2018年3月5日月曜日

島国日本では海外旅行に鉄道も車も使えない


日本人の海外旅行は乗り物の選択肢がすくない


日本人が海外旅行で利用する乗り物と言えば飛行機か船に限られています。

とはいえ船を利用する人はほんの一握りに過ぎず、圧倒的大多数の人が飛行機を利用します。

乗り物と言えば、飛行機や船以外にも鉄道や車があります。

国内はともかく、外国へ行くのにも、こうした鉄道や車が使えたらどんなにステキだろう、と思ってる人は少なくないはずです。

でも島国日本の住人には、それがかないません。それだけに憧れはひとしおです。

考えてもみてください。もし海外旅行に鉄道が利用できるのなら、最寄りの駅に行きさえすれば、そこが海外旅行の始発点になるわけです。

飛行場と違って鉄道の駅は家から遠くありません。人によっては歩いて行けるかもしれません。

ということは鉄道が利用できたら海外旅行は国内旅行と同じぐらい手軽に行けることになるのです。

日本のような島国を除けば、世界のどの国でも、海外旅行に列車やバスなどが利用できます。

陸地でつながっている大陸の国々では、列車であろうがバスであろうが、乗りさえすれば簡単に国境を超えることができるのです。


国際列車・タリス

海外では駅で国際列車に乗れば、すぐ外国に行ける


日本にはありませんが、海外には国際列車と呼ばれる国と国をまたいで走る列車があります。

最も発達しているのはヨーロッパですが、アメリカにもアジアにもあります。

国際列車といえば、なんと言っても第一にあげたいのはヨーロッパです。

ヨーロッパは多くの国が隣接しあっているため国と国を結ぶ列車は古くから発達しています。

レパートリーも多彩で、ロンドン、パリ、ブリュッセル、アムステルダム、ケルンなどの主要都市を結ぶユーロシティやタリスなどの高速鉄道をはじめ、夜行列車やローカルの通勤列車まで走っています。

またアメリカではニューヨークからカナダのモントリオールやトロントを結ぶ路線が有名です。

では東南アジアの国はどうでしょう。こちらで有名なのはタイのバンコクからマレーシアを結ぶ線です。

もちろん、列車大国である中国にも様々な国際列車が走っています。

(注)上の写真はフランス、ベルギー、オランダ、ドイツを結ぶ国際列車 タリス


バスやタクシーで隣の国へ行くこともできる


日本人にとってバスと言えば、主に距離の短い近隣エリアを走る乗り物という印象が強く、この乗り物で国境を超えるなど想像もできません。

でも同じアジアでもシンガポールとマレーシアの間ではバスに乗って簡単に国境を越えることができるのです。

もちろんタクシーを使っても可能なことは言うまでもありません。


テレビ番組・「世界の車窓から」を見れば国際列車のことがよくわかる


テレビ朝日の長寿番組「世界の車窓から」を知らない人は少ないはずです。

題名に車窓が付いているとおり、世界の国々を列車で巡る旅を紹介するものです。

これを見ていると列車の旅の良さがしみじみわかります。

それも外国の旅となれば、いっそう旅情をかき立てられます。

日本にはない数々の国際列車が登場しますが、見ている誰もが、一度乗ってみたいと思っているのではないでしょうか。


島国日本と大陸の国々では海外旅行のイメージがまったく異なる


日本人の海外旅行と言えば荷物をたくさん持って飛行機に乗り、何日も泊りがけで出掛ける、というのが普通です。

でも上でも書いたように、国際列車が発達しているヨーロッパでは、それに乗りさえすれば、手軽に外国に出かけることができます。

何しろ国と国が陸地でつながっているのですから、列車で簡単に国境を超えることができるのです。

これだと外国へ行くと言っても、気分的には国内旅行となんら変わりません。

距離が短いの隣の国なら、日帰りでも可能です。

これなら外国へ行くというより、手提げかばん一つさげて手軽な日帰り旅行へ行く、と言ったほうが適当かもしれません。

このように、日本人が考える海外旅行とはイメージがまったくなら異なるのです。



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