大阪天王寺に行ったついでに西成まで足を伸ばしてみた。天王寺公園を動物園入口前まで進みそこから左方向に進んでいくとやがて新世界へ出る。久しぶりに来たジャンジャン横丁はウィークデイの昼間なのに賑わっている。
小腹が減っていたので中程まできたところにあった《一皿3ケ150円》の看板がかかった寿司屋へ立ち寄り、いか、マグロ、サバを注文、安いがネタに遜色はなく、普通にうまかった。値段は看板通りの450円也。
ジャンジャン横丁を過ぎるとJR線のガードがあり、その下を抜けると車の多い大通りへ出た。それを渡ると正面に《動物園前一番街》の入口がある。
こここそが本日のメインテーマ「カラオケ居酒屋」の所在する場所なのである。
カラオケ居酒屋ばかりが、これでもかとばかり軒を連ねる《動物園前一番街》
商店街巡りが比較的好きで各地のいろいろな商店街へとよく足を運んでいる。
一言で商店街と言ってもそれぞれに特徴があり、それに年々変化を遂げているので行くたびに各々で新しい発見がある。
しかし今日ほど大きな驚きを伴った発見が最近あっただろうか。はっきり行って最近どころかここ10年来初めて、と言えるような大発見ではないだろうか。
その大発見とはこの商店街にある《カラオケ居酒屋》と銘打った店舗の数の多さである。それも10軒や20軒の数ではなく軒を連ねる店舗の3軒のうち2軒がカラオケ居酒屋の看板を掲げており、商店街全体では150軒にも及ぶのだ。
要するにこの商店街では「石を投げると、たいていはカラオケ居酒屋に当たる」のである。
日本全国どこにいってもこんな商店街はないだろう。ということは動物園前一番街という商店街は2位以下を大きく引き離した、ダントツ全国ナンバーワンのカラオケ居酒屋が多い商店街と言って間違いないのだ。
こうした珍しい現象が起きたのはここ10数年のことで、西成だけで起こった珍現象と言ってもよく、それゆえに驚きが一層大きいのである。
驚きはそれだけではない。実は150軒にも及ぶこれら多くのカラオケ居酒屋の経営者は中国人を筆頭にして、ほとんどが外国人で占められているのだ。
極端な言い方をすれば、西成の動物園前一番街界隈は中国人等外国人に占拠された地域になっているのだ。
《カラオケ居酒屋大集団》は大阪西成の新名所になった
西成と聞いて、これまで長い間、人々の頭に浮かぶのは「ドヤ街」というワードではなかっただろうか。
つまりその日暮らしの貧しい肉体労働者が集まり、そうした人々の粗末な宿舎が並んだ場所のことをこう呼ぶのである。
しかし近年は環境問題もあってそうした宿舎は設備を改善し今や「普通のホテル」と呼んでもおかしくないような建物になっている。
したがってドヤ街という名称は過去のものになってしまった。ということは今やドヤ街は西成の象徴ではなくなったのだ。
そのかわりに新しく出てきたのがこの商店街を席巻する中国人経営のカラオケ居酒屋大集団なのである。
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