このところ経済の一部の分野で日本を追い抜くなどして、国力向上が目覚ましい韓国だが、IT企業世界トップのサムスンを抱えるだけあって国民のICTに関する意識はすこぶる高く、なんとその能力レベルは世界最高水準に達しているのだ。
それをよく示すように、下にあげる記事によると、ICT能力3分野の一つ「基礎レベル」では、堂々世界第1位の地位を獲得したのだ。
いうまでもなくICTは今の世の中で最も重要とされるスキルだけに、たとえ一分野とはいえ、世界トップの座は見上げたものだ。
それに比べ日本は中位にも届かないという、誠に恥ずべきレベルではないか。
国も国民もこの現状をしっかり認識して、韓国を手本に、なんとしてもより一層の能力を獲得し、この分野での国際的地位向上を図らなければならない。
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国民のICT能力 国際比較
ここではOECDの報告書から各国国民の情報通信スキル(ICT能力)のレベルについてのデータを図録化した。同スキルは、①基本的なPC操作能力である「基礎レベル」、②表計算、プレゼンなどのコンピュータ・ソフトの利用能力をさす「標準レベル」、そして③プログラミング能力をあらわす「高度レベル」の3つに分けられ、それぞれのスキルを有する者の割合がグラフ化されている。
OECD諸国を中心とした対象31国における日本の順位は「基礎レベル」、「標準レベル」、「高度レベル」について、それぞれ、21位、12位、25位となっており(下表参照)、どちらかというとランキングの低い状況にあると言わざるを得ない。
情報通信スキル・ランキング(31か国)
基礎レベル | 標準レベル | 高度レベル | ||
トップ | 1位 | 韓国 | ノルウェー | サウジアラビア |
2位 | スイス | スイス | ノルウェー | |
3位 | オランダ | デンマーク | デンマーク | |
主要 | 日本 | 21位 | 12位 | 25位 |
ドイツ | 4位 | 20位 | 21位 | |
英国 | 20位 | 5位 | 6位 | |
スウェーデン | 18位 | 13位 | 5位 | |
韓国 | 1位 | 8位 | 12位 |
トップレベルに位置する国は、それぞれのレベルで異なっており、「基礎レベル」では韓国、「標準レベル」ではノルウェー、「高度レベル」ではサウジアラビアの国民のランキングが1位である。
全体的なレベル差はあるものの、日本、韓国、ドイツでは、高いスキルほどランキングが低下する傾向となっているのに対して、英国、スウェーデンといった国では、基礎スキルはランキングが低いが高いスキルではランキングが上昇する。
なお、メキシコ、トルコ、ブラジル、南アフリカといった途上国的な性格の国々では、「基礎レベル」、「標準レベル」のスキルを有する国民が先進国と比較してかなり少なる点が目立っている。
出典:社会実情データ図録
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