パパ活 はっきり言って耳にしたくない嫌な言葉です。いったい誰がいつ使いはじめたのでしょうか。
おそらくSNSあたりが発生元でしょうが、思うに 新しい言葉が出ると、なぜ人びとはよく吟味することなく安易に使い始めるのでしょうか。
それも流行に敏感な新しもの好きの若い人たちならまだしも、言葉を選んで伝えるべきメディアの人たちまでがなんの抵抗もなく追随するのはどうにも解せません。
それにしてもパパ活とはおかしな言葉です。このままではなんのことか意味不明です。それ故にこれが売春につながるダーティな言葉であることを理解している人は少ないはずです。
それだけに今回、落語家の志らくさんが「パパ活じゃなくて売春予備軍」と明言したのは大きな意味があるのではないでしょうか。
志らくが池袋パパ活殺人事件に言及
サンスポ 2022 1・24
落語家の立川志らく(58)が24日東京・池袋のホテルで21日、男性(82)の遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで逮捕された住所、職業不詳の藤井遥容疑者(24)が「パパ活をしていた」などと供述しているとされることについて私見を述べた。
番組では女性が男性と食事やデートなどに付き合う見返りに金銭を受け取る「パパ活」がコロナ禍で急増し、性犯罪などトラブルの温床になっていると解説。これに志らくは「『パパ活』っていう言い方がね。若い子にとってはそんな罪の意識がない」とコメント。さらに「知らない男の人にご飯をごちそうになるなんて、普通に考えたらろくなことじゃない」と指摘した。
さらに「呼び方を『パパ活』じゃなくて『売春予備軍』だってメディアが言うようにすれば、『今何やってるの?』『パパ活!』じゃなくて、『売春予備軍やってます』とは若い子は言いづらいでしょ」と断罪し、「(パパ活の)呼び方からして、本当はあんまりよくないですよね。かわいらしく聞こえちゃいますから」と批判した。
弁護士の八代英輝氏(57)も「○○活っていうとポジティブな表現に使われることが多い中、実体は売春。幅広い意味で言ってるとは思うけど、要するに犯罪。非合法なことをオブラートに包んで表現してるだけという形」と志らくに同意した。
出典:サンスポ 2022 1/24
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これでパパ活をする女性は間違いなく減る
今回の池袋ホテル殺人事件は、若い女性がパパ活の名のもとに売春行為を目的に男を誘い、そのプロセスで窃盗や殺人まで犯してしまうという恐ろしい事件である。
でも犯人の女性も今のようにパパ活がもてはやされていない時代に生きていたのならこんな事件は起こさなかったかもしれない。
パパ活という実態を隠した美名が普通の女性を売春という犯罪に引き込んだのに違いない。
でも、災い転じて福となす、という言葉があるように、今回の事件が社会に与えたショックにより、これまで手を染めていた女性も次第にパパ活から遠ざかっていくのではないだろうか。
こうした観点からも、今回の志らくさんの発言は有意義なことに違いない。
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