作家にとってインターネットのデメリットとは?
たいていの人が作家にとってインターネットほどありがたいものはないのではないか、と考えるはずです。
言うまでもなく作家とはものを書く人ですから、必要不可欠なのが様々な情報です。
その情報を得るのにインターネットほど便利なものはないからです。
それもそうでしょう。インターネットの普及前は情報収集は主に書物に頼っており、図書館や本屋に足繁く通っていたのですが、その労力と出費は大変なものでした。
でもインターネットなら居ながらにして安い費用でどんな情報も手に入れることができるのです。
したがってありがたいことずくめなのではと思いきや、実はメリットばかりでなく、反対に大きなデメリットがあるのです。
いったいどんなデメリットがあるというのだろうか
ものを書く作家にとっては、作品のために必要な情報が瞬時に手に入れることができるインターネットは良いことずくめで悪いことなど一つもないのでは、と誰もが思います。
それなのにデメリットがあるとは驚きです。いったい作家にとって、インターネットはどんなデメリットがあるというのでしょうか。
作家にとってインターネットのデメリットは画像検索
ご存知のようにグーグルをはじめネット検索は情報検索と画像検索の2つから成り立っています。
もちろん作家はこのどちらも利用するでしょうが、特にありがたいのは情報検索に違いありません。
では読者はどうでしょうか。情報と画像のどちらをより重視して(有り難がって)いるのでしょうか。
もちろん情報検索も作品の内容とか評判を知るために利用するでしょう。しかし作品を読むかどうか決断をするのは映像検索の結果を見て、という人は多いのではないでしょうか。
メリットとデメリットを秤にかけてみると
作家はものを書く人です。そしてそれによって生計を立てているのです。と言うことは書いた作品が売れなくてはいけません。
そのためにインターネットで(ネットだけではないが)多くの情報を集め良い作品作りに努めるのです。その結果良い作品ができました。でもこれだけでは安心できないのです。
なぜなら読者は作品について情報検索するだけでなく、もう一つの画像検索も利用するからです。
読者は作品を読む前になぜネット検索で作家の容貌を点検するのか?
画像検索を一体何に利用するかと言えば、作家の容姿を検索するために使うのです。
つまり、この作品を良さそうだが、はたしてこれを書いた作家はどのような容姿をしているのだろうか。見た目はどうなのだろうか?イメージは作品と合っているのか?などをチェックするのです。
その結果見た目が期待の沿わず、作品のイメージに合わなければ、いくら作品の内容が良くても、「読まない」と決断を下してしまうこともあるのです。
この点だけだけをクローズアップすれば、作家にとってのインターネットはデメリットの方が大きいのでは、とも考えられるのです。
人気作家吉本ばななは「作家は容貌で勝負しているのではいない」と言っているが
キッチンやTUGUMIはじめ、多くの人気作品を出して熱狂的なファンも多い作家吉本ばななは、作品の一つ「エッセイ集・小さな幸せ46コ」の中で、「私が評価してほしいのは作品の内容の方で容貌ではない」とはっきり言っています。
なにかインターネットの画像で検索されることを前提に伏線を張っているように聴こえなくもないですが、言わんとすることは正論でよく理解できます。
でも読者(特に男性)が画像検索をかけて容貌を知りたくなる気持ちも人情としてよくわかります。
要するにインターネットの発達が作家の評価基準の選択肢を一つ増やしたのです。これが一部の作家にはデメリットになるというのが今回のお話なのです。
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