▲「中央日報」
「ノーベル賞の季節を迎え、日本が再び羨ましく思える。秋夕連休の6日、7日、8日に連続して発表されたノーベル科学賞で日本は生理学医学賞と化学賞の2つの賞の共同受賞者に名前を上げた。(中略)私たちの社会は毎年10月になれば「ノーベル賞病」にかかる。特に受賞者の中に日本人がいると、『我々はまだか…』とのため息が洩れる。しかし、日本のノーベル賞受賞は早くから基礎科学に継続的に投資した結果である」
▲「ソウル新聞」
「日本がノーベル科学賞を2度受賞するのは2002年、2008年、2015年に続き4回目である。(中略)韓国は昨年、一人当たり国内総生産(GDP)で初めて日本を上回り、経済力で先んじている。しかし、まだノーベル科学賞受賞者は一人も輩出されていない。みすぼらしく、脆弱な基礎科学の現実は日本の目覚ましい成果とは対照的で、痛ましい」
▲「韓国日報」
「(日本の受賞は)基礎科学への惜しみない投資と、研究者を辛抱強く待つ文化が確立しているからである。(中略)これに比べて韓国は『金にならない研究』には見向きもしない傾向が相対的に強い。GDPに占める研究開発投資の比率は世界で最も高いが、用途や技術に集中しているのである。今のままの『R&D』(国家研究開発)政策だと、毎年10月にノーベル賞が発表される度に日本に対する羨望が反復されるであろう」
▲「ソウル経済」
「基礎科学と理工系の人材育成は国の存続の鍵といっても過言ではない。ソウル大中退者の3人に1人は工大生で、医大進学を目標に中退する暗い現実がある。科学英才の医大集中が続き、政権が変わる度に『R&D』政策が変われば、ノーベル賞受賞どころか国家の未来さえ担保できない。日本のように科学者が失敗しても挑戦し続ける生態系をつくるためには長期的な研究開発支援、成果重視の報償、安定した研究環境が不可欠である」
▲「韓国経済」
「政府が来年、歴代最大級の34兆ウォンの科学技術研究開発予算を編成し、長期研究を支援することにしたのは幸いだ。しかし、我が国の科学者にも『失敗する自由』と十分な機会を与えてこそ基礎科学の分野で受賞者を輩出することができる。政府が『ノーベル賞受賞のための国家戦略的挑戦』を宣言し、1996年に高等科学院(先端科学アカデミー)を設立してから30年近く経った今、この分野で受賞者が『ゼロ』である理由を熟考する時が来た」
出典:Yahooニュース