2021年7月28日水曜日

人気記事ダイジェスト(No.10) マイブログ「生涯現役日記」



今回の記事は「29 Oct hal ibm 関係というちょっと変わったタイトルがついたブログで紹介されたマイブログ「生涯現役日記」掲載記事11編)のダイジェストです。

 

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無頼派作家 阿佐田哲也が遺した食レポのような作品・書評「三博四食五眠」 阿佐田哲也 

直木賞受賞の人気作家が書いた作品らしくない

初めに断っておきたいのですが、この作品がもし無名の作者によって書かれたものであれば、書評としてここで取り上げることはなかったでしょう。 なぜなら取り上げる価値がある良い作品とは思えないからです。 ...

https://tuneoo.blogspot.com/2018/02/blog-post_20.html

 

最後のページでやっと蒲団という題名の由来がわかった 

「蒲団」は「田舎教師」に並ぶ田山花袋の代表作です。どうして蒲団というタイトルなのかが読んでいてもなかなかわかりませんでしたが、やっと最後のクライマックスのシーンで「なるほど」と解明できました。 ...

http://tuneoo.blogspot.com/2019/12/blog-post_10.html 


「膨大」「莫大」「甚大」「絶大」「多大」  意味の違いは

「膨大」。 ふくれて大きくなること。 「国家予算が—する」「—な費用」

「莫大」。 程度や数量が非常に大きいさま。 きわめて多いさま。 「被害は—だ」「—な財産」 「莫大な(膨大な)借金」の...

https://tuneoo.blogspot.com/2011/10/blog-post_12.html


学校嫌いだが無類の本好き少年だった 小学生の頃にはこんな本を読んでいた   

小説家は言うまでもなく、ものを書く人ですが、 それ以前にものを読む人です。もちろん小説家でない普通の人でも本は読みます。でも費やす時間と読む量を比べるととうてい比較には及びません。 その違いはまさに月とス.. 

https://tuneoo.blogspot.com/2021/05/blog-post_12.html


膨大な数のネットニュースに多くのフェイクが紛れている

あのトランプ氏が言った「フェイクニュース」は当たっているかも 今はちょっと懐かしいような気もする、あの悪名高かったトランプ前アメリカ大統領がよく口にしていたのがフェイクニュースだ。 どんなにメジャーな媒体であれ、彼に関して...

http://tuneoo.blogspot.com/2021/05/blog-post_8.html


小学校の時間割 日米比較

私の家の近くについ最近大手学習塾の建物が新築された。 そこに通うあまりにも多い小学生を目の当たりにして、ふと今日のテーマを思いついた。 つまり「小学校の時間割日米比較」というものなのだが、これを異常とも言える日本の小学生の塾通いについての考察につなげたいのだが・・...

http://tuneoo.blogspot.com/2011/07/blog-post_3742.html


劇団四季 なんと70名余りに及ぶ中国人と韓国人の俳優が

最近読んだ本 「島国チャイニーズ」 野村進著 講談社 によると、キャッツなどのミュージカルでおなじみの劇団四季には韓国人や中国人などの外国人の俳優が多く、 その数は俳優総人数700名余の1割にも及ぶ70名にも達しているという。...

https://tuneoo.blogspot.com/2012/02/blog-post_29.html


警察官や自衛官は傘を差してはいけない、のは何故なのか?

何かの本に「中国人は戦争にも傘を持っていく」と書いてあったのを読んで笑ってしまったことがあります。 戦場という死地とも言われるような恐ろしい場所に赴くのに、傘という日常生活で使うものを持参するとい...

http://tuneoo.blogspot.com/2018/04/blog-post.html


評価 Aマイナスとは? 米国式評価方法を日本式にあてはめる

米国の格付け会社ムーディーズなどの企業格付け評価などでよく目にすることがあるが、 一般的に日本に比べて米国の評価方式は段階の数が非常に多い。 会社の評価もそうだが、学校の成績評価においても段階は多く、例えば高校ではこのような評価方式となっている。 成績に対してはA〜F...

 

https://tuneoo.blogspot.com/2011/08/blog-post_30.html


見せないほうがいい「おばさん」たちのフラダンス

人は「見ないでもいいもの」を見てしまって後悔することがたまにある。 でも今回のケースは後悔という点は同じでも、こちらの意思に関係なく、偶然目に入ってしまったというものである。 休日の日に私はよく図書館へ行くのだが、約1.5キロぐらいの行程を以前は自転車で通って...

https://tuneoo.blogspot.com/2010/11/blog-post_22.html


 なぜ 新潮新書 「人は見た目が9割」 という本が売上110万部突破というミリオンセラーになったのか?

世の中にはおかしなと言うか、馬鹿げたと言うか、そういった解せない現象が起こることがままある。
驚ろいたのは、9月初旬の本屋の店頭で、一冊の新書版の帯に記された「ついに110万部突破」というキャッチコピーを見たときである。
その本の著者は「竹内一郎」という方で、タイトルが「人は見た目が9割」というもので、私がもう2年以上も前に図書館で借りて読んだ本である。
私はこの3年間、読んだ本はすべて読書記録につけているので読んだ時期について間違って記したりすることは無い。

https://tuneoo.blogspot.com/2019/10/blog-post_5.html,


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あわせて読んでいただきたい記事
マイブログ10周年・アクセス数400越え170記事のご紹介シリーズNo.1No.9  全170記事一挙大公開  

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2021年7月24日土曜日

貧困層は「可処分時間」が多くて「可処分所得」が少ない



富裕層Vs貧困層 可処分所得と可処分時間の相関関係

「炎上する社会」という本を読んでると、中に「炎上に参加する人々」という項目があって、そこには可処分時間とネットの炎上の関係について以下のように書いてあった。


あるネットニュースの編集者は、ネットでクレームをつけるつける人々はフルタイムで働いているとは考えにくいほど日中から活発にネット上で活動していることから、定職を持たない「暇な人」ではないかと示唆しています。同様の意見として、こうした人々は休職中、失業中で可処分時間に余裕がある貧困層である可能性があると述べています。このような見方から、炎上は社会に恨みを持つ低所得者層の憂さ晴らしのモデルと呼ぶこともできます。 

 

貧困層とは暇があって金と知恵がない人たち

上で紹介した本の記事では、ネットの炎上に参加するのはもっぱら休職中や失業中の定職がない暇な人達となっています。

することがなく持て余すほどの暇があるため、それがネット上に活動に繋がり、日頃から抱いている不満を爆発させてあちこちでクレームをばらまいているのです。

こうした人達はいつも暇を持て余している知恵と金に恵まれていない貧困層であるに違いありません。

 

富裕層とは暇がなくて金と知恵がある人々

一方富裕層の方はどうでしょうか。はたして彼らが炎上に参加するでしょうか。

大方の意見としてそれはノーです。最大の理由は大抵の富裕層はやるべき仕事を持っていて暇がないからです。

それだけではありません。富裕層の人にはお金だけでなく知恵があります(知恵があるからこそお金が貯まったのです)。

知恵のある人はよく考えます。その結果、炎上には関わらないのが懸命と考え、参加しないのです。 

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 可処分所得とは

可処分所得とは、給与やボーナスなどの個人所得から、税金や社会保険料などを差し引いた残りの手取り収入、つまり自分の意思で使える部分を指します。 個人の購買力を測る際、ひとつの目安になります。 可処分所得から消費支出(いわゆる生活費)を除いた部分が家計の貯蓄に回ります。

 

可処分時間とは

可処分時間とは、顧客の自由に使える時間のことをいいます。 経済学では所得から税金や社会保障費用など消費支出ではないものを差し引いた自由に使えるお金のことを可処分所得といいますが、この概念が時間に置き換えられたものが可処分時間といいます。 1日は時間24時間であり、これは皆平等です。

 

 

2021年7月20日火曜日

日本とはスケールが違う・今どき海外の振り込め詐欺


本当なの? 香港の詐欺で奪われた莫大な金額に目を疑った

まず下の記事をご覧ください。これは最近香港起こった振り込め詐欺事件のものですが、驚くべきは35億円という被害金額の凄さです。

これはこれまで日本国内で起こった振り込め詐欺の被害額に比べると一桁異なりその金額はは6倍にも及ぶのです。

これでわかるるのは日本と海外では詐欺金額以前に金持ちのスケールが違うということです。

 

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90歳女性、35億円奪われる 公安装い振り込め詐欺 香港

4/23(金)jijicom 

【香港AFP時事】香港に暮らす90歳の資産家の女性が昨年夏から5カ月間にわたり、中国公安当局者を装った詐欺グループに総額25000万香港ドル(約35億円)をだまし取られる事件があった。  

地元警察が20日明らかにした。被害額は香港で起きたこの種の事件としては過去最高だという。 

 被害者は香港屈指の高級住宅街にある豪邸住まい。地元英字紙によると、詐欺グループは中国本土で起きた重大事件で女性の個人情報が利用されたと説明。資産保全のため、捜査チームの銀行口座に金を振り込む必要があると伝えた。  

女性は11回にわたり送金に応じ、様子がおかしいと感じた家政婦が女性の娘に連絡。娘が警察に通報して事件が発覚した。  

裕福な高齢者が多く住む香港は中国本土からの電話詐欺の格好の標的になっており、昨年警察が扱った電話詐欺事件は1193件に達し、計57400万香港ドル(約80億円)がだまし取られた。 

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日本国内の振り込め詐欺被害額は?

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80代女性、5.7億円詐取被害 特殊詐欺で国内最高額

朝日新聞デジタル 2016年5月31日

 

 大阪府警は31日、府内で会社を経営する80代の女性が「財産を守るため」などと偽られ、計約5億7千万円をだまし取られたと発表した。警察庁によると、電話などで面識のない不特定多数をだます、オレオレ詐欺や架空請求詐欺など「特殊詐欺」での個人の被害額としては国内最高という。


 府警捜査2課によると1月、女性宅に証券会社社員を名乗る男から電話があった。代理で株式を購入し、「あなた名義で製薬会社にお金を振り込んだ」とする趣旨だった。数日後、今度はその製薬会社の社員をかたる男が「あなたは名義を他人に貸しましたね。犯罪です」と電話。さらに数日後、金融庁職員と称する男が電話で「名義貸しがわかれば財産を没収される。管財人に預ければ財産は保護される」と話したという。


 女性は男らの指示に従い、段ボール箱に入れるなどして宅配便で2月から今月上旬までに二十数回に分け、現金700万~4千万円を東京都など計十数カ所の集合住宅の個人あてに送った。女性は最近になって自分の会社の会計士に促され、府警に被害届を提出。「家族に迷惑がかかると思い現金を送ってしまった」と説明しているという。


 警察庁によると、特殊詐欺ではこれまで、2011年に社債購入を持ちかけられた岩手県の70代男性(当時)が4億数千万円を詐取された事件が過去最高の被害額だった。昨年の全国の被害総額は約476億8千万円。6年ぶりに減少したが、捜査側の態勢強化で逮捕、書類送検した容疑者は前年比3割増の2552人で過去最多だった。

 

出典:朝日新聞電子版

 

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2021年7月16日金曜日

朝日放送テレビのプロ野中継は欠陥番組ではないのか? 



2021
//14の阪神 Vs DeNA戦の中継で思ったこと

朝日放送テレビ(ABCテレビ)のプロ野球中継については、あまりにも多いCMについて、つい2週間ほど前にもこのブログで苦言を呈したばかりだ。

その後の視聴者からのクレームなどで少しは改善されるかと期待を抱いていたのだが、一向にその気配はなく。7月14日の阪神対DeMa戦でも依然として同じようにCM最優先の放映が繰り返されていたではないか。

 

5回表、7回表のDeNA攻撃場面がCMに侵害され、いずれもわずか3球だけでイニング終了 

前回は9回のイニング中DeNA攻撃の4イニングでワンアウト以後の2番めの打者から放映開始になったのだが、今回は更にひどく、なんとDeNA攻撃の5回表と7回表の放映は投手がわずか3球投げるだけでイニングが終わってしまったではないか。

その間わずか数十秒。理由は5回表はワンアウト後の打者ツーストライクから始まり、7回表はツーアウト後の3番めの打者から放送開始になったからだ。

要するにCM放映がイニングの間だけにとどまらず、試合開始後も延々と続けられたからなのだ。

 

ガツガツしたCM放映が見苦しい

プロ野球中継放送のCM放映にルールはないのか

それにしても再三のイニングでワンアウトやツーアウト後からの放映開始というのはひどすぎるのではないだろうか。

言うまでもないが野球のイニングはスリーアウトで終了になる。したががってスリーアウト全部そろっていなげればイニングとは言えない。

ワンアウトやツーアウト後から放映開始となる場合が多い朝日放送テレビのプロ野球中継は、イニングと呼べないものを放映していることになる。

いかに商業放送とはいえ、これほどCMのために試合が侵害されて良いのだろうか。あまりにも多いCM放映に対して、規制するためのルールはないのだろうか。


 朝日放送テレビのプロ野球野球中継は欠陥番組ではないのか?

CM放映に侵害させた結果、ワンアウトやツーアウト以後から放送開始する朝日放送テレビのプロ野球中継をサービス商品として見たとき、はたしてこれを正常で完璧な商品と言えるだろうか。

ズバリ、答えはノーで、あきらかに欠陥商品である。

朝日放送テレビは商業放送をいいことに、CM最優先の粗悪なサービス商品を視聴者に提供しているのに他ならない。

 

DeNAファンは怒っている

朝日放送テレビのプロ野球中継は阪神ファンが多いことを良いことに、阪神びいきで放映しているのだろうが、DeNAファンだって少なくないことを忘れているのだろうか。

今回のように阪神びいきばかりで、DeNAを馬鹿にしたような放映が続くと、DeNAファンの怒りを買うだけでなく、テレビ朝日の評判が落ちること請け合いだ。

  

スポンサーからクレームは出ないのか

こうした不公平な放送を続けていると、そのうちスポンサーに気づかれ、クレームが出るだけでなく、消費者のことを考え早晩CMを中止するのではないだろうか。そうなってから対策を考えても「ときすでに遅し」ですよ、朝日放送テレビさん!


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あわせて読んでいただきたい記事
マイブログ10周年・アクセス数400越え170記事のご紹介シリーズNo.1No.9  全170記事一挙大公開  

 https://tuneoo.blogspot.com/2019/10/blog-post_5.html

 

 

 

 

 

 

 

炎上はネットリンチなのか? 炎上の本質を知るためにおすすめしたい1冊



「炎上する社会」 吉野ヒロ子 弘文堂
 

インターネットは人々にはかりしれない恩恵をもたらせた一方、個人に対する誹謗中傷やネットリンチとも呼ばれすサイト炎上などの重大な社会問題も引き起こしています。

その炎上に鋭く迫ったのが本書ですが、全編エキサイティングな内容の中、個人的には第4章 炎上に参加する人々」に特に興味を引かれました。 

 

(内容説明)


2005年、日本で初めて炎上という表現が使用されて以降、SNSの普及もあいまって、炎上事例は増え続けている。そうした事例のなかには逮捕者が出たり、誹謗中傷に悩み自殺にいたるケースもあるなど、見過ごせない状況になっている。


本書では、東芝クレーマー事件、UCC上島珈琲、PCデポ、ラーメン二郎仙台店、ローチケHMVチケットキャンセル騒動、大戸屋バイトテロ…など実際に起きた企業の炎上事例を題材に、主にTwitterの投稿内容から炎上参加者の特徴や、炎上が及ぼす企業の評判への影響など、その構造を解析。


炎上は誰が、なんのために起こし、なぜ飛び火するのか? 炎上前の予備知識として、そして、炎上後の適切な謝罪にも役立つネット時代の広報必携書。

 

出典:紀伊國屋書店


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目次

第1章 炎上とはなにか
 ・炎上の定義と特徴
 ・炎上のパターン
 ・炎上の典型的なプロセス
 ・炎上の2つの側面――「祭り」と「制裁」
 ・本書で考えたいこと
 ◎コラム1:炎上とソーシャルメディア

第2章 炎上の歴史と社会の変化
 ・間メディア社会における炎上
 ・炎上の変遷
 ・炎上の発生/拡大に関わるメディアの特徴
 ・炎上の認知経路は炎上への態度に影響するのか
 ・炎上は、ネットだけで起きているわけではない
 ◎コラム2:J-CASTニュースから見た炎上
 
第3章 Twitterでは炎上についてなにが投稿されているのか
 ・炎上ではなにが起こっているのか
 ・事例1――PCデポ炎上(2016年)
 ・事例2――ラーメン二郎仙台店炎上(2017年)
 ・攻撃的な投稿/批判的な投稿はリツイートされやすいのか?
 ・炎上の時にTwitterで起きていること
 ◎コラム3:PCデポに関する2ちゃんねるのスレッド

第4章 炎上に参加する人々
 ・どのような人が炎上に参加しているのか?
 ・炎上について投稿した人としていない人の違い
 ・批判的な投稿をした人と批判以外の投稿をした人の違い
 ・炎上の対象を批判した動機
 ・炎上参加者はたくさんの「普通」の人たち
 ◎コラム4:誹謗中傷する人はどんな人か

第5章 炎上は企業の評判にどう影響するのか
 ・レピュテーションの低下から予想されることとは?
 ・2020年調査の概要と主な結果
 ・個別事例への反応
 ・炎上と企業への評価
 ◎コラム5:Z世代と炎上

第6章 危機管理広報から見た炎上
 ・炎上社会における企業広報の役割
 ・危機管理広報とはなにか
 ・ネットユーザーとの関係構築
 ・どう対応するか――3つの軸から
 ・どう備えるか
 ・企業の炎上対応に必要なこと
 ◎コラム6:炎上〇×クイズ

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(書評)

「炎上」という現象については「あっしには関わりのないことでござんす」と思ってはいるが、編集後記で不適切なことを書いて、デスクから注意を受け、速攻で書き直すのは、いつものことだ。そういう意味では、わたしはガンコ者ではなく、とても柔軟で温厚な人物であろう(?)。我ながら軽率であるのは確か。

ネットで批判が殺到する「炎上」と呼ばれる現象が頻繁に起きるようになって、10年以上経つらしい。よく考えると妙な現象で、本来関係のない多くの人が、なぜか関係あることになって感情を動かされる、というのが特徴である。関係ないのに前のめりに反応してしまう。

炎上については、たとえば荻上チキ『ウェブ炎上』、安田浩一『ネット私刑』、スマイリーキクチ『突然、僕は殺人犯にされた』など、既に多くの論考が出版されている。本書の著者は、帝京大学准教授、内外切抜通信社特別研究員。専門は広報論、ネットコミュニケーション論。

この本では、炎上という現象をネットだけの問題としてではなく、ネットの登場によって生じた、社会全体の変化のあらわれではないかという視点から、主に企業の炎上事例を考察している。

読者としてはレポートや卒論などで、ネットコミュニケーションのあり方を取り上げたい学生や、今のネット社会はどうなっているのか考えてみたい人、ネット炎上の対策を知りたい企業広報の担当者を想定しているようだ。

構成は以下の通り。炎上という現象はどのように変化してきたか、Twitterでは炎上について実際にどのような投稿があったのか、炎上に参加している人の傾向、炎上は企業の評判にどう影響するか、企業広報は炎上にどう対応すべきか、そして、ネットは社会をどう変えたのか。

著者は2015年からこの研究を始め、講演やテレビ出演などで炎上の話をしているが、そういう機会に思うことは「炎上の怖さを知らない人はまだまだ多い」ということだった。裁判沙汰になったら、被告のスマホやパソコンは押収され、任意取調べで拘束が発生する。取り調べ自体が精神的にきつい。  

出典MAGNEWS

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(著者紹介)

吉野ヒロ子

帝京大学准教授・内外切抜通信社特別研究員。1970年生まれ。「ネット炎上を生み出すメディア環境と炎上参加者の特徴の研究」にて博士号取得(社会情報学・中央大学大学院文学研究科)。専門は広報論、ネットコミュニケーション論。主要論文:「ネット『炎上』における情報・感情拡散の特徴―Twitterへの投稿データの内容分析から」(共著、2018年度日本広報学会賞研究奨励賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)