自分のブログ閲覧情報を見ていて、ことさら嬉しく思うのは、最近の新しいものより、何年も前の古いコンテンツへのアクセスが多いことである。
スタートして今年で15年目になる私のブログだが、このところアクセスの目立つのはアップして間が経たないものより、どちらかといえば10年前ぐらいの古い記事の方が多いのだ。
何事も新しいものが良しという風潮の昨今におけるこうした傾向はどうしたものだろうかと考えていると、それは記事に普遍性から発するのではないかと気づく。
では普遍性とはどのようなことを言うのだろうか。これについては何となく理解できるのだが、はっきりと明確に捉えているとは断言できない。
普遍性とは
「普遍性」とは、すべてのものに当てはまることを指し、時代や場所を超えて、変わらずに当てはまる性質や価値観などに用いられます。例えば、科学の原理や数字の法則、平和や人権といった道徳的な概念は、さまざまな文化や宗教を超えて共有されています。
普遍性は不変性の同義語ではない
注意したいことは普遍性を不変性と混同しないことである。
確かに「時代や場所を超えて、変わらず当てはまる性質や価値観」という点では両者に意味の共通性はあるが、その他では一致しない点が多い。
不変性とはすべての点でいつも変わらないことであることに注意したい。
キャッチ―な話題性の強い記事は一過性になりやすい
キャッチ―とは人目を引く印象的なことを言う。それだけにインパクトが強く訴える力があるのだ。
それゆえになんとなくファッションに似たところがあるようだ。ファッションは一過性であることが多く長く続きいない。
キャッチ―なものもしたがってインパクトが強い反面、一過性で終わることが多いように思う。
それ故にネットに載ったキャッチ―な記事は、どちらかといえば話題性だけが印象に残り、普遍性はあまり感じない。
普遍性のある記事こそ読者のためになる
ネットの記事に対して読者が期待することは、言うまでもなく話題性があってキャッチ―な点である。
しかし、それはニュースを読むときと同じ、新しいモノへの期待感であって、これは一過性のものなので、すぐ忘れ去られてしまう。
その一方で、読者が望むのは、おもしろくてためになる記事である。
このうち「おもしろさ」だけをとるとキャッチ―な記事も含まれるが、「ためになる」といえばどうだろう。はたしてこの期待に応えられるだろうか。
残念だがそれはない。ためになる記事は、人がいつでも、何度も読みたくなるような記事であり、これこそが普遍性のある記事なのである。
普遍性のあるWebコンテンツとは
上で書いたキャッチイな一過性(流行性)の記事の対局にあるのが普遍性がある記事なのだ。ではどのようなものがこれに該当するのであろう か。数々ある中から代表的なものを挙げると
- ・課題解決
- ・ハウツー
- ・Q&A
- などに関するテーマを扱ったコンテンツである。
別名エバーグリーンコンテンツともいう
エバーグリーンコンテンツのエバーグリーンは常緑のことである。これでわかるように時間が経過しても内容が古びず価値を失わないWebコンテンツのことを言うのだ。これを言い換えれば普遍的なテーマを扱ったコンテンツを意味する。こうしたコンテンツは検索エンジン経由を主として、企業などのサイトへ10年以上の長きににわたって集客してくれるのである。
普遍性は英語で何というか
ユニバーサルデザインというカタカナ用語を聴いたことがある方は多いと思う。
なんとなく親しみやすさを感じる言葉だが、これこそが普遍性の英語で言い表す言葉なのである。
普遍性にはなんとなく堅苦しさがあるが、ユニバーサルデザインには全くそれは感じない。
Webライターには普遍性のあるコンテンツを書く能力が求められる
今から10年以上前のWebライターを始めた当初、記事にはなるべく年号を入れないように発注先から求められたことがある。
その時は「なぜっ?」と少し疑問を感じたものだが、今ではその意味がよくわかる。
要するに依頼者は一時の人気だけでなく、息の長い、長く読み継がれるコンテンツを望んでいるのだ。
依頼者が真に望むのはそうしたが執筆できるWebライターなのである。
普遍性のある記事は賞味期間が長い
Webコンテンツには、一般的に賞味期限の長いものと、その反対に短いものがあるようだ。ニュースをはじめとした時事ネタは、その場の反応は良いのだが時間が経つと人々が関心を失うただの古い役立たないものになってしまう。したがってWebコンテンツは 時事ネタだけで構成するのでなく、息の長い、少なくとも10年ぐらい 続く息の長いコンテンツを選ぶことが大事なのだ。
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