文藝春秋の「今月買った本」がすごい!
月刊誌・文藝春秋のBook欄の連載に「今月買った本」というコラムがあります。これは自他ともに認める本好きの文化人の中から選ばれた人が、その月1ヶ月の間に購入した10冊の本を紹介するものです。
すごいのは10冊の本をその月のうちにすべて読み終え、その書評を書いていることです。忙しい仕事の合い間にこれだけの本を読み終え、しかも書評を書くことは簡単にできることではないでしょう。
それに10冊の新刊書を購入すると1冊2000円としても2万円の出費となります(8月号の合計金額は21,700円)。月の本代を2万円使う人は本好きの人でもそうはいないでしょう。
このコラムに接するたびに、1ヶ月3000~4,000円という己の本代の少なさが侘しくなりますが、足らない分は図書館で補っていると考え、かろうじて気持ちを落ちつかせています。
本代をケチっていませんか?
お金の使いかたは人によってそれぞれです。したがって優先順位も異なってきます。つまり何代を先にして、何を後回しにするかという出費の順位です。
たとえば1ヶ月の出費プランを考えてみましょう。その月の小遣いの予算を30,000円とします。その予算を以下のように組んだとします。
飲み代10,000円、デート代5,000円、洋服代4,000円、映画代4,000円、タクシー代3,000円、本代2,000円、その他2,000円
本代の順位を後回しにしてはしてはいけない
上の予算の例を見ると本代が小遣いの10%に満たないばかりか、順位が最下位になっています。これだと他の予算がオーバーするとカットされてしまう恐れがあります。なぜなら何事も優先順位の順番で進むからです。
もしこの予算を組んだ人が若い年代の人だと非常に残念です。なぜなら若い時期は学びに力を入れるべき時代だからです。
もちろん社会生活から自然に学べることも多いとは思いますが、活字を通さなければ学べない知識も多くあります。それ故に本は知識と情報を得るための重要なツールであり、むやみに出費を惜しむべきではないのです。
本代の出費を惜しまないためには予算の金額と順位をもっと上げなければなりません。
ランチ代で文庫本が一冊買える
品物の価格は、それに対する価値観によって異なります。
例えば昼食のランチ800円が高いと思わない人が同じ800円の文庫本を高いと思って出し惜しみしたりします。
逆に文庫本800円を何とも思わない人がランチ800円を高いと思って600円のメニューに変更したりします。
前者は文庫本よりランチに価値を置き、後者は食べ物であるランチより、知識を高めてくれる文庫本の価値を重視するのです。
アンケート調査による1ヶ月あたりの書籍(漫画・雑誌除く)の購入金額
大手就職情報のマイナビが2017年に行った調査によりますと、一般社会人の1ヶ月あたりの書籍代支出金額ランキングは以下のようになっています。
第1位 「0円~1000円未満」185人(62.2%)
第2位 「1000円~3000円未満」76人(25.5%)
第3位 「3000円~5000円未満」14人(4.7%)
第4位 「5000~8000円未満」10人(3.3%)
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