かねがね社会学に興味を持っていて、知識を広げるにはどのような書物を読んだらいいのかといつも思っている。
それでこのところ関心が深くなったのがエッセイスト酒井順子の本である。
彼女は「負け犬の遠吠え」のようなベストセラーになった作品も含め、多作家でこれまで出した本で文庫になったものだけ数えても33点ある。
しかもこうした作品の多くが社会学の範疇に入るものだけに非常に興味深く読んでいる。
特に最近読んだ「家族終了」は、時代とともに変わっていく家族観を鋭い視点で捉えている名作で、大学社会学の学生すべてに読んでほしいと思っているくらいだ。
それで今回テーマにしたのが大学の社会学の教科書である。いったい学生たちはどんなテキストで学んでいるのであろうか
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大学1冊目の教科書 社会学が面白いほどわかる本
単行本 – 2024/2/9
大野 哲也 (著)
(このテキストの紹介文) 高大接続にこだわったいちばんやさしい大学のテキスト、できました!
大学入試で面接を担当するとき、「社会学ってどんな学問だと思っていますか」と質問することがある。すると多くの受験生は胸を張って「歴史とか政治とか社会問題とかを考えることです」と答える。 その声を聞くたびに、笑みを保ったまま少しがっかりする。核心はその部分にはないからだ。 (「はじめに」より)
大学での学びに悩むあなたのために、高大接続にこだわった「入門書の入門書」をつくりました。 高校で学んだことを復習しながら進むからわかりやすく、講義の理解が進むのはもちろん、その後の人生でも役立つ知識がいっぱい!
学校推薦・総合型選抜対策や大人の学び直しにも最適です。
さあ、社会学の扉を一緒に開けましょう!
【内容】
第1章 スポーツ:近代スポーツはなぜイギリスで誕生したのか
第2章 人種と民族:科学的なものの分類
第3章 ツーリズム:旅行の誕生と発展
第4章 文化:創造されるホンモノ性
第5章 ジェンダー:社会的構築物としての性
第6章 恋愛と結婚:私は誰と結婚できるのか
第7章 家族:「血のつながり」を越えて
第8章 食:私たちは何をどのように食べているのか
第9章 障がい:差別と偏見を乗り越えたところにある差別心
第10章 コミュニケーション:私の「赤」とあなたの「赤」は同じか
第11章 環境:開発と自然保護のジレンマ
第12章 ボランティア:自己責任社会における利他的行為
第13章 自己とアイデンティティ:「自分らしさ」へのあくなき欲望
第14章 資本主義:競争原理で駆動する社会
第15章 グローバル化:均質化と差異化の同時進行
出典:Amazon |
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