わが国では「野球少年」と「サッカー少年」が、ほぼ同数
球春といわれるように、わが国では毎年3月になると選抜高校野球が始まり、月末にはプロ野球も開幕する。
つい先ごろ開催されたWBCでは日本チームは準決勝で敗退したものの、ファンからは多くの関心が寄せられていたようであり、わが国の野球人気は依然として根強いものがあるようだ。
野球人気は日米及び韓国、台湾あたりでは強いが、ヨーロッパではさっぱりである。
WBCには、オランダやオーストラリアが参加しているが、まだそれほど大衆に広がっているとは思えない。
一方わが国で野球と並ぶもう一つに人気スポーツはサッカーである。
一昔前までは野球に大きく遅れをとっていたものの、近年ではその地位をグングン上げていき、いまや野球と肩を並べるほどの人気スポーツに成長してきている。
スポーツの人気度を調べるには少年スポーツの動向を見ればよく分かるのだが、「サッカー少年」はいまや「野球少年」とほぼ同数を占めるまでになっている。
ヨーロッパに野球がまったく普及しないのに反して、その国々がもっとも愛するサッカーがわが国でよくここまで成長したものだ。
以下は主要5カ国における人気スポーツに関する記事である。
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日本と米国では、他の3国と異なり、野球が1位であり、しかも、回答率が50%前後と他の国の1位よりかなり高いレベルとなっており、2位以下を大きく引き離している(特に日本)。
この2国で野球がいかにさかんかが知られる。逆に、英国、フランス、ドイツでは、野球はベストテンにも登場しない不人気スポーツであり、日米と対照的である。
英国とドイツではサッカーが1位であり、特に英国では2位の水泳をかなり引き離しており、サッカーがさかんなことがうかがわれる。ドイツでは2位以下の水泳、陸上競技などの回答率も高く、スポーツ全般に関心が高いことが分かる。
1国でしかベストテンにあらわれない特徴あるスポーツとして目立っているのは、
日本:マラソン・駅伝、相撲
米国:アメフト、バスケット、ホッケー
英国:乗馬、バドミントン、ラグビー(フランスも)
ドイツ:サイクルスポーツ
である。
フランスは、テニスが1位で、サッカーが6位と他国に比べ低いのが特徴である。
フランスは1998年ワールドカップ・フランス大会で優勝したのに)、サッカーの関心度が低いのは意外である。登山・ワンゲルが4位と高いのも特徴である。
水泳は、日米は順位が低い(特に日本は6位と低い)が、その他の国では、いずれも2位となっており、人気スポーツである。
なお、各国のベストテンに登場したスポーツをすべて掲げておくと、アイススケート、アメフト、ゴルフ、サイクルスポーツ、サッカー、乗馬、水泳、スキー・スノーボード、相撲、体操、釣り、テニス、登山・ワンゲル、バスケット、バドミントン、ボクシング、ホッケー、マラソン・駅伝、モータースポーツ、野球、ラグビー、陸上競技の22種目である。
社会実情データ図録より
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