜日に何度かあり決まってふるまわれるのはお

にぎりやお弁当だが時にはそれらの食品に添えて数千円の

現金をくれることもあるという

だから炊き出しのある日は愉しみで仕方ないと言っていた

もちろんお金がないから電車には乗れないので歩いていく

でも炊き出しの楽しみが大きくて疲れなど感じないのだ

次いで図書館だが寒い冬や暑い夏は日中を戸外で過ごすの

がつらいのでそんなときはきまって図書館へ避難するのだ

図書館は無料でだれでも利用できる施設だそういう決まり

になっている以上たとえホームレスであっても入場を断られ

ることはない

図書館は暑さ寒さがしのげるだけでなく閲覧室には新聞や

雑誌がそろっているゆったりとソファに腰かけそれらに目

を通すのはいつも外で過ごしている彼らにとっては最高のく

つろぎになるのだ。

ホームレスにとって図書館の利用は炊き出しと並ぶ生きる手段

なのである

 

出典YouTube 

https://www.youtube.com/watch?v=4YHYWGl2c2I