2021年3月6日土曜日

この文庫は絶対におすすめ!

 日本文学100年の名作・全10巻(新潮文庫)

絶版になり本屋では購入不可だがAmazonには中古本在庫あり

 

日本文学100年の名作」がすごい! 

1914年(第一次世界大戦勃発)から10年区切りで纏められた日本の短編小説アンソロジー。

第一次世界大戦(1巻)、関東大震災(2巻)、第二次世界大戦(3巻)、戦後復興(4巻、5巻)高度成長期(6巻)、オイルショック(7巻)、バブル(8巻)、阪神・淡路大震災(9巻)、東日本大震災(10巻)、

それぞれの10年間は、その時代に生きた作家にどのような影響を与えたのだろうか、また、作家は時代にどのように抗ったのだろうか。激動の100年を文学で振り返る。

 

(全10巻内容) 

【第1巻】第一次世界大戦が勃発し、関東大震災が発生――。激動の10年間に何が書かれていたのか。 

荒畑寒村「父親」/森鴎外「寒山拾得」/佐藤春夫「指紋」/谷崎潤一郎「小さな王国」/宮地嘉六「ある職工の手記」/芥川龍之介「妙な話」/内田百閒「件」/長谷川如是閑「象やの粂さん」/宇野浩二「夢見る部屋」/稲垣足穂「黄漠奇聞」/江戸川乱歩「二銭銅貨

 


【第
2巻】
関東大震災からの復興、昭和改元、漂う大戦の気配――。この10年だから生れた、厳選15編。 

中勘助「島守」/岡本綺堂「利根の渡」/梶井基次郎「Kの昇天」/島崎藤村「食堂」/黒島伝治「渦巻ける烏の群」/加能作次郎「幸福の持参者」/夢野久作「瓶詰地獄」/水上瀧太郎「遺産」/龍胆寺雄「機関車に巣喰う」/林芙美子「風琴と魚の町」/尾崎翠「地下室アントンの一夜」/上林暁「薔薇盗人」/堀辰雄「麦藁帽子」/大佛次郎「詩人」/広津和郎「訓練されたる人情」 

 


【第3巻
】日中戦争、第二次世界大戦が勃発、史上最大の戦時に。過酷な時代を文学はどう生きたか。 

萩原朔太郎「猫町」/武田麟太郎「一の酉」/菊池寛「仇討禁止令」/尾崎一雄「玄関風呂」/石川淳「マルスの歌」/中山義秀「厚物咲」/幸田露伴「幻談」/岡本かの子「鮨」/川崎長太郎「裸木」/海音寺潮五郎「唐薯武士」/宮本百合子「三月の第四日曜」/矢田津世子「茶粥の記」/中島敦「夫婦」

 

 


【第4巻】
第二次世界大戦の敗北、GHQによる支配――。日本に激震が走った10年間の15編を収録。 

織田作之助「木の都」/豊島与志雄「沼のほとり」/坂口安吾「白痴」/太宰治「トカトントン」/永井荷風「羊羹」/獅子文六「塩百姓」/島尾敏雄「島の果て」/大岡昇平「食慾について」/永井龍男「朝霧」/井伏鱒二「遥拝隊長」/松本清張「くるま宿」/小山清「落穂拾い」/長谷川四郎「鶴」/五味康祐「喪神」/室生犀星「生涯の垣根」

 


【第
5巻】
敗戦から10年。描かれたのは戦争の爪痕か、未来の日本の肖像か。16編の傑作を収録。

梅崎春生「突堤にて」/芝木好子「洲崎パラダイス」/邱永漢「毛澤西」/吉田健一「マクナマス氏行状記」/吉行淳之介「寝台の舟」/星新一「おーい でてこーい」/有吉佐和子「江口の里」/山本周五郎「その木戸を通って」/三島由紀夫「百万円煎餅」/森茉莉「贅沢貧乏」/井上靖「補陀落渡海記」/河野多惠子「幼児狩り」/佐多稲子「水」/山川方夫「待っている女」/長谷川伸「山本孫三郎」/瀬戸内寂聴「霊柩車」 



【第
6巻】
 五輪に万博。好景気に沸く時代にも、文学は実直に鮮やかに日本の姿を映し出す。厳選12編。 

川端康成「片腕」/大江健三郎「空の怪物アグイー」/司馬遼太郎「倉敷の若旦那」/和田誠「おさる日記」/木山捷平「軽石」/野坂昭如「ベトナム姐ちゃん」/小松左京「くだんのはは」/陳舜臣「幻の百花双瞳」/池波正太郎「お千代」/古山高麗雄「蟻の自由」/安岡章太郎「球の行方」/野呂邦暢「鳥たちの河口」

 


【第
7巻】
 石油危機、ロッキード事件、日航機ハイジャック――。混乱と狂騒のなか生まれた17の名作。 

筒井康隆「五郎八航空」/柴田錬三郎「長崎奉行始末」/円地文子「花の下もと」/安部公房「公然の秘密」/三浦哲郎「おおるり」/富岡多惠子「動物の葬禮」/藤沢周平「小さな橋で」/田中小実昌「ポロポロ」/神吉拓郎「二ノ橋 柳亭」/井上ひさし「唐来参和」/李恢成「哭」/色川武大「善人ハム」/阿刀田高「干魚と漏電」/遠藤周作「夫婦の一日」/黒井千次「石の話」/向田邦子「鮒」/竹西寛子「蘭」

 


【第
8巻】
バブルが芽生え、やがて弾けて平成不況に突入する転換点。この時期に生まれた名作14編。 

深沢七郎「極楽まくらおとし図」/佐藤泰志「美しい夏」/高井有一「半日の放浪」/田辺聖子「薄情くじら」/隆慶一郎「慶安御前試合」/宮本輝「力道山の弟」/尾辻克彦「出口」/開高健「掌のなかの海」/山田詠美「ひよこの眼」/中島らも「白いメリーさん」/阿川弘之「鮨」/大城立裕「夏草」/宮部みゆき「神無月」/北村薫「ものがたり」

 


【第
9巻】
阪神・淡路大震災と復興。情報革命。変わるものと変わらぬもの。世紀を跨ぐ十年を彩る16編。 

辻原登「塩山再訪」/吉村昭「梅の蕾」/浅田次郎「ラブ・レター」/林真理子「年賀状」/村田喜代子「望潮」/津村節子「初天神」/川上弘美「さやさや」/新津きよみ「ホーム・パーティー」/重松清「セッちゃん」/村上春樹「アイロンのある風景」/吉本ばなな「田所さん」/山本文緒「庭」/小池真理子「一角獣」/江國香織「清水夫妻」/堀江敏幸「ピラニア」/乙川優三郎「散り花」

 


【第
10巻】
 自衛隊のイラク派遣、東日本大震災と原発事故。激動の現代を鮮やかに映し出す傑作16編。 

小川洋子「バタフライ和文タイプ事務所」/桐野夏生「アンボス・ムンドス」/吉田修一「風来温泉」/伊集院静「朝顔」/恩田陸「かたつむり注意報」/三浦しをん「冬の一等星」/角田光代「くまちゃん」/森見登美彦「宵山姉妹」/木内昇「てのひら」/道尾秀介「春の蝶」/桜木紫乃「海へ」/高樹のぶ子「トモスイ」/山白朝子「〆」/辻村深月「仁志野町の泥棒」/伊坂幸太郎「ルックスライク」/絲山秋子「神と増田喜十郎」

  


購入前にネットで読んでみたい方におすすめ

青空文庫に26作品が収録されている

 

青空文庫収録作品 


(第1巻)

森鴎外 「寒山拾得

宮地嘉六 「ある職工の手記」

芥川龍之介 「妙な話」

江戸川乱歩 「二銭銅貨」

 

(第2巻)

中勘助 「島守」

梶井基次郎 「Kの昇天」

島崎藤村 「食堂」

黒島伝治 「渦巻ける烏の群」

夢野久作 「瓶詰地獄」

水上瀧太郎 「遺産」

林芙美子 「風琴と魚の町」

堀辰雄 「麦藁帽子

 

(第3巻)

萩原朔太郎 「猫町」

武田麟太郎 「一の酉」

菊池寛 「仇討禁止令」

幸田露伴 「幻談」

岡本かの子「鮨」

宮本百合子 「三月の第四日曜」

矢田津世子 「茶粥の記」

中島敦 「夫婦」

 

(第4巻)

織田作之助 「木の都」

豊島与志雄 「沼のほとり」

坂口安吾 「白痴」

太宰治 「トカトントン」

永井荷風「羊羹」

室生犀星 「生涯の垣根」

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