「所変われば品変わる」といいますが、狭い国内でも地域が変われば言葉をはじめ習慣や文化にいろいろな違いがあります。
国内でさえそうなのですから、国が違えば、あれもこれもと違うとこだらけです。
日本はアメリカの真似をして作ったモノ(事)が多いのは誰もが認めることですが、とはいえ、異なる点のほうが圧倒的に多いのは言うまでもありません。
ゴマンとある違うものの中から、今回はこれは面白いと思う3点を上げてみました。
・しょうちゃん印
「正チャンじるし」を知らない方はいないはずです。たくさんある物を数える時
正の字になるように順番に線を1本づつ書いていき、正の線の数である5の単位で数を数える方法です。
いうまでもなく正が5つあれば25で、9つと余りが2なら、47というふうに数えます。
たくさんの物の数を数える時、頭の中だけでカウントしていると、途中でいくつまで数えたか忘れてしまうことがあります。でも正の字を書いて数えると忘れてしまっても大丈夫です。
ところで日本人が重宝しているこのカウント方法はアメリカでも使われているのでしょうか、
残念ながら答えはノーです。でもこれとよく似た方法は使われています。それは正チャン印と同じように5を単位にするカウント方法で次のようなものです。
日本の正チャン印によく似たアメリカのカウント方法とは
この方法は正チャン印が横の線を書くのに対して、まず縦の線を順番に4本書いていき、最後に横の線を1本引きます。これで線の数が5本になりますから、5とカウントするのです。
形こそ違え、5を基本にカウントするのは正チャン印と変わりません。
しかし問題があります。それは正と違い何かの文字を表しているものではありませんから間違いが生じやすい点です。
つまり線の数を1本多くしたり少なくしたりするような間違いが生じやすいのです。
正の字のように決まった形ではないのでパッと見ただけでは判らないからです。
というわけで優劣を判定すれば正チャン印の方にやや分があります。
・トイレットペーパーの垂らし方
アメリカの公衆トイレに入って気がつくことは、まず大の方の個室のドアの下の部分が空いていることです。そのため外から足の部分が丸見えになります。
でもこれは、入室確認とか防犯の点でメリットがありますから、悪いこととは思えません。
これに対してもう一つ違った点の方は、いったいどうしてなのだろう?と、大いに気になります。
それはトイレットペーパーの垂らし方です。
アメリカのトイレでは大抵の場合トイレットペーパーは日本とは真逆の方向にたらされています。
アメリカのトイレでは大抵の場合トイレットペーパーは日本とは真逆の方向にたらされています。
写真のように壁側(後方)に垂らすのです。
でも前垂らしに慣れている日本人としては、これだと壁に手がついてうまく紙が引き出せないのでは、と心配になるのではないでしょうか。
でも前垂らしに慣れている日本人としては、これだと壁に手がついてうまく紙が引き出せないのでは、と心配になるのではないでしょうか。
・小学校の先生の転校生に対する対応
3つ目は日米の Way of Thinking 「ものの考え方」の違いに関しての興味ある話です。
これは米国に駐在した日本の大手銀行員が書いた本からの引用ですが、著者のお子さんが米国で新しい学校へ転校したときの話です。
日本人とはいえ小学3年生のお子さんは4年間の現地生活で英語はネイティブ並みに上達していて言葉の点では学校生活に何ら問題はありません。
でも転校生への配慮からか、登校初日に、クラスで紹介されたあと先生は児童にこういいました。
「マンガでも読んでゆっくりリラックスしていなさい」
あたらしい学校への初日の登校で不安いっぱいだった生徒は、先生のこの言葉にしたがってマンガを読んでいました。そのおかげですっかり緊張感が解けて、その後スムーズにクラスに慣れていきました。
それにしても先生の「ゆっくり漫画でも読んでいなさい」という言葉は実におおらかではありませんか。子供の心理を察しての実に効果的な指図であると思います
これにより児童の不安な気持ちが一気に解消できたのはいうまでもありません。
日本の小学校での転校生に対する先生の対応は
ではこれが日本の小学校だとどうでしょう。はたしてアメリカの先生のように「ゆっくりマンガでも読んでいなさい」などと言うでしょうか。
この問に対しては、想像の域を超えませんが、答えはノーです。
こういった場合、おそらく多くの日本の先生が言うのは「静かにして先生が話すのを聴いていなさい」ぐらいではないでしょうか。
これでは緊張した児童がリラックスした気持ちになるには、少し時間がかかりそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿