このところ日本経済の凋落ぶりが凄まじいが、ここへ来てまたそれを目の当たりにさせられるデータが発表された。
しかしこれは現実なのだろうか。経済大国世界大3位のはずの日本が、いまま世界をリードする企業100社ランキングにわずか3社しか入っていないではないか。
いったい日本人としてこれをどう捉えたらいいのだろうか。
「コロナ後」世界100社ランキング、日本は3社のみ
サンフランシスコ=尾形聡彦
朝日新聞電子版・2020年6月26日 6時00分
コロナ禍でも強いのは米国と中国の企業――。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)がまとめた「パンデミック下でも繁栄する世界トップ100社」の集計で、そんな姿が浮かんだ。米国企業は47社、中国企業は24社が入る一方で、日本企業は3社にとどまる。世界の投資家が「コロナ後」を見据えるなかで、日本企業の存在感の薄さが浮き彫りになっている。
FTは今年初めから6月半ばまでの時価総額の増額分について、世界の企業ランキングをまとめた。「コロナ後」に成長する企業を世界の投資家たちがどう見ているを映し出す内容だ。ネット小売り、クラウド、ソーシャルメディア、製薬などの企業が多い。
トップ10のほとんどをアマゾンやマイクロソフト、アップル、グーグルの親会社アルファベットなどの米西海岸のIT企業が占めたほか、米企業は全体の半分近くに上った。中国企業では、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」を運営するテンセントが5位になるなど、計24社がランキングに入った。
FA(ファクトリーオートメーション)のセンサーを手がけるキーエンス(大阪)は、時価総額を146億ドル増やし、48位に入った。FTは「6月初めには同社株は過去最高をつけ、トヨタに次ぐ日本で2番目の価値の企業になった」と紹介した。
(サンフランシスコ=尾形聡彦)
出典:朝日新聞電子版 2020.6.26
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