家から市街までバスで通っている。度々乗るので路線の停留所名をすべて覚えてしまった。
別に自慢するようなことでもないのだが途中のバス停は全部で22もある。
バス停の名前は当然のごとく所在する場所の地名や町名由来のものが多いが、それだけでなく近くにある大きな施設があれば、その名前にちなんだものも少なくない。
覚えた22か所は、そうした名前が半々ぐらいだろうか。つまり「〇〇町」が50%、「〇〇病院前」とか「〇〇工場前」というようなのが50%とういうことだ。
それはさておき、これらの中で2つだけどうしても馴染めなくて好きになれない名前があるのだ。
好きになれない理由は
どうしてもなじめず好きになれないのには理由がある。まずはその名前をご紹介するが、その一つ目は「梅ヶ枝町」(うめがえちょう)という。
この名前を聞いて、聞き覚えがある、と思う人は少なくないはずである。それもそうだろう。これは近隣の大都市大阪市にある町名なのだ。
それも片隅にある小さなエリアではなく、大阪中心部梅田近辺にあるメジャーな町名なのである。それゆえに多くの人が聞き覚えがある名前なのだ。
その名前をパクッて地方都市の一角のエリアに所在する場所の町名にしているのだ。
これをおこがましい行為といわずに他になんといえよう。好きになれ、というのが無理なことなのではないか。
2つ目は「河間町」という名前だ。はたしてこの名前を正しく読むことができる人がいるだろうか。
おそらく皆無なのではないだろうか。
もちろん「かわまちょう」というストレートな読み方が正解ではない。
この字の読み方は、なんと「コバタマチョウ」というのだ。
これまで読み方の難しい地名は多く見てきたが、これほどのものも珍しい。いったい誰がこれを正しく読めるというのだろうか。
それに覚えるのが難しすぎて、何度聞いてもすぐ忘れて思い出せない。
何とか覚える方法はないだろうかと考えていて、アイデアが一つ浮かんできた。
似たような語感の言葉を作ればいいではないか。それで思いついた言葉が
「オバサマチョウ」というものだ。
いわずとしれた「おばさま=叔母さま」にかけたものだ。
どうですか?これだと覚えやすいでしょう。それにちょっぴりユーモアのあるところもおもしろい。
このおかげでその後二度と名前を思い出せないことはなくなったのだが、名前が嫌いなことは今も変わりない。