長いタイトルの本 |
長いタイトルの本が増えている
通勤途上でよく覗く駅構内にある本屋の店頭に「ビジネス書売上ベスト3」というポップのついた下のタイトルのような本が3冊並べられていた。
・9割がバイトでも最高のスタッフが育つディズニーの教え方
・これからのリーダーに知ってほしいこと
・誰からも気がきくといわれる45の習慣
これら3冊とも、実用書でいま主流になっている長いタイトルがつけられている
出版不況のいま、出版界は「タイトルがすべて」時代? と言われているらしい。
文芸モノと違って、ノンフィクションや実用書などのタイトルは著者にも決めさせてくれないことが多いそうなのだ。
出版社のほうで、読者の気を引く売れそうなタイトルをつけるのである。
したがって時には中身とかなりかけ離れたものになることも少なくないらしい。
以前大ベストセラーになった養老孟司の「バカの壁」という本もその種の本で類であるという。
タイトルと中身が違うということに関して、私は以前ブログに書いたことがある。
そのブログは昨年9月6日の「なぜ『人は見た目が9割』という本が売上110万部突破というミリオンセラーになったのか」というものである。
その中で私はこのように書いている。
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では、何故私が今回のブログのタイトルにするほど、この本がミリオンセラーになったことについて驚いたのかと言えば、この本に対する私の評価が極めて悪かったからなのである。
私の読書記録は「書名」「著者名」「出版社名」「価格」「発行日」「入手媒体」「読了日」「評価及コメント」の8項目からなっているが、最後の「評価及コメント」の項目でこの本は、評価の最も悪い「C」がつけられ、しかもコメントにはこう書いてある。
「そもそもタイトルに惹かれて読み始めたのだが、最初の方こそまずまずだが、次第に内容はテーマから離れていき、中ほどからはほとんど関係の無いような事柄を無理やりこじつけて、いたずらにページ数を稼いでいる。
書き手の力量不足を痛切に感じる1冊である」
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いまこれを読み直してみると、なんだか著者に悪いような気もする。
なぜなら、このタイトル「人は見た目が9割」というのは、おそらく著者がつけたものでなく、出版社によってつけられたものだと思うからである。
これを書いたときは、その辺の事情が頭になかったのだ。
まあそれはそうとして、出版不況の今では本を売るためにはタイトルで勝負するしか他に方法がないのだろう。
いかに目を引いて、気を引くタイトルをつけるかで"売れる、売れない"が決まってしまうと言っても決して言い過ぎではないのだ。
もしこれが実情なら、ハウツーものや実用書などでベストセラーになった本は、買う前に中身をよく
吟味することが必要である。
その本が中身ではなく、タイトルでベストセラーになったのではないかどうかを確かめるために・・・・・
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