2012年11月29日木曜日

いったい日本の商社は何をしているのか! ・ アメリカの9倍という世界一高いLNGを買わされている日本



わが国のLNGなどの資源輸入に最も深く関わってきているのは日本の総合商社である。これまでにこうしたものの取引でどれだけ莫大な利益を上げてきているのだろうか。


ところが今回の国難ともいうべき原発の休止で急遽確保が必要になったLNGであるが、こんなときに活躍するのが商社の役目のはずだ。


ところがいま日本はカタールから世界一高い価格でこのLNGを買わされており、その金額たるや、実にアメリカの9倍もの値段を払っているという。


ヨーロッパ諸国と比べても1.5倍も高いという。

これが貿易立国を標榜している国のすることだろうか。いったい日本の商社は何をしているのだろうか。こんなに高いLNGを掴まされて恥ずかしくないのだろうか。

まさかカタールなどに加担しているのでもないだろう。


日本商社のカタール駐在員 しっかりしろよ!



以下は過去に放送された「NHKBIZ Plus」 より


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LNG“高値づかみ”なぜ? なぜカタールなんかに丸め込まれるのだ!


近田

「きょうのプラス。

カタールのエネルギー工業相の話を聞くと、価格の引き下げ、そう簡単にはいかなそう。

そもそも日本はどれ位の国から輸入している?」


飯田

「世界で今、LNGを輸出している国は18か国。

去年(2011年)、日本が輸入したのはマレーシアやカタールなど

17か国。

リビアを除き、”売ってくれる国”すべてからLNGを買って、かき集めました。



問題は価格。

日本のLNG輸入価格はいま1単位18ドル。」



近田

「アメリカでの価格と比べるとずいぶん高い!」


飯田

「震災以降、日本の電力会社がLNGの調達を一気に増やしたため、日本の足元を見て、つり上げられている面もありますが、根本的な問題は『原油価格連動』。

日本がLNGの輸入を始めた40年ほど前は、発電量の多くが石油を燃料としていただけに合理性がありましたが、枝野大臣は今日こう述べました。

『原油価格連動の合理性は薄れている』。

さらに『今後、合理性は失われる』とも言っていますが、ポイントとなるのがアメリカ本土で開発が進む、『シェールガス』。


地下深くから出る天然ガス。

アメリカでは天然ガスの需給で価格が決まるので、大量の供給で安くなっています。

シェールガスを輸入するための準備を進めている大手商社で聞きました。」



住友商事でLNGなどの取り引きを統括する、高井さんです。

アメリカから輸入することがカタールなど他の生産国に対して、価格を下げさせる切り札になると言います。



住友商事 高井裕之エネルギー本部長

「加工賃とか運賃、保険料など入れても、(アメリカから)日本に持ってくると10ドルくらい。

今の既存の長期契約ベースは、16ドル以上で買ってる訳で、米国からそういう安いものが本当に入ってくれば、当然これは既存のサプライヤー(供給国)に対して、バーゲニングパワー(交渉力)になるのは間違いない。

交渉するときに、あんまり値段が高いと、『我々はアメリカからどんどん買いますよ』と言えるのと言えないのとでは、だいぶ違うと思う。」

近田

「アメリカから輸入できるか、決まったわけでは無いですよね?」


飯田

「輸出基地の整備やアメリカ政府の認可が必要で、4、5年先になる見通しです。

それでもLNG価格が上昇すると私たちの電気料金にも影響します。

LNGの”安定確保”はもちろん必要ですが、”世界でもっとも高値でつかまされている”と言われている現状を変えるための取り組みがいっそう重要になっています。」

2012年11月28日水曜日

これは驚き! なんと世界31カ国にも広がっているヤクルトレディ



このブログには週刊アクセスベスト10という人気記事紹介欄があるが、このところ2週間ぐらいそのランキング第2位にあるのが今年4月16日に書いた『「ヤクルトレディ」というお仕事  ・ 現場のレディたちが告白するその胸のうち』という記事である。


載せた当初はそれほど人気にならなかったのだが半年も過ぎた11月はじめに突如ランキング入りし、その後長い間上位の座を動いていない。


その記事については最後にlinkを貼っておくことにするが、今日の記事はそのヤクルトレディについての海外版である。


2日前の朝日新聞にブラジルだけでも6千人ものヤクルトレディがいるという記事が載っており、見た瞬間「本当!」と思わず声をあげそうになるほど驚いてしまった。


国内のヤクルトレディに対しても「これだけ自動販売機が普及している時代に、訪問販売でよく飲料などが売れるもんだ」と首をひねるのだが、そのヤクルトレディが、なんと世界31カ国にも進出していると聞けば、驚くのは私だけではないだろう。


下にあるのは、それについて紹介する朝日新聞の記事と、昨年5月経済誌「ダイアモンド」に載った世界のヤクルトレディ事情を紹介する記事である。


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ヤクルトレディー、海外浸透 世界31の国・地域で販売

■ブラジルでは6千人雇用


 健康ブームに乗って、日本生まれの乳酸菌飲料「ヤクルト」が世界で広がっている。

伝道師であるヤクルトレディーの人数は、海外が国内を追い抜いた。

彼女たちが一軒一軒を訪ね歩く「日本流」の販売スタイルは、安売り競争に陥らない秘策でもあった。


2012/11/26 朝日新聞

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ヤクルトは、なぜ新興国市場で強いのか

 ・国内市場が縮小する日本企業にとって海外市場、とりわけ新興国の開拓は大きな課題です。

その中、食料品という国内市場中心の業界にありながら、すでに営業利益の半分以上を海外で稼いでいる企業がヤクルト。

・ヤクルトが特に強いのは、中南米のメキシコやブラジル、それにアジア諸国といった、新興国市場。

・2011年3月期決算は、売上高3060億円(前期比+5%)、営業利益204億円(前期比+7%)。特筆すべきは海外での実績。

ヤクルトは海外の31の国と地域で「ヤクルト」の販売を行っており、1日あたり約2000万本を販売している。これは国内の販売本数の2倍になる。

結果として、海外での営業利益が130億円となり、営業利益の半分以上を海外で稼いでいる計算になります。

・食料品、飲料品は地域ごとの嗜好性が強いため、自国の商品をそのまま他国に持ち込んで販売するのは、一般的に難しいといわれています。

また、各国で販路を築くのが一朝一夕では困難で、その2点が日本の食品メーカーがなかなか海外進出できないネックになっているが、ヤクルトはうまくやっている。

・ヤクルトの海外進出は早い。1964年には台湾で営業を開始。その後1980年代初頭までにブラジル、香港、タイ、韓国、フィリピン、シンガポール、メキシコなどの各国に順次進出していきた

・販売方法も独特で、量販店経由より日本同様のヤクルトレディによる販売を重視。これは、ヤクルトの商品の効能を消費者に丁寧に伝えるためです。

海外のヤクルトレディは日本とほぼ同じ約4万人。彼女たちが、日本でもおなじみの小さな容器のヤクルトを1個1個販売しています。

・海外進出に当たり課題は以下になるが、それぞれうまく対応してきた。

①商品の現地化
②販売方法の現地化
③商品の販売と一体化した啓蒙活動

いずれにしても「新興国開拓は苦手」というのが全般的な日本企業への評価になっていますが、ヤクルトは身近で立派な成功事例として、もっと評価されていい事例でしょう。

ダイアモンド誌より(2011/5月)


Link 『「ヤクルトレディ」というお仕事 ・ 現場のレディたちが告白するその胸のうち』 http://tuneoo.blogspot.jp/2012/04/blog-post_6099.html

2012年11月26日月曜日

いまどき、作家の原稿料はどれくらいなのか ・ 400字原稿用紙一枚で千円?それとも2千円?


作家の原稿料は、かつては400字原稿用紙1枚につき幾ら、という形で決められていたことが多いと思う。

このたった400字の用紙1枚でも、超売れっ子作家になると1万円以上ということもあるらしい。

400字ぐらいだと、早ければ10分もかからないだろうから、時間給に直せばいったいどれくらいになるのだろうか。

でもこんな作家が何人もいるわけではない。たいていはその何分の1の原稿料しか得ていないだろう。

5分の1か、10分の1か、中には20分の1というと人もいるかもしれない。

でも例え20分の1としても1枚500円である。仮に1時間に3枚書けば1500円だから、普通の人の時間給ぐらいにはじゅうぶんなる。

家に居ながらやれる商売としては悪くはないだろう。

だがこれぐらいのレベルの作家になるにも決してハードルは低くないのである。

何年も苦労して書き続け、何らかの文学賞の一つぐらい受賞して、箔でもつけなければ、原稿の注文などはこないのである。

金儲けとはどの道も厳しいものである。下はネットに載っている原稿料の話である。

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印税 

言わずと知れた作家の収入源。一般的には本の定価の10%が多い。1000円の本がミリオンセラーになれば、1000円×10%×100万部=1億円。

ただミリオンセラーは一年に数冊出るか出ないか。小説なら初版5000部スタートがよくあるケース。

印税率は作家によってかなりの差がある。売れっ子作家なら、10%を超えて15%なんてこともあるし、新人作家の場合、5%ということも。 出版不況といわれる現在、刷り部数はどこの出版社でも押さえ気味、相当なヒット作が出ない限り、印税収入だけで食べていくことは難しい。

 「生活にゆとりができるのは、著書が100冊以上になってからだ」というのは、有名作家の言葉。一般的な作家Aさんの場合(単行本を年1冊出版)1500円(単行本の定価)×10%(印税率)×5000部(刷り部数)=75万円


原稿料

小説・コラム・エッセイなどの執筆で得られるもの。もちろんたくさん書けば書くほど収入は多くなる。

収入の柱。 原稿料は原稿用紙1枚、1000円~2万円ぐらいまで。作家のレベル・文章を掲載する雑誌のレベル・専門性の有無などによって、大きな開きがある。

雑誌のコラムや文芸誌の小説連載は、1枚2000円~5000円ぐらいが相場。 月に書ける原稿用紙枚数を「月産○枚」という。原稿料だけで食べていくには、月産100枚は必要。

文芸誌の小説連載などの場合、いずれ一冊の本として出版することが多い。印税収入も見込める。一般的な作家Aさんの場合(月産50枚。1枚の原稿料を3000円とする)3000円×50枚=15万円(月額)

インターネット 「作家の原稿料」より

2012年11月25日日曜日

日本の女性はなぜ靴音を立てて歩くのだろうか  ・ 女の靴音、男の靴音



朝のウォーキング時、10メートルぐらい先をすごく靴音の高い女性が歩いていた。


”カッカッカッ”っと、まだ人影が少ない歩道のあたり一帯にその音が響いている。


しかし何故これほど大きな音を立てて歩くのだろうか。いったいどんな靴を履いているのだろうか。そう思ってその女性の足元を見ると、かかとの細い中ヒールの靴だった。


でもよくこんな大きな音が出るものだ。ヒールのラバーが取れているのだろうか。


そんなことを考えながらその人を追い抜いていった。追い抜くときチラッと横を向くと、20代後半ぐらいのメガネをかけた女性だった。


以前もっと大きな音を立てて歩く人に会ったことがある。それは工事中の道路にかけられた仮の歩道橋の上だった。そのときの女性はかかとの高いハイヒールを履いていた。


その靴音は歩道橋全体に響くほどのすごいもので、まるでこの街は私のものとでもいうように、その靴音をあたり全体に反響させて歩いていた。


しかし最近大きな音を立てて歩くのは女性ばかりだ。男性の靴音など聴いたことがない。


いま男性の靴底はすべてラバーで、昔のように金属などは打ち付けていない。だが女性の靴は違うらしい。ヒールのゴムの下にはいまだに金属が打ち込まれているようだ。

ヒールは面が狭いのでラバーはよく外れる。でもすぐに修理しないでそのまま履いている。だから音が出るのだろう。


そういえば靴の修理屋の前にいるのはほとんど女性だ。それほどラバーがよく外れるのだろうか。


だけど待てよ、こんな音を立てて歩く女性は今時の外国にはあまりいないらしい。


とすればこれは日本女性の品の問題なのだろうか。つまり品が良くないのか。でもよく分からない。そうなのかどうか。


女性の皆さん、どうか靴音には気をつけて歩いてください。





2012年11月24日土曜日

この記事に異議あり! ・ 夫婦のランチ代、夫500円、妻1千円 保険会社が調査



夫婦のランチ代、夫500円、妻1千円って本当だろうか?


下の記事は朝日新聞電子版に載ったものである。

確かに最近では女性が豪華なランチを楽しんでいる光景をよく目にする。でもそうした場合、たいていは若い女性でなく、高齢者であったり、そうでなくとも中年に差し掛かった年頃の人たちである。


中には3~4人連れでビールを飲み談笑しながら食べている人たちもいる。


だがこうした人は毎日そんなランチを食べているわけではないだろう。


たまに友人たちと会ったときなどにランチ代を奮発しているだけなのではなかろうか。


私がよく目にする一般的な職場の女性は圧倒的に”弁当派”が多く、外に食べに行く人は滅多に目にしない。


では男性はどうかというと、少なく見積もっても2人に1人は外で食べている。


これが今わが国の一般的なランチ事情ではないのだろうか。


つまり外でランチ代をよく使うのは圧倒的に男性であり、決して女性ではない。


この調査は時たま外で昼食をする高齢者女性などの統計なのではないのだろうか。


女性はたまにしか外食しないからいいものを食べる。ところが男性の場合外食などいつものことで少しも珍しくもなく、したがっていつも普段どおりでとくに奮発などしないのだ。


例えば毎日外でランチをとる男性の場合、たとえ1回が500円としてもひと月20日だと1万円になる。


一方ひと月に1回だけのランチに女性が1000円を奮発したところで合計1000円でしかない。

あとはたいてい安上がりのお弁当ですましている。これが現在の一般的な日本のランチ事情であることは間違いない。


しかしこうしたおかしな調査をして発表する保険会社の人、またこんないい加減な記事を載せる新聞社の人はいったい何を考えているのだろうか。


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これって、いったいどんなふうに調べたのだろう? いつもおかしな統計を発表する保険会社だが


平日のランチ代は夫500円、妻1千円――。「いい夫婦の日(11月22日)」にちなんだ明治安田生命保険の調査でこんな結果が出た。昨年と比べても、ランチ代の「夫婦間格差」は広がった。

20~50代の既婚男女1086人からインターネットを通じて回答を得た。夫のランチ代の平均は前年より5円減って535円。0円と答える人も15%いた。一方で妻の平均は941円で、8円増えた。「1千円以上1500円未満」「1500円以上」をあわせると約6割にのぼった。

同社は「多くの家庭で妻が家計を握っており、夫にしわ寄せがきているのかも」(広報)としている。


朝日新聞電子版 2012/11/23

2012年11月22日木曜日

これからのビジネスパースンに必要な”自己ブランディング”とはなにか

自己ブランディングとはなにか

2日前のブログにも引用して載せたのだが、米紙ウォールストリートジャーナルの日本版に、これからの社会人が仕事に当たって必要とするスキルとして4つのキーワードを挙げ、それについて詳しく解説していた。


まずそれらのキーワードを挙げてみると「コミュニケーション力」「自己ブランディング」「柔軟性」「生産性の改善」というものであった。


もちろんこれら4つとも大切な要素であるに違いないがその他の3つの言葉はさておき、今回特に注目したい一つは「自己ブランディング」というキーワードである。


皆さんはこの言葉を一見しただけで何のことだかお分かりだろうか。


多分すぐにはピンとこないかもしれない。でもブランディングという言葉に注目して考えていくと、この言葉がブランドに関係あることを想像することができるに違いない。


そうなのである。これはブランドにingをつけてブランディングとしているのである。


つまりブランディングとは「ブランド化する」というような意味なのである。


普通ブランドというのは「高級ブランド」とか「ブランド製品」というふうに物につけて使うのが普通なのだが、「自己ブランディング」は人に対して使った言葉になっている。


ここまで言うともうブランディングの意味がはっきり掴めたに違いない。


そうなのだ。自己ブランディングとは自分というものに対して磨きをかけたり付加価値をつけたりして他と差別化をはかり、より高級化することを言うのである。


つまり自己のユーティリティを増して品質アップをはかることなのである。


このようにしていってこそニーズも高まるのである。もちろん相手に高く売れることはいうまでもない。


ではインターネット全盛時代における自己ブランディングとはどういったことであろうか。


これについては、「インターネット時代の自己ブランディング」として後日書くことにする。



2012年11月20日火曜日

職場で生き残るための4つのキーワード ・ 米紙ウォールストリートジャーナルが提唱する 2013年、仕事に欠かせない4つのスキル



さすがに世界ナンバーワン経済紙の言うことは違う。

これからの厳しいビジネス戦線で生き残るために働き手が心がけるべき点について、4つのキーワードをもとに実に分かりやすく解説している。

とくに2番目の「自己ブランディング」というのは目新しいキーワードであり、新鮮なだけに訴求力も大きい

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雇用主は2013年も従業員への投資に慎重な姿勢を保つだろう。それとともに労働者に対してより高いスキルと結果を示してほしいと思ってもいる。

出世したい従業員は、基本的な能力を備えているだけでは足りない。

Richard Faust

2013年に昇進する、あるいは仕事に就くために、必要なスキルは4つあると専門家は語る。


1. コミュニケーション能力

どの水準であれ、労働者が前進する上でカギとなるのはコミュニケーションだ。

 「これはまさに、自分の見方をはっきり伝える能力や、コミュニケーションを通じて関係を構築する能力を指す」と、コンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパースの米採用担当者、ホリー・ポール氏は話す。

 特に求職者は、明確に自分の言いたいことを伝えることによって働き方のスナップショットを雇用主に示すことができる。「5分話しただけで、相手の熱意を感じ取ることも、相手にとって何が重要なのかを十分理解することもできる」とポール氏は言う。

 職場の会話でオンラインの割合がますます増えるなか、例えばプレゼンテーション能力を失ったり、そもそもそうした能力を身につけられない労働者もいる。140字以上の理路整然とした文章は書けないという人がいるかもしれない。

 カリフォルニア州の人材紹介会社ロバート・ハーフ・インターナショナルRHI+1.61%の幹部、ポール・マクドナルド氏によれば、「テクノロジーはある面、われわれから書く能力を奪った。みな急いでおり、同時にいくつもの作業をこなす」ため、つづりのチェックや校正といった基本を飛ばすという。


2. 自己ブランディング

 人事担当の幹部は、就職希望者を調査する際、ブログやツイッターに加えリンクトインなどビジネス向け交流サイトをのぞいてみる。彼らがそこで目にしたものを気に入ることが重要だ。

 職場トレーニングサービスを提供するニューヨークのデール・カーネギー・トレーニングのピーター・ハンダル最高経営責任者(CEO)は、ブログや交流サイトへの書き込みは、「あなたのブランドであり、あなたが自分をどう表すかだ」と語る。「あなた自身が後悔するような内容を掲載すれば、人もそれを見るということだ」という。

 労働者は、自身のブランドが魅力的であること、そして雇用主の目によく映ることを確実にしなくてはならない。ニューヨークで企業幹部などの研修を行っているメレディス・ハバーフェルド氏は「従業員が自社の代表としてツイートしたり、ブログを書いてファンを集めたり、人を引き付ける威勢のいいブログを書いたりすることに期待する雇用主が増えている」と話す。

 同氏のあるクライアントの会社で従業員が最近、中華料理を食べたことやマリファバを吸ったことをフェイスブックFB-2.72%のページに書いていたケースがあったという。

 同氏は「わたしはフェイスブックでそれを見た。彼女の上司も見た」と述べた。


3. 柔軟性

 企業は顧客に機敏に対応しようと努めている。来年は雇用主のニーズの変化に素早く対応する能力が重要になりそうだ。

 ハンデル氏は「誰かのきょうの仕事が来年は違うかもしれない」と指摘し、「多くの企業が、従業員に居心地のいい場所を脱し新たな場所に適応する仕方をわれわれに教えて欲しいと思っている」と語った。

 フロリダ州の不動産サービス会社スタイルズの人事担当幹部、ジョージ・ボウエ氏は、新しいスキルを習得する能力が最も大事だと語る。「新たなプログラムやツールを展開することになった場合に、従業員が学ぶ姿勢を持っているかを知りたい」という。


4. 生産性の改善

 労働者は13年に、新たな生産性向上策を見つけるべきだと専門家は語る。企業に関する調査や助言サービスを提供するコーポレート・エグゼクティブ・ボードの最近の調査によれば、企業幹部は来年、従業員のパフォーマンスが現行水準から20%改善するよう期待している。

 マクドナルド氏は「仕事をしているとき、進んでプロジェクトに参加するか。所属している組織を助けるために創造的な方法を探すか」と問う。「自分を本当に差別化する方法は、先を見越すことだ」という。

 向こう数年間で人を増やすことを検討している企業は、現在の従業員に成長モードで働いてほしいと思っている。ハバーフェルド氏は「わたしの顧客企業は、何が求められ、何が必要とされているかを、言われる前に理解する能力の高い従業員を探している」と言う。

 企業が来年拡大を考えるなら、採用マネジャーでさえ一定のスキルを磨く必要がある。ニューヨークの組織心理学者、ベン・ダットナー氏は「才能を見いだし、人を採用する能力は過去数年で低下した」と述べた。「景気が持ち直すなか、企業は有能な従業員を保持するため一段の努力が必要だ。企業は脂肪を落とした。今度は筋肉をつける番だ」。

記者: Ruth Mantell

ウォールストリートジャーナル日本版 2012/11/20