2019年10月15日火曜日

人は無視されたりスルーされることを嫌がる動物である

 
人は人とつながって生きています。それだけに人との断絶を何より嫌がります。断絶の主たるものは拒否されたり、無視されたり、スルーされることです。これをされると人は大きな疎外感じ憂鬱な気持ちになります。

でも不思議なのは、好ましい相手だけでなく、好ましくない相手であっても同じ気持ちになることです。いったい何故なのでしょうか。 
 
たとえ街角の勧誘員からでも無視されたくない
 
繁華街を歩いているといろいろな勧誘員に会います。各種営業のセールスマン、宗教関係の勧誘員、いろいろな団体のアンケートや寄付金集めなどなど。
 
なかでも最近特に多く、街に出たときは必ずと言っていいほどで出会うのは乗馬クラブの会員募集と国境なき医師団とかという組織の寄付金集め、それにいろいろな店のティッシュ配りの人たちです。
 
こうした人たちにはどちらかといえば近づいてこられたり、声をかけられたりしたくありません。以前ならもらっていたティッシュも今はほしくありません。ですから、彼らの姿を目にしたときは、なるべく遠ざかるようにして歩いています。
 
でも、こちらから遠ざかるのはいいのですが、時として彼らのほうから遠ざかったり、避けられたりすると、オヤ、どうして自分には声をかけないのだろう、とちょっと変なイヤな気がするのは何故なのでしょう。
 
 
勧誘員でも無視されたり、遠ざけられたらイヤなのは何故なのか?
 
普段はこちらから遠ざけるはずの勧誘員なのですが、相手の方から遠ざかったり、無視されたりすると良い気がしないのです。

そうなのです。人は無視されたり、遠ざけられたりするのを最も嫌うのです。たとえ相手が歓迎できない人たちの場合でも、こちらから遠ざかるのはいいのですが、相手の方からそうされたくないのでです。
 
本当はホッとしていいはずなのに、「どうして自分には声をかけてくれないのだろう」というような不安な気持ちになるのです。
 
これっておかしなことですが、人はそれほどに無視されたりスルーされることを嫌う動物だからではないでしょうか。

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