2022年11月20日日曜日

《 2022 読書の秋 》この本がおすすめ 書評「文豪たちのヤバい手紙」 別冊宝島編集部


 

作家の手紙をテーマにしたいわゆる告白本の一種だが、明治、大正期のわが国を代表する文豪たちの知られざる正体をあばいているということもあって

これに限らずこの手の本は出るたびに人気になるのだが、今回のこの書も例にもれず読者からなみなみならぬ共感を寄せられているようだ

作家といえど人間なので時として弱音を吐くことがあるそれがよく出るのが親しい人への手紙ではないだろうか

この本にはそうした文豪たちのいわば弱みともいっていい本音の数がつづられている

普段読む小説などでは知ることのできない文豪たちの隠れた秘密が覗かれて興味津津で一機に読むことができた

なお過去のブログに載せたもので同種の本が点あるので巻末に写真を載せておくことにする

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出版社内容情報

給料を前借りして遊び尽くす石川啄木、〆切遅れの言い訳がひどい太宰治若い不倫相手のをたたえる斎藤茂吉……。史上に残る名作を書き文豪と称される大作家は人間くささも強烈です当たり前のように借金し踏み倒す妻子があるのに不倫を繰り返す。〆切を守れないときは開き直るか言い訳で切り抜けるなどなどまるでわざと自らを修羅場に落とすような実人生を歩んでいますむしろそうした修羅場が名作を生み出す原動力だったのかもしれませんそこでそんな文豪たちの本性が思わず溢れてしまった数の手紙を解説付きで紹介しますこの本で文豪たちを味わい尽くしましょう

 

内容説明

どうしようもない彼らだからこそ名作を生み出せた!?私信だからこそあらわになった文豪の暗黒面


目次

石川啄木借りち金は俺の金とばかり遊興と買春に使い果たす夭折の天才
齋藤茂吉婚約が決まった愛人を熱い手紙の大量投下で取り戻す
谷崎潤一郎変態上等己の性欲を芸術に昇華したマザコン大文豪
倉田百三―「聖所の×」をお守りに若いカラダに我を忘れる
林芙美子結婚していても恋は一月に一度を実践夫も公認(?)の恋愛体質
太宰治借金お詫び泣き落とし女たらし、「ヤバいのエンターテイナー
島村抱月ドジを踏んで不倫がバレたそれでも別れられない純情文豪
佐藤春夫門弟三千人といわれた大文豪もオンナとカネには弱かった
中島敦親のすねをりながら麻雀三昧あげくは学生の身でできちゃった婚
坂口安吾酒と薬物に溺れた博覧狂気な無頼派ほか


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感想・レビュー

以下の感想・レビューは株式会社ブックウォーカーの提供する読書メーターによるものです

むさみか

4

文豪の酷い話の 常連のお一人 石川啄木 今日も休む と仕事のずる休みのオンバレード はたらけど はたらけど なんて詠んでますが 働いてないです 借金して 遊郭通い 本当にヤバい手紙ばかりですが 島村抱月の純情な愛の手紙には ほっこりしました2022/10/24

クッシー

1



ローザの手紙を読んだ後にこれを読むと文豪のヤバイ手紙は本当に残念に思えるだいたい金か女性についてこのくらいの方が俗っぽくって好きなんだけど文豪でもこんなキモイ文章(上手だけど)書くんだと思った共感性羞恥みたいなの感じるものもあった思いの丈を綴るって結構恥ずかしいことなんですね〜。 黒歴史っていうのかなけどそんなのあった方が絶対に面白い現に楽しませてもらってる2022/11/05

クラゲですの読書部屋

1

やばくて尊い。 まぁ文豪はぶっとんでる人多いからなぁそのヤバさ故にすごい文章を書くんだろうなぁ、、、。 やっぱり好き

                       出典:紀伊国屋書店

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