アメリカでは、「全国民の60%が緊急支出用の1000ドル(約15万円)の貯金が無い」というのは本当か!
日本では数年前に麻生なんとかいう人が「老後は2000万なければ死ぬ・・・」などと恐ろしいことを公言したせいで、国民の危機意識が高まり、貯金や投資に対して敏感になったせいか、このところのネットニュースには何千万円も貯まったというようなにわか金満家の話がうるさいほど目につきます。
で、上の見出しのアメリカでは60%の人が15万円の貯金がない、との話ですが、いったいこれって本当なのでしょうか。
150万円ならいざ知らず、15万円といえば、アメリカでは週給の額より少ないと思しき金額です。
にわかには信じがたい話ですが、はたしてAIはどう言っているのでしょうか。
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AI による概要
「全国民の60%」という数字は正確な全数調査によるものではありませんが、複数の大手調査結果とほぼ一致しており、「アメリカ人の約6割が、突然の1,000ドル(約15万円)の出費を(借金などをせずに)貯金だけで即座に賄うことはできない」という意味において、この言説は「ほぼ事実」と言えます。
長年にわたり米国の個人財務データを調査している金融情報サイト Bankrate などのデータをもとに、詳細を解説します。
📊 根拠となる調査データ
この「60%」という数字の背景には、主に以下のような米国の世論調査があります。
Bankrateの年次調査(2025年〜2026年)
「車の修理や医療費などで急に1,000ドル(約15万円)が必要になった場合、どう支払うか」という問いに対し、「自分の貯金(セービングス)から支払う」と答えた人は約30%〜41%に留まっています。残りの約60%近くの人々は、クレジットカードの分割払い、家族・友人からの借金、生活費の切り詰め、パーソナルローンの利用などで対処すると回答しています。Bankrate +2
米連邦準備制度理事会(FRB)の調査
FRBが毎年行う「アメリカの家庭の経済状況に関する調査」でも、より少額な「400ドルの緊急支出」に対してさえ、約4割近くの人が現金や貯金だけでは即座に対応できないと回答する年が多く、米国籍世帯の貯蓄の脆弱性が一貫して指摘されています。Facebook·Tampa Bay 28 - WFTS
⚠️ 「貯金が全くない」わけではない
注意が必要なのは、「口座の残高が1,000ドル未満である人が60%いる」という意味ではない点です。
Econofact
流動性の問題: 貯蓄(投資信託やリタイアメント口座など)はあっても、すぐに引き出せる「緊急用の現金」として1,000ドルを確保していない人が含まれます。
ABA Banking Journal +1
心理的なハードル: 貯金自体はあるものの、「生活防衛費を切り崩したくない」という心理から、まずはクレジットカードでの支払いや翌月の給与(キャッシュフロー)での相殺を選ぶ層も一定数存在します。
Bankrate +1
📉 なぜ貯蓄ができないのか?
近年の調査では、アメリカ人が緊急資金を蓄えられない主な原因として以下の要素が挙げられています。
インフレの長期化: 多くの米国民が「物価高(食品、家賃、医療費など)のせいで、貯蓄に回す余裕がなくなった」と回答しています。
LinkedIn·Mark Hamrick +1
給料日前の自転車操業(Paycheck to Paycheck): アメリカ社会はクレジットカード社会であり、低失業率で景気が良いとされる時期であっても、入ってきた給与をその月の支払いで使い切ってしまう世帯の割合が非常に高い構造にあります。
NASCUS +1