ある著名な評論家のエッセイを読んでいると、文中で奥さんや息子さんのことを愚妻とか愚息と何度も書いているので、それが気になって仕方なかった。
それにしても愛する家族のことをなぜこういう呼び方をするのだろう。そもそも愚妻とか愚息というのは侮蔑語ではないのか。
したがって家族をそんな言葉で呼ぶことは非常にはしたないことではないのか、と怪訝に思うのだが。
愚妻や愚息は今では死語とも思しき言葉ではないのか。
高名な学者であり、名エッセイストとして評判の高いこの方が、なぜいまだにこのような言葉をつかうのだろうか。
下でご紹介するのは読売新聞「発言小町」に載った、夫の愚妻、愚息発言に対する妻の苦言を綴ったユニークなコラムである。
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愚妻っていうな!
2016年6月5日 14:40
夫がよく外で、「うちの愚妻が」って言います。
「僕のビュ―リフォ―なワイフにぞっこんなのさっ」と言って見せびらかすんだってば。 |
(出典:読売新聞「発言小町」)
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まったく同感である。
名門大学出で一流企業勤務の奥さんや難関高校のエリートの息子さんたちが
なぜ愚妻や愚息なのだろうか。
ついでだが、人にものをあげるのに「粗品ですけど」という神経はいったい何なんだろう。
「意味わからん」とは、まさにこのこと。
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