5冊とも名前だけでなく中身がおもしろい
下でご紹介する5冊の本はすべてタイトルが「〇〇本」という形になっています。変わっているのはタイトルだけでなく、中身もなかなかユニークで興味深い内容になっています。
1冊目《お金本》左右社
(内容紹介)
累計5万部、話題の文豪アンソロジー最新作。
友人に借金し、借りた金で酒を呑み、親の脛を囓り、執筆以外の金儲けを考える。現実と理想の間でもがきながら、今日を力強く生きるのだ。貯金は底をついても才能は枯渇しない。作家、実業家、ミュージシャンまで総勢96人、生きるか死ぬかのお金ばなし100篇。
2冊目《〆切本》左右社
(内容紹介)
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント! 〈本書まえがきより〉 しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです──。 本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集”とでも呼べる本です。いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずです。だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための“しめきり参考書”でもあります。
3冊目《〆切本2》左右社
(内容紹介)
あの怪物がかえってきた!作家と〆切のアンソロジー待望の第2弾。非情なる編集者の催促、絶え間ない臀部の痛み、よぎる幻覚と、猛猿からの攻撃をくぐり抜け〆切と戦った先に、待っているはずの家族は仏か鬼か。バルザックから川上未映子まで、それでも筆を執り続ける作家たちによる、勇気と慟哭の80篇。今回は前回より遅い…]
4冊目《悪口本》彩図社文芸部
(内容紹介)
文豪と呼ばれる大作家たちは、悪口を言うと
き、どんな言葉を使ったのだろうか
。
そんな疑問からできたのが、本書『文豪たち
の悪口本』です。
選んだ悪口は、文豪同士の喧嘩や家族へのあ
てつけ、世間への愚痴など。随筆、日記、手
紙、友人や家族の証言から、文豪たちの人と
なりがわかるような文章やフレーズを選びま
した。これらを作家ごとに分類し、計8章に
わたって紹介していきます。
川端康成に「刺す」と恨み言を残した太宰
治、周囲の人に手当たりしだいからんでいた
中原中也、女性をめぐって絶交した谷崎潤一
郎と佐藤春夫など、文豪たちの印象的な悪口
エピソードを紹介しています。
文豪たちにも人間らしい一面があるんだと感
じていただけたら、うれしく思います。
5冊目《口説き本》彩図社文芸部
(内容説明)
本書は、文豪たちの恋の顛末を、口説き文句
を介して紹介する一冊です。
愛人を夢中にさせた太宰治、素直になれない
中原中也、甘い口説き文句を連発する芥川龍
之介、先輩詩人を熱烈に慕った萩原朔太郎、
知らずに男を口説く石川啄木、思いを伝えら
れない梶井基次郎、身も心も捧げようとした
谷崎潤一郎……。
口説き方は文豪によって千差万別です。誠実な
口説き文句を伝え続けて願いを成就した文豪
もいれば、気の利いたことをしたつもりが上
滑りして、失恋をする文豪もいました。そんな
忘れられない経験をもとに、優れた作品を生
み出した文豪もいます。
口説き文句からはそうした、文豪たちの人間
らしい一面を窺い知ることができます。自分が
口説かれた気持ちで読んでいただくと、
一層、文豪やその作品を、身近に感じること
ができるかもしれません。
「内容の説明」の出典:1冊目~3冊目(左右社)・4冊目~5冊目(彩
図社)




