駅前にマネケンの店がオープンした。マネケンとは知る人ぞ知る「焼きたてベルギーワッフル」」の店である。
オープン当初から行列ができるほど大人気だったが、1週間たってもまだその行列は続いている。長さ7~8メートルぐらいで20人くらいいるだろうか。
実は駅前には、以前も別の場所にこの店はあったのだが、ビル解体のため1年ぐらい前に閉鎖になったのだ。そして今回、場所を変えての再オープンである。
前の店も店内にはいつも客がいて繁盛していた。でも行列ができるというほどでもなかったはずだ。
だが今回はオープンから連日長蛇の列である。久しぶりにお目にかかったので、懐かしさや珍しさによる一時的な現象だろうか。したがって、しばらくするとこの行列はなくなるのだろうか。
食べ物屋の行列は別に珍しくはなく、少し前にも、おいしいと評判の駅前商店街の「鯛焼き屋」にも行列ができていた。
でもいまは行列どころか閑散としていて、客が来るのは時々という有様だ。
聞くところによると、マネケンの行列は全国どこでも珍しくなく、東京でさえあるという。
洗練された東京であるということは、本物の行列?なのだろうか。でも一説にはこんな話も聞く。
それは行列ができるのは”店のシステムが悪い”せいだと言うのである。
つまり客1人にかける時間が異常に長いというのだ。
店には数人のスタッフがいるのだが、そのほとんどが作る側に回っており、販売に当たるのは一人だけで、その一人が客一人づつ順番に応対しているのだ。
それに客も客で、順番がきてからショウウィンドウを覗き込んでどれにしようかと品定めをしているのである。
その間店員は次の客に対応することなく待っている。これでは時間がかかって当然である。
でも外の客は黙っておとなしく待っている。何か行列を楽しんでいるかのように。
これだとこの行列は店側と客の双方が仕組んでつくっているのではないかとさえ思えてくる。
つまり店側は行列ができるようにした方が流行っているよう見え、”客受けもよくなる” と思っており、また客は客で、”行列まで作って買う”という、その行為に価値を感じているのではないだろうか。
しかしこの行列いつまで続くのだろうか、それを見定めるのもおもしろい。
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