「30代の150万人が性交渉未体験」という記事に驚いた!
近頃の30代の人々についていろいろ言われていることは知っています。
例えば引きこもりの人が何パーセントもいるとか、一昔前に比べて独身者が激増しているとかの話題です。
そうしたこともそれなりに深刻な問題でしょうが、今回のテーマはそれらとは次元の違うもっとシリアスな問題です。
文芸春秋6月号の記事によれば、なんと30代で性交渉の経験がない人が150万人に達したというのです。
しかし150万人とは驚くべき数字ではありませんか。
30代といえばいわずと知れた30~39歳までの人ですから、この中の40に近い人たちは、おじさんやおばさんとも言ってもいい年代です。
そんな人たちに性交渉をしたことがない人たちがゴマンといるというのですから、想像すると気持ちが悪くさえなります。
そうした実情を書いたレポートが文芸春秋2019年6月号で発表されたのです。
30代の150万人が未体験、どれぐらいの割合?
150万は大きな数字に違いありません。でもこの数字の世代全体に占める割合を知らなければ多いかどうかの実態は分かりません。いったい30代の人口はどれぐらいなのでしょうか。
人口統計によると平成30年度(2018年)のおける30代の人口は30~34歳が男359万人、女346万人の計705万人、35~39歳は、男396万人、女385万人の計782万人となっています。
ということは30代全体の人口は1,487万人ということになります。
つまり30代の人々はざっと数えて1500万人いるのです。これだと割合を知るには150万と1500万の二つの数字を並べるだけで十分です。
つまり約10%になりますから、30代にうち10人に1人が性交渉未体験者ということになるのです。
いつのまに草食男子がこんなに増えたのか?
上の数字ではっきり分かったのですが、30代の人たちのうち、実に10%もが性交渉が未体験というのです。
男性に限って言えば、30代後半なら、そろそろおじさんと呼ばれてもおかしくない人たちの10人に1人がまだ童貞なのです。
一時、草食男子という言葉が持てはやされましたが、それが実態としてこの数字に良く現れているではないですか。
それにしても10人に1人が童貞とは、草食男子がここまで増えているのは驚きの他の何物でもありません。
でも驚くだけでは終わりません。実はこの性交渉未体験は他にも人口減少というシリアスな問題の原因になっているのです。
性交渉未体験者増加が少子化の原因になっている
30代の性交渉未体験者の増加は、単なるサブカルチャーの話題だけではすみません。
問題が深刻なのは、これが日本の人口減少の原因になっているからなのです。
つまり性交渉未体験は未婚の増加につながり、少子化の原因になっているのです。
少子高齢化での人口減少が余儀なくされている中、性体験未経験者の増加が、新たな人口減少の原因を作っているのです。
日本の30代性交渉未体験者の割合は欧米諸国に比べ異常に高い
日本のこの数字を海外と比べてみるとどうかといえば、やはり高いと言わざるを得ません。
各国のデータを見てみますと、イギリスの男性の性交渉未体験者は16~24歳で19.8%、25~34歳で5.2%、35~44歳で1.5%でした。
アメリカの男性は20~24歳では14.4%、25~29歳で3.8%、30~34歳で3.1%、35~39歳で1.4%です。
オーストラリアでは20~29歳で9.6%、30~39歳で1.2%でした。
以上欧米3国を見ると、だいたい同程度で、今回のタ0ーゲットになる30代では%おおむね1.2~1.5%というところでした。
これに比較すると日本の30代の10%という数字はどう見ても異常に高いと言わざるを得ません。
性交渉未体験は雇用形態や収入にも関係がある
上で日本の性交渉未体験者の比率は欧米に比べて格段に高いことを述べましたが、特筆すべきことはこれ以外にもあります。それは性交渉未経験は職業の雇用形態や収入にも関係がある点です。
今回のレポートによれば、仕事がアルバイトや非正規雇用の男性は正規雇用の男性に比べて性交渉未体験率が4倍も高くなっており、さらに無職の場合は8倍も高くなっているのです。またこれ以上に影響があるのが収入です。
それを示す例を挙げますと、年収800万円以上の男性に比べ、年収99万円以下の男性は、未経験の確率が20倍にも及ぶとされています。
これはなんという大きな開きでしょうか。これで分かるとおり、性交渉未体験は雇用形態や収入と大きな関係があるのです。
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