「だいいち 本に失礼だろう」と テレビの人も言っている?
図書館の本にやってはいけない五つのこと
・本のページを折る
つい最近もあったのだが、確か「ベストエッセイ2022」という本だった。
この本の多数のページに渡って、下端の部分に斜めの折あとがついているではないか。
分厚い本だが、その数はおそらく20か所(20ページ)以上に及んでいたのではあるまいか。
はっきり言ってこれを知ったときは心が痛んだ。なぜなら大切な本を傷つけているからである。
実はこの本は1年に1冊出るシリーズもので、もう10年ぐらい毎年借りて読み続けているのだ。
それだけに愛着もあり、大事に思っている本である。それに20か所も折りあとをつけるとは何という暴挙だろうか。
第一この本は図書館のプロパティであり、言うまでもなく借りる人は丁寧に扱って、間違っても傷などつけてはいけない。
折跡はいわば傷をつけることである。修復不可能で後々まで残り、今後借りる人がすべて不快な思いをするのだ。
こんな人に図書館の本を借りる資格があるはずがない。
・本を汚す
図書館の利用を好まない人たちがいるが、その理由として「本が汚れているから」ということがある。
とはいえ今の図書館の本は一昔前と比べるとずいぶんきれいになっていて、新刊でもないのに、まだ誰も手にしていないようなきれいなものに当たることも珍しくない。
しかし、稀にだとはいえ、表紙やページが汚れているものに当たるときもある。
図書館の本も、昔のようにくたびれて薄汚れたものがほとんどだった頃は気にならなかったのだが、今のようにきれいな本ばかりの時だと、たまに汚れた本に出合うと、ことさら汚く見えるから不思議だ。
表紙のカスレや汚れはまだしも、ページを繰っていく途中で、見苦しく汚れたページに出会うと気が滅入ってしまう。
汚したのはかつてこの本を借りた人に違いない。不可抗力か不注意からか、いずれにしても「図書館の本を汚さないようにしよう」という気遣いが欠如しているに違いない。
・唾をつけてページを繰る
新しい本にありがちなのだが、ページがくっついてめくれないことがある。こんなときにやるのが指に唾をつけてめくる方法である。
これって不衛生だし、見ると気持ち悪いものだ。だいいち紙が水分で膨張し、ページにシミができたり汚れたりするではないか。
根気よく指でめくることにに務め、なんとしても唾をつけてページをめくることだけは止めてほしい。
・本を床の上へ直に置く
図書館では借りる前に、閲覧室で内容を下調べする人が多い。
その際数冊の本を運んでくるのはいいのだが、机の上に置くべきものを、なんとフロアの床の上に直に置く人がいるのだ。こうした光景を少なくとも過去2回目撃した。
床は来館者が履物のまま歩くところだから、言うまでもなく汚れていて、何が落ちているかわからない。
そんなところに直に置くと、本が汚れるし、ばい菌が付着するかもしれない。
こういうことをする人が本を愛する人とは決して思えない。
・借りた本の返却日を守らない
本の端を折る人や汚したりする人たちとは少し性質が違うが、返却日を守らず期日が来ても返さない人たちがいる。
図書館で借りた本には返却期日が決められていて、その日まで返さないといけない。
個人的にはこの返却期日を非常にありがたく思っている。なぜなら、この日までに読み終えようという努力が実って無事読み終えることができるからだ。
いわば何かの締め切り日のようなもので、これがあるから完了させることができるのだ。
その証拠に本屋で購入したものは、いつでも読めるからとまた別の日にと、途中でほったらかしているものが多くあるのだ。
図書館の返却日を守らない人は「締め切り日のおかげで読み終えることができる」という有難さ知らないに違いない。
ということは本当の本好きではないのであるまいか。
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