九十歳近くになっても毎日一万歩あるくのがすごい
九十歳近くになっても毎日一万歩あるくことを日課にしていたというからスゴイ。
だが外を歩くのは嫌いで、わが家の広いリビングを指を折って数えながら歩くというのがなんともユニーク。
とにかく書いていることが前向きで明るく、読んでいて楽しいだけでなく勇気が出てくる。
若い方はもちろん、高齢者の方々へ是非ともおすすめしたい一冊である。
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感想 レビュー (読書メーター)
宇野千代「90歳、イキのいい毎日」、2023.3発行。暮しの中の私(83~90歳)、愉しい好きなことだけを(90~97歳)、私の文章作法、私の発明料理の4つの章立て。名文の数々:①生きていくことが上手な人は、何よりも快活な人である。生きていくことが上手な人で、それで陰気な人、というのを私は見たことがない ②健康に良いと言われることをすぐやってみる ③年を取ると欲望が整理され単純化される ④よい文章というものは、見ただけでさっと眼の中へはいるようなものである ⑤文章を書くコツは、さらりとした気持で書くこと
ナイス★25
懐かしい。本文内に「メリケン粉」メリケン粉ご存じでしょうか?今は小麦粉。が主流なので知らない方がいるかも。このメリケン粉もメークインの芋天ぷらを作る件で出てきたのですが、宇野千代=オリーブオイルで美肌のお婆ちゃん。ってイメージが、実は作家で着物のデザインをされてる方で、麻雀をこよなく愛し…。とイメージから軽く逸脱した「宇野千代」さんをこの1冊で知ることとなりました。文章を書くコツ・気持ちの良い文章…と続きますが、毎日机の前に座り書く。毎日が最大のポイントだと。「私はあなたが好き」この1言確かに伝わる。
ナイス★5
宇野千代さんの明るさ、チャーミングさが伝わってきて、読んでいる間ずっと楽しかった。「生きていくことが上手な人は、何より快活な人」、「陽気は美徳、陰気は罪悪」、「私はしあわせ、昔もいまもこれからも」。
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出版社内容情報
陽気は美徳、陰気は悪徳を信条に九十八歳の天寿を全うした小説家・宇野千代。毎日、机の前に座り、食事を作り、週に一日だけ大好きな麻雀に興じる。八十三歳から最晩年まで、前向きでイキのいい毎日を綴った随筆選集。「私の文章作法」「私の発明料理」も収録。
内容説明
陽気は美徳、陰気は悪徳を信条に九十八歳の天寿を全うした小説家・宇野千代。毎日、机の前に座り、食事を作り、週に一日だけ大好きな麻雀に興じる。八十三歳から最晩年まで、前向きでイキのいい毎日を綴った随筆選集。「私の文章作法」「私の発明料理」も収録。
目次
暮しの中の私(83歳~90歳)(暮しの中の私;私はいつでも忙しい ほか)
愉しい好きなことだけを(90歳~97歳)(よい天気;自慢の種がひとつ減った ほか)
私の文章作法(小説は誰にでも書ける;文章を書くコツ ほか)
私の発明料理
著者等紹介
宇野千代[ウノチヨ]
明治30年(1897)、山口県に生まれ岩国高等女学校卒業後、単身上京。自活のため、記者、筆耕、店員など職を転々とし、芥川龍之介はじめ多くの作家に出会い、文学の道へ。昭和32年(1957)『おはん』により女流文学者賞、野間文芸賞。47年、芸術院賞受賞。平成2年(1990)文化功労者に選ばれた。8年(1996)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
出典:紀伊国屋書店ウェブストアー