言うまでもないが、上のタイトルで大事なキーワードは 「上品な高齢女性」と「スポーツ新聞」である。
なぜならこの記事でいちばんアピールしたいのは、上品な高齢女性がなぜスポーツ新聞を熱心に読んでいるのかという点であるからだ。
つまり「上品な高齢女性」と「スポーツ新聞」の組み合わせの妙について述べたいのである。
それもそうだろう。一般的に考えて上品な高齢女性はスポーツ新聞を読むことはほとんどないので、これは極めて稀有な組み合わせなのだ。
ではマックはどうなのかといえば、この場合場所はあまり重要ではない。それは「電車の中で」とか「駅の待合室で」というふうに変えても、なんら問題はないからだ。
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この婦人はなぜスポーツ紙を熱心に読んでいるのだろうか
まずこの婦人はなにゆえにスポーツ新聞を熱心に読んでいるのかを考えてみた。
上でも述べたように世の一般的な女性のほとんどはスポーツ新聞を読まない。ましてやインテリの高齢女性となれば、この新聞とはまったく無縁といってもいいだろう。
ひょっとしてスポーツ新聞マニア(オタク)になったのでは
エンタメが盛んないまどきだと、インテリ系の上品な夫人と言えども面白いことに気が向くのではないだろうか。
でも高齢ゆえにインターネットが苦手だとすると、他にエンタメを提供してくれるメディアは何だろう。もちろん手軽なのはテレビだが、あいにくこの婦人はテレビ嫌いなのかも。
その代わりに選んだのが紙媒体のスポーツ新聞だったのではあるまいか。
何かの縁でふと手にしたスポーツ新聞には、好きなプロ野球のことが詳しく書いてあるだけでなく、芸能人のスキャンダル記事も豊富に載っているのだ。
「いいものをみつけた」と、TVやネットに代わってエンタメを提供してくれるメディアとして、三日に一回ぐらい利用するようになった。
だが気がついてみると、三日に一度と言わずいつも手にしなければ気が済まない、というマニアのような状態になっていたのだ。
これは恐らく、「これでもか、これでもか」というがごとく、明けても暮れても芸能人のスキャンダラスなスクープ記事を発表し続ける某週刊誌の影響かも。
仲居問題が火をつけて、カフェに行ってまでも読まずにいられなくなった
いまほとんどのメディアが、まるで火がついたように報道している仲居問題は、以前の松本問題以上にセンセーショナルな話題ではないだろうか。
一般的に知的系の人ほど芸能人のゴシップには関心が少ないようだが、今回の仲居問題は衝撃度が桁違いに大きく、たとえ知的人種と言えども「関心ありません」と、スルーする訳にはいかないのだ。
できればこの問題だけはプロセスや結末を知りたい。でもネットはやらないし、テレビはきらいだから、伝えてくれる媒体がない。
しかしよく考えてみると、最近手にするようになったスポーツ新聞があるではないか。普段よく見るのはプロ野球の記事だが、紙面には芸能人のスキャンダルも少なくない。
これだけ大きな話題になった仲居問題だから、きっと大きく取り上げられているはずだ。そう思って、このところ毎日手にするようになったのだ。
スポーツ新聞はYoutubeにつながるところがあるかも
今の時代は人にとってエンタメが不可欠である。そのエンタメを与えてくれる最大の媒体はネットのyoutubeではないだろうか。
そんなyoutubeに対して、ひょっとして、スポーツ新聞が代わってくれるのではないだろうか、という期待がふとこの婦人の胸に浮かんだのだ。
何しろ大紙面十数ページの約半分をエンタメ系芸能人のスキャンダル記事が占めているのだから、きっとyoutube同様にエンタメが楽しめるはずだ。
これはゴシップ好きな女性にとっては大きな魅力ではないか。 まして 今は世紀のスキャンダル仲居問題が渦中にある時なのだ。
youtubeを見ることができないものにとっては、最高のエンタメ接触媒体になってくれるはずだ。
夫人はこのことを知り、以前よりさらに熱心なスポーツ紙マニアになったに違いない。