日本人はいつまでたっても英語のthや
rの発音ができない
私たち日本人の英語学習にはいろいろな困難が伴いますが、その中で最も苦労を強いられるのは発音ではないでしょうか。
中でもthやr
などの発音の習得は容易なことではありません。
thをサ行で発音してもネイティブには通用しない
日本人の英語学習者にとって、いつまでたっても克服できないのは発音です。
中でも最も苦戦しているのが、thではないでしょうか。例えばsink(沈む)のsと、thinkのthの発音は大違いなのですが、日本人のほとんどはどちらも同じように(シ)と発音してしまうのです。
sinkはそれでいいのですがthinkはそれでは通用しないのです。
sinkはそれでいいのですがthinkはそれでは通用しないのです。
thの発音に苦労しているのは日本人だけでない
rやlはともかく、thについては発音で苦戦しているのは日本人だけではありません。実はthの発音は世界の言語の中でも極めて珍しいもので、各国の英語学習者の悩みの種になっているのです。
例えばインドです。インド人はthがうまく発音できないため、かわりにt音に変えて発音します。
したがって多くの人がthank
you(ありがとう)をタンキュウと発音しています。
インドだけではありません。お隣韓国には濁音という概念がなく、例えばHe
is my brother(彼は兄弟です)をヒーイスマイプラッターと発音する人も珍しくないのです。
また驚くべきは英語圏真っ只中のロンドンの下町で話される英語コックニーではwithが「ウィフ」、fatherが「ファーヴァー」に近い発音に変化しているのです。
要するに英語を母国語祖する国でさえ難しいthの発音を敬遠する傾向が出ているのです。
余談になりますが、日本で昨年から大ブレークしているダンスグルーブ「DA PUMP」のDAもこうした発音法の一つの現れなのです。
thの発音が地球上から消えてなくなる日は遠くない
このように世界中の人を悩ませている英語のthは上の例のように、次第に発音に代替されつつあります。これは英語学習の障壁を取り除くために今世界中で起きている現象です。
今後もこうした動きは続くと予想されており、これから50年以内に地球上からthの発音が消滅するという予想もあります。これは日本の英語学習者にとってはこの上ない朗報ではありません。
(出典)「数字の科学31、thの発音が消滅する年?」文芸春秋2019年3月号
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