明石市が養育費「泣き寝入り」救済条例を検討 市が支払いを命じ、従わない場合は氏名公表も
兵庫県明石市は、ひとり親が離婚相手から養育費を受け取れず、「泣き寝入り」して子どもと困窮するのを防ぐため、市が離婚相手に養育費の支払いを命じ、従わない場合は氏名を公表する制度の検討を始めた。来年4月の条例施行を目指す。市によると、条例に基づきペナルティーで氏名を公表する制度は大阪市のヘイトスピーチ抑止条例などがあるが、養育費の不払いでは全国で初めてとなる。
市は個人情報保護との整合性などを慎重に検討した上で、条例案を来年3月議会に提出したい考えだ。
出典・毎日新聞(2019年9月17日)
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債務を軽く見る風潮は1000兆円にも及ぶ国の莫大な借金が影響しているのでは?
親が子供のお手本であるように国家は国民の規範にならなければなりません。子は親の、国民は国の鏡なのです。
この考え方に沿えば、昨今のような、人々の債務を軽く見る風潮は国に影響を受けているかもしれません。
つまり、1000兆円ともいえる桁違いに巨額な債務(財政赤字)を抱えているにもかかわらず、返済(財政改革)についてなんら積極的な施策をとらず、まるで巨額赤字の存在すら忘れ去っているような国の無責任な態度に国民もいつのまにか感化されていっているのです。
国が債務をほったらかしているだから、国民だってそうしていいのではないか、という風に思っているのではないでしょうか。
そのために「借金は返済すべきもの」という当たり前の感覚が薄れてきているのです。そうした世の中に警鐘をならすために取られたのが、今回の明石市による養育費対策であるに違いありません。
英国では1800年代まで借金を払わない人は債務者監獄へ入れられた
イギリス文学の巨匠ディケンズの作品にリトルドリッドという大河小説があります。この作品には彼の家族のことが多く書かれていますが、特に父親については、よほど思い入れが強いからかのか、物語の中核をなすほどしばしば登場してきます。
実はその父親が債務者として収容されていたのが1800年代までロンドンに実在した債務者を収容するの牢獄です。
この牢獄は英語名でdebtors’ prison というように、れっきとした監獄です。そうなのです。イギリスではかつて、債務者を専門に留置する債務者監獄があったのです。
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債務者監獄とは
イギリスでは、1869年の債務者法(the Debtors Act)により、債務者の収監は廃止された。しかし、債務を支払う手段があるにもかかわらず、債務の支払いを怠るものは、まだ6週間の収監をすることができた。
債務者監獄は、監獄内で収監者に許容される自由の度合いにはかなりの開きがあった。ごく小額の債務であれば、債務者はある程度の自由を許された。ある収監者は、仕事の指図をしたり面会者を受け入れたりすることもできた。またあるものは、たとえばフリート監獄や王立法廷債務者監獄(King's Bench Prison)では短期であれば、監獄から外出も許された。これは、自由原則('Liberty of the Rules' )の名で呼ばれていたものである。フリート債務者監獄では、密かな情事を楽しむこともできた(いわゆる、フリート結婚)。
イングランドの作家チャールズ・ディケンズの父親はこうした監獄のひとつに収監され(マーシャルシー監獄)、彼の小説の中にはしばしばその記述が出てくる。又、18世紀イギリスで諷刺画画家で知られたウィリアム・ホガースの父親(リチャード・ホガース)も1707年頃にフリート監獄に収監された(1712年釈放される)。後に、「イギリス地質学の父」と称されたウィリアム・スミスが、総額300ポンド以上の借金返済の件でキングズベンチ監獄に1819年6月11日収監されている[1]。
著名なイギリスの債務者監獄
· コールドバス・フィールド債務者監獄(Coldbath Fields Prison、 London)
· フリート債務者監獄(Fleet Prison、 London)
· ギルトシュプール・ストリート破産監獄(Giltspur Street Compter、 London)
· 王立法廷監獄(King's Bench Prison、 London)
· マーシャルシー債務者監獄(Marshalsea Prison、 London)
· ポウルトリー破産監獄(Poultry Compter、London)
· ウッドストリート破産監獄(Wood Street Counter、 London)
出典・ウィキペディア
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