山田詠美がコロナ禍を綴る最新傑作エッセイ
山田詠美さんは本書について「あとがきに
代えて」と題して、上のように原稿用紙に手書
きでこう綴っています。
≪この本では、新型コロナの感染が拡
大する中でのあれこれを綴りました。
と、同時に、日々の取るに足りない
、けれども、私にとっての大事なトピ
ックスも取り上げています。そこから
生まれる喜怒哀楽は、大きなものでも
些細なものでも、確実に私の一部を形
作っている。大切な大切な欠片たち。
≫
「言葉の小姑」を自認する著者の「怒
り」は、想像力の欠片もない、安易に
使われる言葉に向かいます。コロナ禍
において跋扈した「東京アラート」や
「特別な夏」「おうち」、さらには「コ
ロナ禍」も俎上に載せ、「その言い回
し、許さん!」と筆を揮うエッセイに
は胸がすくこと請け合いです。
もちろん美味しい食べものやお酒、
夫婦での散歩など、不要不急の愉しい
日常についてもたっぷりと!
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女性セブンの大人気連載「日々甘露苦露」
から、傑作エッセイ100編を厳選。前作『吉祥
寺デイズ うまうま食べもの・うしうしゴシ
ップ』(小学館文庫)に続いて、「親愛なる読
者の皆さんへ(あとがきに代えて)」は謹製原
稿用紙に綴った直筆です。]
出典:小学館


