ご存知ですか?平均寿命と平均余命の違いを
日本人男性の平均寿命は79歳である。では、60歳の男性の余命はあと何年だろうか。
平均寿命から計算すれば、79才−60才=19年になる。
でもこれは答えとして正しいのだろうか。ズバリ言って正しくない。
「平均余命」と言う概念を知っている人だと、正しい答えがわかる。
平均余命とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという「期待値」のことである。
一般に知られている「平均寿命」とは、0歳での平均余命のことを指しているのだ。
つまり、良く言われる「平均寿命」は、ある年齢の人の残りの人生を計算する時には役立たない。
60歳の男性が、「平均寿命」が79歳だからと言って、「残りの人生は19年だ」と考えるのは間違いなのである。
『簡易生命表』で調べてみると、60歳男性の「平均余命」は、23.06年になっている。
60歳男性の残りの人生は平均23年になる、ということなのだ。
つまり「平均寿命」から計算した19年よりも4年も長生きできるということなのである。
ではその平均余命の計算方法はどうなのであろうか。
平均余命とは、ある年齢の人々が、その後何年生きられるかという期待値のことで生命表で計算されている。
生命表には、10万人の人々が生まれたとき、ある年齢に達するまで何人生存し、その年齢の内に何人が死亡するかが計算され、掲載されている。
また、毎年10万人が定常的に生まれる集団において、ある年齢に属する人口が何人になるかも計算されている(これをその年齢の定常人口という。その年齢に到達する人数である生存数とは異なる)。
x歳での生存数をlx、x歳以上の定常人口総数をTxとすると、x歳での平均余命exは ex = T x÷
L x で表される。
ただし、この数値は、現在の死亡状況が将来にわたって続くと仮定した場合のものである。医療の進歩や生活環境の変化によって、実際の平均生存期間は平均余命と異なってくる可能性は大きい。
また、ある有害要因(喫煙、放射線被曝など)によって平均余命がどの程度短縮されるか計算したものを平均余命損失といい、有害度の尺度として用いられることがある。
0歳での平均余命のことは特に平均寿命といい、国や地域の医療・衛生水準を示す指標として用いられている。乳児死亡率は他の年代の死亡率と比較して高率のため、平均寿命が平均余命の中で最長とは限らない。
以上、インターネット「ウィキペディア」参照
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