2011年9月3日土曜日

若者は変わってきたと言われているが・はたして進化したのか、それとも退化したのか

いったい今の若者に何が起こっているのだろうか

いま若者をめぐる最も深刻な問題は、やたらと多い"フリーターと非正規社員の数"であり、少なからずそれが影響していると思われる適齢期を過ぎた"独身男性の異常な増加"である。

この二つの問題が原因で、一世代前には決して見られなかった"特異"と言ってもいいような独特な若者像を作りつつある。

そうした姿をよく表すのが、次に上げる今の若者に対してあてられるキーワードの数々である。

下の語群を一見してわかるように、その数は男性のほうが圧倒的に多い。


また総数が多いだけではなく、女性に比べて語尾に「ない」がつくマイナスイメージを持つものが多いのが目立っている。

一方女子のほうは男性に比べて総数が少ないだけでなく、マイナスイメージを持つものもまた少ない。

こうしたキーワードの一覧を目にして、結論として言えることは「自信喪失気味で元気のない男性」Vs「自信をつけ意欲満々で元気のある女性」ということではなかろうか。

最近の若者によく使われるキーワード一覧

(男性)

・ フリーター、非正規社員多し
・ 独身男性の著しい増加
・ 草食系男子
・ 覇気が感じられない
・ ガッツがない
・ 優しくてお人よし
・ 知識欲乏しい
・ 本を読まない
・ 携帯いのち"という感じの若者が多い
・ 車もたない
・ 酒あまり飲まない
・ 海外旅行しない
・ 女性を口説かない

(女性)
・ 肉食系女子
・ おっさん女子
・ 干物女
・ スカートはかない
・ 酒よく飲む
・ 宴会や温泉旅行がすき
・ 婚活に精を出す
・ 結婚に慎重


次にネットに載っている早稲田大学出身の柳澤桃子さんと言う方が卒論に書いた今の若者についてのおもしろい考察がある。ここではその序文だけをご紹介する。

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私が「草食(系)男子」という言葉を初めて耳にしたのは、2008年の夏頃だったように思う。

その後マスコミで盛んに取り上げられ、2009年ユーキャン新語・流行語大賞のトップテンにまで選ばれるほど瞬く間に「草食(系)男子」は社会に認知されるようになった。

はじめはその言い回しの面白さゆえに一過性の流行語と扱われがちだったが、ここまで社会に浸透したのは世の多くの人々が確かに草食系男子の存在を実感しているからではないだろうか。
 
しかし、一般的に草食系男子が多いと言われる世代である私は、物心ついた頃から周りの男性のほとんどがいわゆる草食系であったため、それが特別取り上げられるようなことには感じなかった。

雑誌やテレビ番組等で、草食系男子とバブル期の肉食系男子とが比較されるようになって初めて、「ああいう肉食系男子はドラマやマンガの中だけの存在では無かったんだ!」と反対に驚いたほどである。
 
他にも、草食系男子に続いて「肉食系女子」や「干物女」、「低温世代」といった今の若者を象徴する様々な言葉が登場し話題になっている。

「今の若者と昔の若者との違い」を知るにつれ、「なぜ、若者はこのように変化を遂げたのか」について非常に興味を持ち、今回のテーマを設定するに至った。

この論文では、「草食系男子」を筆頭として「干物女」「肉食系女子」といった現代の若者達の特徴を明らかにしたうえで、どのような社会的背景から彼・彼女らが生まれたかについて考察していきたい。

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