インターネット使用頻度の国際比較
出典:社会実情データ図録
日本人のIT・情報化対応が後手に回っており、その証拠にインターネット利用率が低いというデータがしばしば紹介されてきたが、ここにきて逆にインターネット利用率が高いというデータも見かけるようになった。しかし、日本は世界の潮流から遅れているから改善が必要だというマスコミ特有の論調に合わないためか報道されることもない。
ここで取り上げたのは、ピューリサーチセンターが行っている国際調査の2025年春の結果であり、インターネットを「ほとんど常に」(Aimost constantly)利用している人の割合が日本は56%と世界24か国中もっとも高くなっている。
2位は韓国の49%、3位はアルゼンチンの43%、4位はイスラエルの42%と続いている。図は大陸別に「ほとんど常に」の高い順に並べてあるが、欧州諸国や北米諸国はこれらの国を下回っている。例えばインターネットを「ほとんど常に」利用しているドイツ人の割合は24%と日本人の半分以下に過ぎない。
日本人の使用頻度の高さは、むしろ、スマホ中毒という好ましからざる状況の指標として引用される可能性があろう。
一方、これと矛盾するようであるが、日本人は「ネット不使用」の比率が14%と北米や欧州のどの国より高くなっている。ここに日本のインターネット利用のかねてよりの特徴、すなわちネットを使わなくても支障なく暮らせるア ナログ的に便利な社会であるという特徴があらわれている。
以下には年齢別のインターネット利用率のグラフを掲げた。いずれの国でも若い世代ほど利用率が高いという結果になっているが、日本の場合、50歳以上の中高年層の利用率の高さが38%と、全体同様、世界1となっている点が目立っている。かつてと違い中高年もスマホをしょっちゅう使いようになった生活実態が明らかである。フランス人は保守的であり50歳以上の中高年で「常に使用」比率は8%と非常に低い(ドイツ人も11%)。
出典:社会実情データ図録