テレワーク「未来型労働」の現実
佐藤彰男・著 岩波新書
何気なく本棚を眺めていると、こんな本が目につきました。今をときめくテレワークの本です。
ずいぶん前に読んだ記憶があるのですが本棚に残っていることはすっかり忘れていました。
旬なテーマなので手にとって目次などを眺めてみると、内容はなかなか充実しているようなのでこのブログでご紹介することにしました。
内容(「BOOK」データベースより)
自宅のパソコンを使ったり、出先でモバイル機器を利用しながら、オフィス以外の場所で仕事をする―テレワークとはそうした「柔軟な」働き方をいう。はたしてこれは仕事と生活を調和させた「夢の未来型労働」なのか。それとも働き手の私生活に食い込んでくる歯止めのない労働の安売りなのか。データを駆使して検証するその実像と問題点。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤/彰男
1957年兵庫県生まれ。甲南大学大学院博士課程単位取得退学。社会学博士。専攻は社会学・情報社会論。現在、大手前大学現代社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(もくじ)
第一章 テレワークは新しい働き方
1.テレワークという夢
2.政府による多彩な振興施策
第二章 在宅勤務とワークライフバランス
1.「在宅勤務」という選択
2. ホワイトカラーと在宅勤務
3. 在宅勤務はなぜ広がらないのか
第三章 モバイルワークとオフィス革命
1. 企業にとってのモバイルワーク
2. モバイルワーカーの仕事と生活
3. モバイルワーカーは第三空間で働いているか
第四章 テレワークという名の自宅残業
1. 自宅残業は労働時間なのか
2. 自宅残業と在宅勤務
第五章 在宅ワーク、家事・育児と仕事を両立させる切り札か
1. 調査データが語る〈在宅ワーク」
2. 誰が在宅ワーカーになるのか
3. 「電脳内職」化の構造
4. 脱電脳内職をめざして
5. 家事労働と在宅ワーク
第六章 労働が見えなくなるということ
1. テレワークのかたちを決めるものは
2. 不可視化する労働の危うさ
3. よりよいテレワークは可能か
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