2017年10月28日土曜日

文芸春秋2017年11月号の書評(BOOK倶楽部)が紹介する本に違和感

なぜ値段の高い専門的?な本ばかりを紹介するのか?

長年にわたる文芸春秋の読者ですが、201711月号の書評(文芸春秋BOOK倶楽部)には少なからず違和感を覚えました。

下に挙げたのが今回紹介された本の題名及び価格、それに書評を書いた人の名前です。

まず第一に気になるのは、4冊のうち3冊の値段が一般的な本に比べてすいぶん高いことです。

特に「メコンを下る」と「魅了されたニューロン」は専門書並みで、一般人は手を出しにくい価格です。

「ラボガール」にしても税込みで2,808円で、3,000円近くなりますから、普通の人は購入意欲をそがれます。

4冊のうちで誰でも手が届きそうなのは1,600円の「宿題の絵日記帳」だけです。


・メコンを下る      5,500円(税別)  (評者・角幡唯介⇒冒険家 )

・魅了されたニューロン  3,600円( 同 )  (評者・片山杜秀⇒慶應大学教授 )

・ラボガール       2,600円( 同 )  (評者・本郷恵子⇒東京大学教授 )

・宿題の絵日記帳     1,600円( 同 )  (評者・角田光代⇒作家 )


次に書評を書いた評者についてですが、4人のうち、冒険家の角幡氏を除く3名は作家と大学教授で、いわば本を読むのが仕事のような人たちです。

特に片山氏と本郷氏は学者ですから、日ごろから難しい本を読みなれているでしょう。

それをよく示すように今回両氏が選んだ本はいずれも専門的と言ってもいいような内容の書物で、あまり一般受けはしないのではないでしょうか。

それに比べて、角幡氏の「メコンを下る」は専門的とは言えませんが、6,000 ページにも及ぶ大長編であることと、並外れた価格がネックになり、一般の人にはいささか敷居が高い本です。

この点からすると内容、価格とも、紹介に値するのは角田光代氏が書評を書いている「宿題の絵日記帳」だけではないでしょうか。


文芸春秋の読者には本好きの人は多いでしょうが、ほとんどの人たちが求める本は万人に愛されるような内容のもので、専門的なものを求めている人は少ないはずです。

今回紹介された4冊のうち上3冊は、価格面だけでなく内容的に高尚すぎるきらいがあり、それだけに共感を覚える人は少ないに違いありません。

なお、よく行く大型書店の新刊コーナーを覗いてみると、新刊の話題書の棚に陳列されていたのは「宿題の絵日記帳」だけでした。



2017年10月24日火曜日

小池百合子氏の排除発言で考えさせられた差別意識




「排除します」の一言で人気は地に落ちてしまった

好事魔多し、は今の小池百合子氏にピッタリ

好事魔多し、と言いますが、これほど今回の衆院選挙で予想外の大敗を喫した希望の党党首小池百合子氏にピッタリの言葉はありません。

東京都知事選挙に圧勝して以来、都民だけでなく国民の多くから絶大な人気を集め、飛ぶ鳥落とすほど絶好調であった小池氏の身に、一転して魔の手が下りたのです。

その原因がいったい何にあるかと言えば、それはたった一つの言葉です。

氏が不用意に発した「排除します」という一言なのです。この一言で人気絶頂だった氏が、国民から総スカンを食らったのです。


「排除します」から感じる おごり、慢心、冷たい響き

でもたった一つの言葉で人気が急落してしまうというのも極端な話ですが、「排除します」という言葉にはそれほどインパクトがあるのでしょうか。

はっきり言って「排除します」は厳しい言葉です。言われた側にっとては身震いするほどの冷酷な言葉です。

なぜなら、「あなたを仲間から除外します」と言われているのですから、いわばイジメにあっているのと同じことだからです。

学校でのイジメが今大きな社会問題になっており、まだ年端のいかない子どもが自殺にまで追い込まれることに対しては、多くの人々が胸を痛めています。

いじめは仲間から差別され排除されることです。排除された当事者にとって、これほどつらくて耐え難いことはありません。

「排除します」というような厳しい言葉は明らかに上から目線で発せられます。

つまり発する側の優越感による、おごりと慢心がなせる業なのです。

それゆえに、端から見れば厚顔さや傲慢さがうかがえ、許しがたく思えるのです。

2017年10月17日火曜日

起るべきして起きたアディーレ法律事務所の業務停止問題



過払金請求という名の貧困ビジネスで甘い汁を吸い過ぎた

アディーレという名前の法律事務所の名前を聞いたことがある人は少なくないでしょう。

なぜなら過払金請求という名目でテレビCMをジャンジャン流しているからです。

最近ではお笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」のCMがあります。

過払金請求とは、消費者金融で長期間に渡ってお金を借りていた人が、多く払い過ぎた利息を取り戻すための請求のことですが

これを本人に代わって法律事務所が行う業務のことを言います。

とは言え、別に難しい仕事ではなく、法律事務所や司法書士事務所の看板を掛けているところなら事務員でも簡単にできます。

この業務で問題なのは、依頼者の無知につけ込んで着手金や手数料の名目で暴利をむさぼる業者が少なくないことです。

そもそも消費者金融の利用者と言えば、経済的に恵まれていないいわば貧困層に属する人たちも少なくないはずです。

それ故に世間では過払金請求のことを「貧困ビジネス」と呼ぶこともあり、巷にはこうしてビジネスで利益を上げるのは好ましくないという風潮が漂っています。

今回アディーレが業務停止に追い込まれたのは、被害者救済という大義名分に名を借りて、利益目的でこのビジネスに関わり過ぎたためです。


このブログでは行き過ぎた過払金請求ビジネスに対して、警鐘を鳴らす意味で過去3度にわたり関連記事を掲載しました。

以下は掲載日と記事のタイトルです。

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2013625日火曜日

なんとなく胡散臭さがただよう ・ 過払い金請求のテレビCM

2011921日水曜日

過払い金払い戻し請求に関するテレビのCMがやたら多いのはなぜ?

201291日土曜日

この仕事は誰のため? ・ ”貧困ビジネス”に群がる人たち

2017年10月10日火曜日

読書の秋におすすめの一冊 ・ 死ぬほど読書 丹羽宇一郎著 幻冬舎新書



ビジネス界の頂点を極めた人の説得力ある読書啓蒙書

この本の著者は元伊藤忠商事会長であり、現在早稲田大学特命教授でもある丹羽宇一郎さんです。

無類の読書家である本人が、読書と情報収集、仕事の極意などを熱く語った一冊です。

読書に関しての手引書や啓蒙書は数多くあります。

この本もそうし分野に入りますが、説得力という点では過去のどの本より優れています。

この本を読めば読書の大事さがひしひしと伝わってきて心底理解できるからです。

それはこの著者が日本を代表する商社の元会長であり、ビジネス界のトップを極めた人であるからかもしれません。

つまり商社というビジネスの頂点とも言っていい舞台で、世界を股にかけ百戦練磨の人々を相手にシビアな商取引を展開してきた人の言うことだけにそれが言えるのです。

ビジネスという、いわばお金儲けを優先する世界に生きてきた人が、本の大切さを説いているだけに余計に説得力があるのです。

ましてや著者は今年で78歳にもなる、いわば人生の終盤に差し掛かった人です。そうした人がいまだに、読書の大事さを説いているのです。

人間いくつになっても分からないことだらけで、おそらくこれは死ぬまで続くだろう、と著者は言っていますが

こうした気持ちこそが読書へと駆り立てる原動力になっているのです。






2017年10月6日金曜日

これは驚き!日本の性の開放度はアメリカを上回った


いまや日本は米国を凌ぐフリーセックス大国

今も昔も何かにつけて米国に追随する日本ですが、追随してきた結果今ではご本家を抜き去ってしまっている分野があります。

それが性開放度(フリーセックス度)であるとは驚きです。

なんと今では日本の性開放度は米国以上になっているのです。

にわかに信じがたいことですがこれはれっきとした事実で、上の統計グラフにもはっきり出ています。

米国を抜いたと言っても、経済や科学、あるいはスポーツなどの分野のことなら聞こえは良いのですが、性開放度という下半身のモラル関わる問題なると、あまり褒められたことではありません。


なぜなら、これはまさしく日本人の性に対する道徳観の欠如が米国以上であることを示しているからです。

ちなみに今回の調査で婚前交渉許容度を調べると、フランス、ドイツがもっとも高く、インドネシアが最も低くなっています
下は大陸別のランキングです。
これでもはっきり分かるように日本は米国より上位にあるのです。

1.西欧
2.英語圏(米国以外)
3.日本
4.米国・ロシア
5.中南米
6.東アジア(日本以外)
7.サハラ以南アフリカ
8.イスラム圏(中東・北アフリカおよびイスラム・アジア)
 
出典 : 社会実情データ図録

2017年10月1日日曜日

このランキングが面白い!

ちょっと変わった笑えるランキング

ネットでは商品やサービス紹介サイトのランキングが大流行りですが、ここではちょっと変わった笑えるランキングをご紹介します
どうですか。あなたにも思い当たることが多いのではないですか。


ありがた迷惑ランキング 

1 洋服買った後の出口までの見送り 210
(よくありますねえ、買い物後のお見送り、ひどいのは客の姿が見えなくなるまで立っている)

2 レシートは不要だろうと勝手に判断する店員 191
   (いつも行くカフェでよくある)


    3 断った飲み会の日程変更 159
(今度は断りづらい)


4
 美容師のおしゃべり 152
(おしゃべりも仕事のうちと思っているのか)


5
 結婚や子供はまだかと心配される 146
(もてないヤツと思われている気がする)


6
 公共トイレのペーパー三角折り 142
(そうするのがエチケットと勘違いしている。もとは都市ホテルではじまったサービスの一種)


6
 バイキングで人の分も持ってくる 142
(自分で好きなものが取れるのがバイキングの良いところなのに)


8
 義母が買う子供服 106
(センスが大事なことがわかっていない)


9
 しばらく交流もない人からの年賀状 104
(なんとなく気味が悪い)


10
 隣人が代理で宅配便を受け取ってくれる 92
(プライバシーの侵害になることを分かってほしい)


11
 義理で続く誕生日プレゼント交換 80
(勇気をだしてやめなければいけない)


12
 コンビニのポイントカードの確認 70
(誰もがポイントカードを有り難がっていると思っている)


13
 お古の彼氏(彼女)を紹介 69
(中古ばやりの昨今だが、これだけはヤメテ!)


出典 : 哲学ニュース