67歳のオバちゃん店員が廃業寸前のコンビニをみごとに立て直した
本を読むなら面白いものに限ります。それは次のページをめくりたくて仕方がなくなるような本です。
この本がまさにそれで、3時間ほどで一気に読み終えました。
この本はコンビニの経営がテーマになっています。
この本はコンビニの経営がテーマになっています。
こう聞くとなにか硬そうな内容の本のように聞こえますがそうではありません。
コンビニにはよくはやる店もあれば、あまりはやらない店もありますが、この本に出てくるのがまさにそうしたはやらない店で、スクラップ(閉店)も時間の問題というような店なのです。
ところが縁あって雇われた67歳という高齢のおばちゃん店員の力で見事この店は立ち直ったのです。
そんなユニークなおばちゃん店員を中心に、MBAの資格を持つ若い女性副店長らが日夜コンビニ経営に苦闘する様子を綴った心温まるお話です。
なおこのおばちゃん店員から学んだコンビニ経営の要諦は次の点にあると著者は綴っています。
・店のトイレはお客様が喜んで使ってくださるよう常に清潔にする
・顔なじみのお客様の好みの商品を覚える
・道を聞かれたら、口で説明するだけでなくそこまで案内する。または地図を渡す。
・相手の目を見て、笑顔で心を込めて「ありがとう」を言う。
・「待たせてゴメンナサイネ」と、レジ待ちのお客様のイライラを気遣う。
・雨が急に降ってきたときにはお客様に傘を貸す。
・身障者のお客様にはできるでだけ配慮をする。
・お客様の家庭のゴミでも引き受ける。
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【この小説は】
ヒロインのコンビニ副店長の前に現れた67歳の女性アルバイト。おせっかいな“コンビニの女神様”の存在で、売れないお店が変わり始める。実話をベースとした日本初の「おせっかい小説」誕生。
【著者紹介】
志賀内泰弘 24年間金融機関に勤務後独立し、コラムニスト、俳人、飲食店プロデューサー、経営コンサルタント、ボランティア活動など幅広く活躍中。
講演や研修講師としても引っ張りだこで、学校やサービス業を中心に人材育成の分野での信頼も高い。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動代表
【なぜあの人の周りに人が集まるのか】
志賀内泰弘著
PHP研究所
定価1500円
2012年7月発行
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