街角で耳に入ってきた若い女性カップルの会話
街を歩いているときすれ違ったOLふうの若い女性カップルの会話が聴こえてきて、一人の方が「お金あるもん、今は」と言うのが耳に入った。
OLと言っても、学校を出たばからりの新人のようで、貯金を貯め込んだベテランOLではない。
セリフの内容に興味をそそられたので、さらに耳を傾けてみると、続いて、さっき「お金あるもん」と言った方の「九州あたりへ行きたいんだけどなあ」というセリフが聴こえてきた。
どうやら旅行の話をしているらしい。でも、コロナ禍で実行できないので、ジレンマを持ち余しているようで「お金あるもん、今は」でも行けないからどうしようもない、というような無念残念の気持がよく表れていた。
この女性のセルフで特に興味深いのは「お金あるもん、今は」の、終わりの部分の「今は」である。
この「今は」は強調のために使われたものである。
つまり、普段はお金がないのだが、今は珍しくお金がある。それはコロナ禍でお金を使うところがなく、知らないうちに貯まってしまった、ということを暗に示しているのである。
今は、お金のある人が多いのかも? でも使うところがない、コロナ禍の現状
「お金あるもん、今は」という、上の若い女性の言葉ではないが、近頃はこの女性と同じような人が多いかもしれない。
昨年国から支給された一律10万円のコロナ給付金だって、使わずそのまま貯金に回している人が多いらしい。
それに毎月の給料だってコロナで遊べない分、遊興費の多くが貯蓄に回って、それが持ち金を増やしているのではないだろうか。
それで結果的に、若い女性ですら「お金あるもん、今は」という状態になっているのだ。
今は銀行にもお金が余っているので、少しの定期預金ぐらいでは喜ばない
若い女性が「お金あるもん、今は」というぐらいだから、いったいお金が集まる銀行の今の状態はどうなのだろう。
それこそどうしようもないぐらいお金があり余っているのではないだろうか。
それをよく表す一つの話だが、先日、知人から聞いた話によると、普通口座にあったお金のうち100万円を定期に回したら、お礼にくれたのはティッシュ1箱だけだったという。
これでわかるように、今は銀行にもお金が余っていて、定期預金の100万円ぐらい、すこしも有り難くないのに違いない。
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