上に掲げているのはOECDが発表したデータです。
問題にしたいのはこのデータについているタイトルです。ここには出ていませんが、このデータのタイトルは「世界一頭のいい日本人」となっています。
でもたった1回ぐらいのテストの結果が良かっただけで、何故”日本人が世界一頭がいい”などと断定できるのでしょうか。
テストなどというものは時と場合によってはマグレもあり、そのまま信用してはダメなのではないでしょうか。
どう考えても、米国をはじめとして、並みいる欧米や他の諸国の人を差し置いて、日本人がいちばん賢いなどとはとうてい思えません。
だってそうではありませんか。例えば日本で最高の大学とされている東京大学を見ても、世界の大学の「トップ20」にも入っていないではないですか。
これで世界一賢いなどとよく言えるものです。いったい誰がどの面下げてそんなことを言っているのでしょうか。
考えてもみてください。今は世をあげてのITブームですが、この先端技術の発明において、いったい日本人の誰が名を馳せたというのでしょうか。
頭の良い人が多く集まるIT企業といえば、googleやApple、それにMicrosoftなど、すべて米国の企業であり、日本はそのおこぼれを貰ってかろうじて後ろの方を付いていっているだけではありませんか。
確かにことところノーベル賞などでも日本人の名前がよく出るようになっています。しかしまだまだ欧米にはかないません。
政治家にしても同じです。このところTOPがころころ変わって、いま世界の中で一番信頼されていないのが日本の政治家ではないですか。これが賢い人のすることでしょうか。
こんな風に言うと、あるいは自虐的だと思われるかもしれません。でも自虐ではありません。真の姿を捉えようとしているだけです。
今回のOECDの発表には何か胡散臭さを感じます。それがゆえに、こんな褒め殺しとも思えることに乗って喜んでいては、この先ろくなことが待っていないのではないでしょうか。
現にいまの日本社会は、飲食業界のメニュー偽装問題で大揺れに揺れています。
大手ホテルやデパートなどレストラン関係のことごとくの企業が関わっていると言っていいほど大きな社会問題に発展しているのです。
これほど破廉恥な出来事がかつてあったでしょうか。
こうした企業は一方ではコンプライアンスとか個人情報保護だとか言って、さも社会正義を守っているかのように格好をつけているようですが、陰ではこんなことを平気でしているのです。
こんな倫理観の欠けた日本人が、なぜ世界一賢いなどと言えるのでしょうか。
なおこのデータについては下のURLをクリックすると、解説を含んだ詳しい記事を見ることができます。
社会実状データ図録
「世界一頭のいい日本人」参照
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3936.html
なおこのデータについては下のURLをクリックすると、解説を含んだ詳しい記事を見ることができます。
社会実状データ図録
「世界一頭のいい日本人」参照
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3936.html
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